分譲マンションの角部屋の壁の素材って?コンクリート?ベニヤ板?音の問題も解説

分譲マンションの角部屋に住んでいる方で、西か東の部屋の角部屋の壁って、コンクリートですか?それとも単なるべニヤ板ですか?補足:そうですか~。最近見に行った分譲マンションで、東南角部屋の角部屋の窓側の壁を叩いたら、ベニヤ板で普通にコンコンって響いたんです。びっくりしました。

分譲マンションの壁の構造:コンクリートとベニヤ板の役割

分譲マンションの壁の構造は、見た目以上に複雑です。質問者様のように、壁を叩いて「コンコン」と音が響いたという経験は、多くの方が持つ疑問でしょう。結論から言うと、外壁はコンクリートであることが多いですが、内壁はコンクリートとベニヤ板の複合構造になっていることが一般的です。

外壁:コンクリートの役割

マンションの外壁は、建物の強度を保ち、雨風や外部からの衝撃から居住空間を守る重要な役割を担っています。そのため、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)といった強度の高い構造が採用され、コンクリートが主要な素材となります。 コンクリートは、耐久性、耐火性、遮音性にも優れているため、建物の寿命や安全性を確保する上で不可欠です。

内壁:ベニヤ板とコンクリートの組み合わせ

一方、内壁は、居住空間を仕切る壁で、外壁のように高い強度が求められるわけではありません。そのため、コンクリートの壁の上に、ベニヤ板などの仕上げ材が貼られることが多いのです。ベニヤ板は、比較的軽量で加工が容易なため、内装材として広く用いられています。クロスや壁紙を貼る下地としても機能します。

質問者様が窓側の壁を叩いて「コンコン」と音が響いたのは、このベニヤ板が原因です。ベニヤ板自体は薄い板材なので、コンクリートのように重厚な音ではなく、軽快な音が響きます。これは決して異常ではありません。

ベニヤ板が使用される理由

ベニヤ板が内壁に使用されるのは、以下の理由が考えられます。

  • 軽量化:コンクリートのみで内壁を作ると、建物の重量が増加し、構造上の問題やコスト増加につながります。ベニヤ板を使用することで、軽量化を実現できます。
  • 施工性:ベニヤ板は加工が容易で、施工スピードが速いため、工期短縮に繋がります。
  • コスト削減:コンクリートのみの内壁に比べて、ベニヤ板を使用することでコストを抑えることができます。
  • デザイン性の向上:ベニヤ板の上にクロスや壁紙を貼ることで、様々なデザインや質感の内装を実現できます。

音の問題:遮音性と対策

ベニヤ板は、コンクリートに比べて遮音性が低いという欠点があります。そのため、隣室の音や外部の音などが聞こえやすい可能性があります。 質問者様のように、壁を叩くと音が響くのも、この遮音性の低さが原因の一つです。

遮音性の向上策

もし、隣室からの騒音や外部の音などが気になる場合は、以下の対策が有効です。

  • 遮音カーテンの設置:窓からの騒音を軽減する効果があります。
  • 防音マットやカーペットの敷設:床からの音を吸収し、軽減します。
  • 壁への吸音材の追加:壁に吸音材を貼ることで、音の反響を抑制します。専門業者に相談して適切な吸音材を選定することが重要です。
  • 二重窓の設置:窓からの騒音対策として効果的です。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、分譲マンションの壁の構造は、コストと機能性のバランスを考慮して設計されています。ベニヤ板の使用は、決して品質の低さを示すものではありません。しかし、遮音性については、個々のマンションによって差があるため、購入前に確認することが重要です。

マンションのパンフレットや仕様書、あるいはモデルルームなどで、壁の構造や遮音性能について確認しましょう。 不安な場合は、建築士や不動産会社に直接質問してみるのも良い方法です。

まとめ:安心できる住まいづくりを

分譲マンションの角部屋の壁は、外壁がコンクリートで、内壁がベニヤ板という構造が一般的です。ベニヤ板が使用されているからといって、必ずしも品質が悪いわけではありません。しかし、遮音性については注意が必要です。気になる場合は、適切な対策を講じることで、快適な住環境を実現できます。 購入前にしっかりと情報を集め、納得のいく住まいを選びましょう。

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