分譲マンションの不祥事対応と管理体制に関するQ&A

マンションの議案書に不祥事の報告があったのですが、その対応についてお尋ねします。 現在、分譲マンションに住んでいます。今度総会があるのですが、議案書に不祥事の報告が載っており、その対応について質問します。マンション内の一室について分譲当初(30年前)から組合費と水道代の未請求が発覚しました。しかも電気メーターも未設置でマンションの共用部から供給されていました。区分所有者の方は請求をしていないアーバン(管理会社)に問題があると主張し、過去5年分のみ組合費を納めることには同意したのですが、それ以前の分についてはアーバン(管理会社)が弁済を行うことになりました。その部屋の電気代と水道代については分譲当初からの料金を納めることに同意しました。それと、同じ区分所有者の方がマンション内の屋内駐車場に数年前、自分の事務所を改造工事して設置しているのですが、そこの電気代についても共用部から分岐供給されていました。(屋内駐車場はその方の専用区分になっています)その分についても発覚後、区分所有者ご本人が支払いを約束しました。 そこで以下の質問をさせていただいきます。 ①組合費、水道代の未請求と電気メーターの未設置は分譲当初から管理している管理会社(アーバン)に責任がありますか? ②数年前に事務所設置のために電気の共用部からの分岐供給工事をしたときに管理会社や管理人は気付かないものですか? ③一階の屋内駐車場を持ち主の方が管理組合の了承を得ずに大規模な工事をして事務所に変更してしまったのですが、その際に壁などに穴をあけていたりしたらマンションの耐震性に問題は生じませんか? 名の知れたマンションだったので安心して入居したのに、数年前から管理会社の社員が管理組合理事と一緒にマンションのお金を使い飲み食いしていたり、管理費に関する不祥事が次々に発覚して、マンション内に嫌な空気が流れていて住みずらいです。問題発覚後、マンション価格も落ちてしまい、引っ越すこともできません。 こんなことってよくあることなのでしょうか?共用部の電気を勝手に引かれてしまってもマンションだと気付かないものですか。 会社の事務所なのに電気代の請求が来なかったらおかしいと思わないものですか。水道を使ってるのに代金の請求がなかったら気付かないものですか。同じマンションに住む人を悪く思いたくはないですが、人によっては「悪質すぎる」と言う方もいて、困惑してます。最後は愚痴になってしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。

分譲マンションにおける不祥事対応と管理体制に関する疑問への回答

今回のケースは、長年に渡る管理会社の不適切な運営と、区分所有者の不正行為が重なった複雑な問題です。一つずつ丁寧に解説していきます。

① 組合費、水道代の未請求と電気メーターの未設置は分譲当初から管理している管理会社(アーバン)に責任がありますか?

はい、管理会社(アーバン)には大きな責任があります。 組合費や水道代の未請求、電気メーターの未設置は、管理会社が本来果たすべき業務を怠った結果です。管理会社は、区分所有者からの料金徴収や設備管理を適切に行う義務があります。長年に渡りこれらの事実を放置したことは、重大な管理不備と言えます。 法律上、管理会社は区分所有法に基づき、管理組合の指示に従い、マンションの管理業務を行います。未請求や未設置は、管理業務の怠慢であり、その責任を問われる可能性が高いです。

② 数年前に事務所設置のために電気の共用部からの分岐供給工事をしたときに管理会社や管理人は気付かないものですか?

管理会社や管理組合が適切に業務を行っていれば、気付くべきでした。 共用部からの無許可の電気分岐工事は、安全上の問題だけでなく、管理組合の財産権を侵害する行為です。定期的な巡回点検や、工事申請の確認体制が整っていれば、発見できたはずです。管理会社と管理組合の監視体制の甘さが露呈したと言えるでしょう。

③ 一階の屋内駐車場を持ち主の方が管理組合の了承を得ずに大規模な工事をして事務所に変更してしまったのですが、その際に壁などに穴をあけていたりしたらマンションの耐震性に問題は生じませんか?

はい、耐震性に問題が生じる可能性があります。 無許可の工事により、マンションの構造体に影響を与える可能性があります。特に、壁などに穴を開ける工事は、耐震性を低下させる可能性があり、非常に危険です。専門家による調査が必要不可欠です。

専門家による調査と対策

このような事態を招いた責任を明確にするため、建築士や不動産鑑定士などの専門家による調査を依頼することを強くお勧めします。専門家は、耐震性への影響や、過去の管理不備について詳細な調査を行い、報告書を作成します。この報告書は、今後の対応策を決める上で非常に重要な資料となります。

管理体制の見直し

今回の不祥事を通して、マンションの管理体制に深刻な問題があることが明らかになりました。管理会社との契約内容の見直し、管理組合の運営方法の改善、そして透明性の高い管理体制の構築が不可欠です。

よくあること?

残念ながら、今回の様なケースは決して稀ではありません。管理会社の怠慢や、区分所有者の不正行為によるトラブルは、多くのマンションで発生しています。しかし、早期発見と適切な対応によって、被害を最小限に抑えることが可能です。

マンション価格の下落

マンション価格の下落は、管理不備や不祥事によって、マンションの価値が低下したことを示しています。売却を検討する際には、これらの問題点を正直に開示する必要があります。

具体的なアドバイス

* 管理組合の活性化: 管理組合の役員会を活性化し、管理会社への監督を強化しましょう。定期的な会議や報告書の提出を求めるなど、管理会社を適切に監督する体制を構築することが重要です。
* 管理会社の選定: 管理会社を選ぶ際には、実績や評判を慎重に確認しましょう。複数の管理会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
* 定期的な点検: マンションの設備や共用部の定期的な点検を実施し、早期に問題を発見できるようにしましょう。
* ルールと規約の明確化: マンションの規約を明確化し、区分所有者への周知徹底を図りましょう。
* 専門家への相談: 問題が発生した際には、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを求めましょう。

まとめ

今回のケースは、管理会社と区分所有者の双方に責任がある複雑な問題です。しかし、この経験を活かし、マンションの管理体制を改善することで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。管理組合と区分所有者全員が協力し、より良いマンション運営を目指しましょう。

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