分譲マンションの上階騒音問題:解決策と具体的なステップ

3月に購入したばかりの分譲マンションで、上階の騒音に悩まされています。上階は40代くらいの男性なのですが、足音がうるさいだけでなく、21~22時過ぎに帰宅して深夜までどたばたしていて眠れません。①管理会社には2回電話しましたが、本人同士で解決しろとのことです(小田急不動産)。②上階の住人に2回ほど苦情をいいましたが、カーペットを敷く気はないそうです。自分の生活音がうるさいという自覚はなく、改善もされていません。③不動産の無料相談に行きました。弁護士さんは、騒音計を借りて1週間測定したらまた来なさいと。そんなに騒音がすることを隠して販売した(私たちは静かな環境でくらしたい、セールスマンは音には絶対の自信はある、とのことで購入した経緯があります)として小田急不動産に訴えを起こすことができる、とおっしゃいました。しかし一級建築士の方は、騒音なんか計ったってどうやって第三者に証明するんだ、専門家に頼んで管理組合を巻き込んでやるしかないでしょ。もしくは自分で防音するしかないでしょ、音のしないマンションなんかないよ、というような言い方をされました。当マンションの管理組合の話し合いには小田急不動産の管理会社の人がはいっており、上記のとおり知らぬ存ぜぬですまされそうなのです。末期癌の母の病気療養の為に大金を借金して購入したのに、母の寝室の真上で夜中どたばたしているため(何をしているのか分かりませんが…)、この寝室は使えません。3LDKを2LDKとして使用しています。他の部屋でももちろん足音、扉を開け閉めする音?(どかん!と大太鼓でもたたいているような音がします)で安楽にくらせません。悔しくて毎日泣いています。母の介護と不眠で体力も限界です。私達が静かに暮らすためには、具体的に誰に対し、どういう方法をとれば良いのかご教示下さい。よろしくお願いします。

マンション上階騒音問題:解決へのステップ

分譲マンションでの上階騒音問題は、非常に辛い状況ですね。ご自身の健康状態、そして末期癌の母との生活を考えると、一刻も早い解決が望まれます。 弁護士と一級建築士の異なる意見からもわかるように、解決策は一つではありません。状況に応じて、段階的に対応していくことが重要です。以下、具体的なステップをご紹介します。

ステップ1:証拠集めと記録

まず、騒音の証拠を集めることが重要です。弁護士が騒音計の使用を勧めたように、客観的なデータは非常に有効です。

  • 騒音計による測定: 弁護士のアドバイスに従い、騒音計を借りて1週間程度の測定を行いましょう。時間帯、騒音レベル、発生頻度などを記録します。騒音レベルだけでなく、具体的な音(足音、物音など)もメモしておきましょう。
  • 記録ノートの作成: 騒音発生日時、時間、種類、状況などを詳細に記録するノートを作りましょう。日付、時刻、騒音の種類(例:足音、ドアの音、物音など)、騒音の程度(例:小さい、普通、大きい)、状況(例:深夜、昼間、休日など)を具体的に記録します。写真や動画を証拠として残せる場合は、プライバシーに配慮しつつ記録しましょう。
  • 証人確保: もし、ご近所の方で同様の騒音に気づいている方がいれば、証人として協力してもらえるよう相談してみましょう。証言は、客観的な証拠として有効です。

ステップ2:管理会社への再交渉

証拠が揃ったら、管理会社に再度連絡を取りましょう。今回は、騒音計による測定結果や記録ノート、そして証言(あれば)を提示し、具体的な対応を求めます。

  • 書面での申し入れ: 電話だけでなく、内容証明郵便で苦情と具体的な改善要求を伝えましょう。証拠を添付することで、管理会社も対応せざるを得ない状況を作ることができます。
  • 具体的な改善要求: 上階住人への注意喚起、騒音対策工事の検討などを具体的に要求しましょう。曖昧な表現は避け、具体的な行動を促すことが重要です。
  • 対応期限の設定: 管理会社に、いつまでにどのような対応をするのか、期限を設定して伝えましょう。

ステップ3:上階住人との直接交渉(慎重に)

管理会社が対応しない、もしくは不十分な場合、上階住人との直接交渉も検討しましょう。しかし、このステップは非常にデリケートなため、慎重に進める必要があります。

  • 第三者の立会いを求める: 管理会社担当者や、信頼できる友人・知人の立会いを求めて、冷静に現状を伝え、改善を促しましょう。感情的な言葉は避け、事実を淡々と伝えましょう。
  • 記録を残す: 会話の内容は必ず記録に残しましょう。日付、時間、場所、参加者、会話の内容をメモしておきます。
  • 一方的な非難は避ける: 上階住人に非難の言葉を浴びせるのではなく、騒音によって困っている状況を客観的に説明し、改善を依頼することが重要です。

ステップ4:管理組合への働きかけ

管理会社が対応しない場合、管理組合に訴えることも検討しましょう。管理組合は、マンション全体の秩序を維持する役割を担っています。

  • 管理組合への書面提出: 騒音問題とその影響、これまでの経緯、証拠資料などを添付した書面を管理組合に提出します。
  • 組合員への協力を求める: 同様の騒音被害を受けている組合員がいるかもしれません。協力して問題解決に取り組むことで、より強い影響力を持つことができます。

ステップ5:専門家への相談

それでも解決しない場合、弁護士や騒音問題に詳しい専門家への相談が不可欠です。

  • 弁護士への相談: 訴訟や法的措置を検討する場合、弁護士のアドバイスが必要です。騒音レベル、証拠資料、これまでの対応状況などを詳しく説明し、適切なアドバイスを受けましょう。
  • 騒音問題専門家への相談: 騒音問題に特化した専門家(建築音響技術者など)に相談し、客観的な評価や具体的な解決策を検討しましょう。専門家の意見は、裁判などでも重要な証拠となります。

ステップ6:防音対策

最終手段として、ご自身で防音対策を行うことも検討しましょう。費用はかかりますが、生活の質を向上させる効果は大きいです。

  • 防音カーテン、防音マット: 比較的安価で手軽に導入できる対策です。効果は限定的ですが、ある程度の騒音低減に役立ちます。
  • 防音壁、防音天井: より効果の高い対策ですが、費用と工事の手間がかかります。専門業者に相談し、適切な工事を依頼しましょう。

まとめ:諦めないで、一歩ずつ解決へ

マンションの上階騒音問題は、解決に時間がかかる場合も多いですが、決して諦めないでください。段階的に対応を進め、証拠を集め、専門家の力を借りながら、一つずつ問題を解決していくことが重要です。ご自身の健康と、お母様の介護を優先しながら、落ち着いて対応を進めていきましょう。

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