分譲マンションにおけるカビ発生と施工不良:改修工事費用の請求について

分譲マンションに住んでいるものなんですが、一番上の階に住んでおり去年の夏にカビが凄く寝室とその向かいの部屋のボードと壁紙を張り替えたのですが、今年に入りまたカビが出始め知人の建築社長に見てもらいました。うちには屋根裏の倉庫があるのですが、そこも気になったので見てもらったところ、屋根裏倉庫のボードが崩れ落ち、ありえない状態になっていました。その原因を調べる為にお風呂場から天井裏に入りみてもらったところ、以前張り替えたばかりのボード裏がすでにカビだらけで屋根裏倉庫と同様、いつ崩れてもおかしくない状態になっていました。お風呂場の換気扇のパイプに穴があいて水蒸気が漏れてカビがはえてるか、もしくは雨漏れでいずれにしろ施工不良だろうと社長は言っていて、管理会社に連絡したところ共用部しか管理していなく、部屋のことは修繕工事に入ったときについでにその業者にみてもらってくださいという対応で、大元の施工会社はどうなってるんですかと質問したところ、倒産したと言われ、完全に見捨てられ状態というかうちは関係ありませんみたいな態度の管理会社に腹が立っているのですが、こういうケースの場合、施工不良だとすると改修工事費は全額請求できないんでしょうか?寝室には生まれた子供含め、みんなで寝ているので他人事みたいな管理会社の対応が非常に許せません。何かアドバイスを頂けましたら幸いです。

深刻なカビ問題と管理会社の対応:現状の整理

分譲マンション最上階にお住まいの方から、カビによる深刻な被害と、管理会社の対応への不満に関するご相談をいただきました。寝室と隣室のボード・壁紙を張り替えたにも関わらず、再びカビが発生し、屋根裏倉庫のボードも損傷しているという状況です。専門家の調査で、お風呂場の換気扇パイプの穴による水蒸気漏れ、もしくは雨漏れの可能性が高い施工不良が原因と指摘されています。しかし、管理会社は共用部分しか管理せず、倒産した施工会社への責任追及も困難な状況です。お子様も一緒に生活されている状況下での、管理会社の無責任な対応への怒りも理解できます。

施工不良による改修工事費用の請求:可能性と手順

施工不良が原因で発生したカビによる被害に対する改修工事費用の請求は、状況証拠と専門家の意見を元に、全額請求の可能性があります。しかし、請求が認められるか否かは、以下の要素によって大きく左右されます。

1. 施工不良の明確な証拠

* 建築士による調査報告書:今回のケースのように、知人の建築社長による調査報告書は非常に有効な証拠となります。報告書には、損傷状況の写真、原因究明のプロセス、施工不良の可能性、そしてその根拠が詳細に記載されている必要があります。
* 施工図面・契約書:建築時の施工図面や、マンション購入時の契約書があれば、施工内容と現状の差異を明確に示すことができます。
* 写真・動画証拠:カビの発生状況、損傷箇所の状態を記録した写真や動画は、被害の深刻さを示す重要な証拠となります。

2. 管理会社への対応

管理会社は、共用部分の管理しか責任を負わないと主張していますが、居住者の安全・健康確保は管理会社の重要な責務です。施工不良による被害は、管理会社にも一定の責任がある可能性があります。

3. 請求相手と請求方法

* 倒産した施工会社:既に倒産しているため、直接請求は困難です。しかし、施工会社に瑕疵担保責任保険に入っていた可能性があります。保険会社に連絡し、保険金請求を試みるべきです。
* 管理会社:管理会社に責任がないとは言い切れません。管理会社に改めて状況を説明し、改修工事費用の負担を求める内容証明郵便を送付することをお勧めします。
* 弁護士への相談:証拠が揃っているにも関わらず、管理会社が対応してくれない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討する必要があります。弁護士は、証拠を精査し、最適な請求方法や交渉戦略をアドバイスしてくれます。

具体的なアドバイス:行動計画

1. **証拠の整理と追加収集:** 建築社長の報告書に加え、カビの発生状況、損傷箇所の詳細な写真・動画をさらに収集しましょう。可能であれば、近隣住民への聞き込み調査を行い、同様の被害がないか確認することも有効です。
2. **内容証明郵便の送付:** 管理会社に対して、証拠を添付した内容証明郵便で、改修工事費用の負担を求める請求を行いましょう。具体的な金額、請求理由、期限などを明確に記載します。
3. **弁護士への相談:** 管理会社が対応しない場合、または交渉が難航する場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、法的観点から適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。
4. **瑕疵担保責任保険の確認:** 倒産した施工会社が瑕疵担保責任保険に加入していた可能性を探り、保険会社に連絡して請求を試みましょう。
5. **専門家への相談(必要に応じて):** 建築士、不動産鑑定士など、専門家の意見を参考に、請求内容をより詳細に検討することも有効です。

事例紹介:類似事例からの学び

過去には、施工不良による雨漏りで、マンション居住者が管理会社と施工会社を相手に訴訟を起こし、改修費用を請求した事例があります。判決では、管理会社にも一定の責任が認められ、改修費用の一部負担が命じられたケースもあります。これらの事例は、今回のケースでも参考になるでしょう。

専門家の視点:建築士の意見

建築士の視点から見ると、今回のケースは、施工不良の可能性が高いと言えます。換気扇パイプの穴や雨漏りは、建築時の施工ミス、もしくは適切なメンテナンスが行われなかったことが原因と考えられます。管理会社は、居住者の安全・健康を確保する義務があり、適切な対応を取らなかった場合、責任を問われる可能性があります。

まとめ:積極的な行動と専門家の活用

今回のケースは、深刻なカビ被害と、管理会社の対応への不満が複雑に絡み合っています。しかし、適切な証拠を収集し、法的知識を備えた専門家の力を借りながら、積極的に行動することで、改修工事費用の請求、そして安心安全な住環境の回復を目指すことが可能です。まずは、証拠の整理と管理会社への内容証明郵便の送付から始め、必要に応じて弁護士に相談することをお勧めします。

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