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濃い色の水性塗料の上から薄い色に塗り直す場合のサフェーサーの必要性
以前濃い色の水性塗料で塗装した出窓の柱を、薄い色に塗り直したいとのこと。これはよくある失敗例ですが、ご安心ください。適切な手順を踏めば、綺麗に塗り直すことができます。
結論から言うと、木部用のサフェーサーを使用することを強くお勧めします。サフェーサーは、下地処理剤として、木材の吸い込みを抑え、塗料の密着性を高める役割を果たします。特に、濃い色の塗料の上から薄い色を塗る場合、下地の濃い色が透けてしまい、仕上がりが濁って見えることがあります。サフェーサーを使用することで、この「透け」を防ぎ、美しい発色を実現できます。
また、サフェーサーには、下地を均一にする効果もあります。以前の塗装が剥がれている部分や、木目の凹凸を埋めてくれるため、より滑らかな表面を作り、美しい仕上がりに繋がります。
サフェーサーの種類と選び方
木部用のサフェーサーには、様々な種類があります。主な種類と選び方のポイントをご紹介します。
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1. 水性サフェーサー
水性塗料の上塗りをする場合は、水性サフェーサーを選ぶのが基本です。油性サフェーサーと比べて、臭いが少なく、環境にも優しいのが特徴です。ただし、乾燥時間がやや遅い場合があります。
2. 油性サフェーサー
油性塗料の上塗りをする場合や、より強力な密着性が必要な場合に適しています。乾燥が早く、耐久性が高いのがメリットですが、臭いが強く、取り扱いには注意が必要です。水性塗料の上塗りには、原則として使用しない方が良いでしょう。
3. 合成樹脂サフェーサー
密着性、防サビ性、耐水性に優れたサフェーサーです。木部だけでなく、金属にも使用できます。
サフェーサーを選ぶ際のポイントは、使用する塗料の種類と、下地の状態です。今回のように水性塗料の上塗りで、薄い色に塗り直す場合は、水性サフェーサーが最適です。ホームセンターなどで手軽に購入できますので、店員さんに相談しながら、適切なものを選びましょう。
再塗装の手順
それでは、具体的な再塗装の手順を見ていきましょう。
1. 下地処理
まず、古い塗料を剥がす必要があります。ヘラやスクレーパーを使って剥がせる部分は丁寧に剥がしましょう。完全に剥がす必要はありませんが、浮いている部分や剥がれやすい部分は除去します。サンドペーパー(#180〜#240)で表面を研磨し、汚れやホコリを綺麗に落とすことが重要です。
2. サフェーサーの塗装
研磨が終わったら、サフェーサーを塗布します。薄く均一に、重ね塗りせず、乾燥時間を十分に取って行いましょう。メーカーの指示に従って、乾燥時間を守ることが大切です。
3. 中塗り
サフェーサーが完全に乾燥したら、新しい塗料の中塗りを行います。薄い色に塗り直す場合でも、一度塗りでは隠蔽力が不足する可能性があるため、中塗りを行うことをお勧めします。
4. 上塗り
中塗りが乾燥したら、仕上げの上塗りを行います。薄く均一に、重ね塗りせず、乾燥時間を十分に取って行いましょう。
5. 仕上げ
乾燥後、必要に応じて、ワックスやニスを塗布して、保護と光沢を出し、仕上げましょう。
専門家のアドバイス
インテリアコーディネーターの山田さんによると、「再塗装は、下地処理が仕上がりの8割を占めます。丁寧に下地処理を行うことで、美しい仕上がりになり、塗料の耐久性も向上します。また、色の選択も重要です。薄い色にすることで、部屋が広く感じられる効果も期待できます。ベージュやアイボリーなどの淡い色は、どんなインテリアにも合わせやすくおすすめです。」とのことです。
まとめ
濃い色の水性塗料の上から薄い色に塗り直す場合、木部用のサフェーサーを使用することで、美しい発色と仕上がりが期待できます。上記の手順を参考に、丁寧に作業を進めれば、DIYでも綺麗に再塗装できます。
ポイント
* 水性塗料の上塗りには、水性サフェーサーを使用する。
* 下地処理を丁寧に。
* サフェーサー、中塗り、上塗りの乾燥時間を十分に取る。
* 必要に応じてワックスやニスで仕上げる。