冬の高湿度とカビ対策:賃貸アパートの結露問題と除湿器選び

冬の湿度とカビについて。賃貸アパートです。質問は2つです。冬(9月半ば)から部屋の湿度が上がります。帰宅すると閉めきった部屋は湿度80%。窓を開けていても70%です。10月~2月頃までカビと闘っています。結露もひどく、窓枠に水が溜まり、壁まで濡れてます。真夏や梅雨はなぜか、気温は上がっても湿度は低く、カビも出ません。質問1こんな部屋がよく実在するらしいですが、どんな構造になっているのでしょうか?欠陥ですか?業者から『北向きの部屋だからカビる』と言われ続け、聞き飽きました。納得出来ません。質問2除湿器購入予定です。冬用の除湿器は何式なのでしょうか。アドバイスを宜しくお願いします。

冬の高湿度とカビ発生のメカニズム

冬の室内で高湿度、結露、カビが発生しやすい原因は、外気温と室温の差、そして空気中の水蒸気量にあります。真夏や梅雨時は、気温が高く湿度も高いものの、外気と室温の差が小さいため、結露は起こりにくいです。しかし、冬は外気温が低い一方、暖房によって室温が高くなるため、窓や壁などの冷たい表面に空気中の水蒸気が凝結し、結露が発生します。この結露がカビの発生源となるのです。

北向きだからカビる?本当の原因を探る

「北向きの部屋だからカビる」という業者の説明は、必ずしも正確ではありません。北向きの部屋は日当たりが悪く、室温が低くなる傾向があるため、結露が発生しやすいのは事実です。しかし、結露の発生は、日当たりだけでなく、建物の構造や断熱性能、換気状況、生活習慣など、様々な要因が複雑に絡み合っています。 北向きだからと決めつけるのは、問題解決への近道ではありません。

賃貸アパートにおける結露とカビの原因究明

あなたの賃貸アパートの高湿度とカビ問題は、以下の要因が考えられます。

  • 建物の断熱性能の低さ: 外壁や窓の断熱性能が低いと、室温と外気温の差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。特に古い建物では、断熱材が不足している可能性があります。
  • 窓の気密性の低さ: 窓枠の隙間から外気が入り込み、冷たい表面に結露が発生する可能性があります。窓の劣化や施工不良が原因の場合もあります。
  • 換気不足: 室内空気中の湿気を外に排出しないと、湿度が高くなり、結露やカビが発生しやすくなります。換気扇の稼働状況や窓の開閉頻度を確認しましょう。
  • 生活習慣: 室内での洗濯物の乾燥、調理による水蒸気の発生、植物の蒸散など、生活習慣も湿度上昇に影響を与えます。
  • 浴室やキッチンからの湿気: 浴室やキッチンからの湿気が、適切に排出されない場合、部屋全体に湿気がこもりやすくなります。

専門家の視点:建築士の意見

建築士の視点から見ると、高湿度と結露の問題は、建物の構造的な問題である可能性があります。特に、外壁の断熱性能、窓の気密性、換気システムの設計に問題がある可能性があります。 専門の建築士に建物の状況を調査してもらうことをお勧めします。 原因究明には、室内の温度・湿度測定、建物の構造調査などが必要となる場合があります。

結露対策とカビ予防:具体的な対策

まずは、以下の対策を実践してみましょう。

  • 換気の徹底: 少なくとも1日に2回以上、窓を開けて換気をしましょう。特に、朝と夜に30分程度の換気を心がけましょう。換気扇も有効活用しましょう。
  • 除湿機の活用: 冬用の除湿機は、コンプレッサー式がおすすめです。コンプレッサー式は、一年を通して安定した除湿能力を発揮します。ただし、消費電力が大きいため、電気代を考慮する必要があります。
  • 窓の結露対策: 窓に断熱シートやカーテンなどを設置することで、結露を軽減することができます。窓枠の隙間をコーキング剤で埋めることも効果的です。
  • 湿度管理: 室内湿度を50%以下に保つように心がけましょう。湿度計を設置して、湿度を常にチェックすることが重要です。
  • カビの清掃: カビを発見したら、すぐに清掃しましょう。重曹や漂白剤などを利用して、丁寧に清掃してください。カビ取り剤を使用する際は、必ず換気を十分に行い、ゴム手袋などを着用しましょう。
  • 室内乾燥: 洗濯物は浴室乾燥機や室内干し用の乾燥機を利用し、室内で乾燥させないよう心がけましょう。どうしても室内干しする場合は、扇風機などを利用して乾燥を促しましょう。

除湿器の種類と選び方

除湿器には、大きく分けてコンプレッサー式、デシカント式、ペルチェ式があります。

コンプレッサー式除湿器

* 特徴: 除湿能力が高く、広い範囲を効率的に除湿できます。一年を通して安定した性能を発揮します。
* メリット: 除湿能力が高い、耐久性が高い
* デメリット: 消費電力が大きい、価格が高い、音が大きい

デシカント式除湿器

* 特徴: 低温でも除湿能力が高く、梅雨時期や冬場でも効果を発揮します。
* メリット: 低温でも除湿能力が高い、消費電力が比較的低い
* デメリット: 価格が高い、ランニングコストが高い

ペルチェ式除湿器

* 特徴: 小型で静音性に優れています。消費電力も低いです。
* メリット: 小型・軽量、静音性が高い、消費電力が低い
* デメリット: 除湿能力が低い、結露しやすい

冬場の除湿には、コンプレッサー式が最も適しています。 除湿能力が高く、安定した性能を発揮するため、高湿度の部屋でも効果的に除湿できます。

まとめ:継続的な対策が重要

高湿度とカビ問題は、一度解決すれば終わりではありません。継続的な対策が重要です。定期的な換気、除湿機の適切な使用、そして室内の清掃を心がけ、快適な室内環境を維持しましょう。それでも改善が見られない場合は、専門家(建築士、不動産会社など)に相談することをお勧めします。

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