冬のデンドロビュームの室内管理とつぼみ形成について

デンドロビュームに詳しい方にお尋ねします。庭に置き忘れてあったデンドロを昨日 家の中に取り込みました。毎年 霜が降りる前に取り込んでいましたが、今年はすっかり忘れていました。今のところ つぼみは みあたりません。これから 暖かい部屋に置いたら つぼみは出てくるでしょうか?バルブ?は去年より太く夏には液肥をあたえてあります。今後の管理について教えてください。お願いします。

デンドロビュームの冬越しと室内管理

屋外で冬越ししていたデンドロビュームを室内に取り込んだとのこと、心配ですね。霜にあたると枯れてしまう可能性があるので、室内に取り込んだのは適切な対応でした。つぼみがまだ見えないとのことですが、適切な管理をすれば、まだつぼみが付く可能性はあります。

現在の状態の確認

まず、デンドロビュームの状態を確認しましょう。バルブ(偽球茎)が太っているのは良い兆候です。夏に液肥を与えていたとのことですので、生育状態は良好と言えるでしょう。葉の状態、バルブのハリ、根の状態などをチェックし、傷んでいる部分があれば取り除きましょう。

暖かい部屋への移動と温度管理

暖かい部屋に移動させたとのことですが、温度管理が重要です。デンドロビュームは寒さに弱い反面、高温多湿も苦手です。理想的な温度は15~20℃です。暖房の風が直接当たらないように注意し、乾燥を防ぐために加湿器を使用したり、鉢の周りに水を撒いたりするのも効果的です。

つぼみ形成のための環境調整

つぼみが付くかどうかは、現在の生育状況と今後の環境管理によって大きく左右されます。既に生育期を終えている可能性が高いので、無理に新しい芽を出すよりも、既存のバルブを充実させることに重点を置きましょう。

  • 日照:できるだけ日当たりの良い場所に置きましょう。ただし、直射日光は葉焼けの原因となるため、レースカーテン越しの光が理想です。南向きの窓辺が最適ですが、冬場は日差しが弱いため、日当たりの良い場所に移動させるなど工夫が必要です。
  • 水やり:土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。冬場は生育が緩慢になるため、水やりの回数を減らし、土が完全に乾いてから与えるようにしましょう。根腐れを防ぐため、鉢底から水が流れ出るまでしっかり水をやり、その後は鉢皿に溜まった水を捨ててください。
  • 肥料:つぼみが出てくるまでは肥料は控えましょう。もし与える場合は、薄めた液肥を月に1回程度与えるにとどめましょう。肥料が多すぎると、かえって生育が悪くなる可能性があります。
  • 湿度:乾燥した空気はデンドロビュームにとってストレスになります。加湿器を使用したり、霧吹きで葉に水を吹きかけたりして、湿度を保つように心がけましょう。
  • 風通し:風通しの良い場所に置きましょう。ただし、冷たい風は避けてください。

専門家のアドバイス

デンドロビュームの栽培に詳しい園芸店や専門家に相談してみるのも良い方法です。写真や動画で現在の状態を見てもらい、具体的なアドバイスを受けることで、より適切な管理を行うことができます。

今後の管理と期待できること

既に屋外で十分に生育期間を過ごしているデンドロビュームは、室内に取り込まれた後、すぐにつぼみがつくとは限りません。しかし、適切な環境を整えることで、来年の開花に繋がる可能性は十分にあります。

  • バルブの充実:現在の管理を継続することで、バルブを充実させることができます。太く健康なバルブは、来年の開花に不可欠です。
  • 来春への期待:今年の開花は難しいかもしれませんが、来年の開花に向けて、しっかりと管理を行いましょう。適切な環境と管理を継続することで、より多くの花を咲かせることができるでしょう。

具体的な事例

例えば、あるデンドロビューム愛好家は、冬場に室内に取り込んだデンドロビュームを、南向きの窓辺に置き、レースカーテン越しの光を当て、加湿器を使って湿度を保つことで、翌春に多くの花を咲かせたという事例があります。

まとめ

デンドロビュームを室内に取り込んだ後の管理は、温度、湿度、日照、水やり、肥料などに注意が必要です。今年の開花は難しいかもしれませんが、適切な管理を継続することで、来年の開花に繋げることが可能です。焦らず、根気強く管理を続けることが大切です。

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