共同住宅でのカビ被害と家財保険:構造的欠陥と補償の可否

住居の構造的な欠陥で家具や衣類にカビが付着しました。共同住宅(ゲストハウス)の1Fに住んでいたものです。部屋に光は一切はいらず、窓を開けると目の前には家があります。部屋のサイズは4畳半で、壁を一枚はさんで隣にシャワー室があります。一日に20人が使用するシャワー室です。自室の窓を開けるとシャワー室からの蒸気が入ってきて、雨の日は結露だらけになります。窓の下に水溜りができるほどの結露だったので、カビが心配になり、家財保険(某A社)に加入しました。(「家財保険」で検索すると一番上に出てくる、某有名な保険会社です)通常上の階の人が水漏れなどを起こしたときに保障されるようなプランで、契約前、テレオペの人に「過剰な結露などでカーテンなどにカビが生えたり家財が塗れた場合は保障の対象になりますか」と聞いたところ、一旦保留にされ上の人に確認したうえで「なります」との回答であったため加入を決めました。(当時のメモにそう書いてあります)10ヶ月ほどそこに住んでおり、晴れの日は必ず換気をし、窓を閉める際はクーラーの除湿を「強」にして常にかけていました。水とりぞうさんを部屋の3箇所に置き、かなり除湿には気をつけていました。ところが5月に、壁際においていたハンガーラックと大事な桐ダンスに緑のカビが付着し、そこにかけていた衣類17着、ポーチ5つ、帽子1つが駄目になってしまいました。ポーチと帽子は捨て、衣類はクリーニングに出しました。すぐに保険会社に相談したのですが、「構造上の問題だから対象外」と一喝されました。また、共同住宅のマネージャー(大家さんではない)に相談したところ、そちらも「何の保障もできない」とのことでした・・・私は保険に入るのは初めてなのでよくわからないのですが、一日に20人がシャワーを使う→人為的だという理由でなんとかならないものなのでしょうか。結露はOKで、間接的なカビはNGの理由も良く分かりません。なにか手立て、救済策はないものでしょうか。そういうことも承知で入入居したんだろう!と言われればそれまでなのですが、同じような経験をされた方がいらっしゃいましたら、ぜひアドバイスを頂きたいです。宜しくお願い致します。被害総額:クリーニング代(17,000円)帽子(3,000円)ポーチ(3,000円)桐ダンス(40,000円)ハンガーラック(10,000円)計73,000円

状況と問題点

ご相談の内容を拝見すると、共同住宅の構造的な問題(換気不良、隣室からの湿気)によって、家具や衣類にカビが発生し、多額の被害を被られたとのこと、大変お辛い状況だとお察しいたします。 保険会社からの「構造上の問題だから対象外」という回答、そして管理会社からの無償対応拒否は、納得しがたいものだと思います。 特に、保険加入前に「過剰な結露などでカビが生えた場合も保障対象」との説明を受けていたにも関わらず、このような対応をされたことは、大きな問題です。

問題点の整理

* 構造的欠陥: 部屋の構造自体に問題があり、換気が不十分で結露が発生しやすい状態であった。
* 保険会社の対応: 保険加入前の説明と異なる対応。構造的欠陥を理由に補償を拒否。
* 管理会社の対応: 管理会社も責任を負わない姿勢。
* 経済的損失: クリーニング代、家具、衣類の損害など、多額の費用が発生。

家財保険の補償範囲と解釈

家財保険は、火災や盗難といった事故だけでなく、水漏れ風災など、様々なリスクから家財を守るための保険です。 しかし、補償範囲は契約内容によって異なります。 今回のケースでは、契約時に「過剰な結露によるカビ」についても保障対象になるとの回答を得ていたにも関わらず、保険会社は「構造上の問題」を理由に補償を拒否しています。

保険契約書の確認

まず、保険契約書を改めて確認することが重要です。 契約書に「構造上の欠陥による損害は除外」といった条項がないか、そして、電話での説明内容が契約書に反映されているかを確認しましょう。 もし、電話での説明と契約書の内容に矛盾があれば、保険会社にその点を指摘する必要があります。

専門家への相談

保険会社の対応に納得できない場合は、弁護士保険専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、契約書の内容を精査し、保険会社に適切な対応を求めるためのサポートをしてくれます。 また、交渉の際に有利な証拠となる資料(契約書、電話記録、写真など)を収集しておくことも重要です。

具体的な対策とアドバイス

現状では、保険会社との交渉が難航する可能性が高いです。 しかし、諦める前にできることがあります。

1. 証拠の収集と整理

* 写真・動画: 結露の様子、カビの発生状況、損傷した家具や衣類の写真や動画を撮影し、証拠として保存しましょう。
* 契約書・通話記録: 保険契約書、保険会社との通話記録(メモなど)、管理会社とのやり取りの記録を保管しましょう。
* 専門家の意見: 建築士や不動産鑑定士などに、部屋の構造上の問題点について意見を求め、その意見書を証拠として提出しましょう。

2. 保険会社への再交渉

証拠を揃えた上で、保険会社に再度交渉を行いましょう。 電話での説明と異なる対応について、強く抗議し、補償を求めましょう。 交渉の際には、冷静かつ丁寧に、事実を基に主張することが重要です。

3. 管理会社への交渉

管理会社にも、再度交渉を行いましょう。 構造上の問題によってカビが発生したことを伝え、修繕や補償を求めましょう。 管理会社が責任を負わないとしても、修繕の必要性を訴えることで、今後の入居者への被害を防ぐことができます。

4. 消費者センターへの相談

保険会社や管理会社との交渉がうまくいかない場合は、消費者センターに相談しましょう。 消費者センターは、消費者の権利を守るための機関であり、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

5. その他の救済策

* 裁判: 最終手段として、裁判を起こすことも考えられます。 ただし、裁判は時間と費用がかかりますので、慎重に検討する必要があります。
* マスコミへの情報提供: 深刻な問題であれば、マスコミに情報を提供し、社会的な問題として取り上げてもらうことも有効な手段です。

類似事例と専門家の意見

このようなケースは、残念ながら珍しくありません。 特に、古い建物や管理が不十分な賃貸物件では、構造的な問題から結露やカビが発生し、入居者に多大な損害を与えるケースがあります。 専門家によると、結露によるカビ被害は、建物の構造換気状況周辺環境など、様々な要因が複雑に絡み合って発生するため、原因究明が難しいケースが多いとのことです。 しかし、今回のケースのように、保険加入前に明確な説明があったにもかかわらず、補償が拒否されるのは、保険会社の対応として問題があると言えるでしょう。

まとめ

今回のケースは、家財保険の補償範囲、構造的欠陥とカビ発生の関係、そして保険会社や管理会社の責任について、改めて考えるきっかけとなりました。 被害を最小限に抑えるためには、入居前に建物の状態をしっかりと確認し、必要に応じて専門家の意見を聞くことが重要です。 また、家財保険に加入する際には、契約内容をしっかりと理解し、疑問点があればすぐに質問することが大切です。 今回の経験を教訓に、より良い住環境と安心な保険選びを心がけていきましょう。

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