先天性横隔膜ヘルニアの猫と暮らす:後悔しないためのケアと注意点

凄く酷な事をお聞きします事をお許し下さい。先天性の横隔膜ヘルニアの猫ちゃんを飼われた事のある方に伺いたいです。ウチで以前飼っていた子が患っていたのですが、受診した病院では手術しか治療法が無い上、非常にリスクが高い手術になり術後ある程度日にちが経ってから亡くなる事も有り得ると言われました。普段出来る事として苦しそうな時に呼吸を補う様に携帯酸素を用意する様アドバイス頂いたのでスプレータイプの物を買ったのですがスプレーの音に驚いて使えませんでした。結局何の治療も出来ないまま半年も生きれず、突然苦しがり苦しみ出してから5分も経たない内にこの世を去りました。普段から常に体全体で呼吸をしているのと時々(食後暫くしてからが多い)苦しそうに前足だけ立てて気道を確保しようとするかの様な姿勢をしたり、苦しいのが表情にはっきりと表れたりする以外は子猫らしく色んな物に興味を示す元気な時間も沢山ありました。でもこの病気を抱えていると長生きは難しいのでしょうか?飼い主としては自分の飼い方に問題があったのか今更後悔しても遅いのですが凄く悔やんでいます。またいつか縁のある子が同じ病気なら最大限に注意を払って寿命を全うさせてあげたいです。同じ病気の猫ちゃんを飼われた事のある方、飼い主として注意を払っていらした点等アドバイス頂けますと嬉しいです。長文失礼致しました。

先天性横隔膜ヘルニアとは?

先天性横隔膜ヘルニア(CDH)は、猫が生まれる前に横隔膜に穴が開いた状態である先天的な疾患です。この穴を通して、腹腔内の臓器(胃や腸など)が胸腔内に入り込み、肺の発育を妨げたり、呼吸困難を引き起こしたりします。症状の重さは穴の大きさや、どの臓器がどれだけ胸腔内に入っているかによって大きく異なります。軽症の場合、症状がほとんど出ないこともありますが、重症の場合は呼吸困難やチアノーゼ(皮膚や粘膜が青くなる)などの深刻な症状が現れ、生命に関わることもあります。

治療法と予後

残念ながら、現在、先天性横隔膜ヘルニアに対する根本的な治療法は手術しかありません。手術では、開いた横隔膜を修復し、胸腔内に入り込んだ臓器を元の位置に戻します。しかし、手術にはリスクが伴い、術後合併症や死亡リスクもゼロではありません。手術の成功率や予後は、猫の年齢、健康状態、ヘルニアの重症度などによって大きく異なります。早期発見と適切な治療が予後を左右する重要な要素となります。

日々のケアと注意点

手術を行わない場合でも、日々の丁寧なケアによって猫のQOL(生活の質)を向上させ、少しでも長く一緒に過ごすことができます。

呼吸のサポート

ご質問にあるように、酸素スプレーは猫にとってストレスになる可能性があります。代わりに、静かな環境を用意し、落ち着いて呼吸ができるようにサポートすることが重要です。苦しそうな時は、猫を優しく抱きしめ、落ち着かせてあげましょう。酸素供給が必要な場合は、獣医師の指示に従い、酸素ケージなどを検討しましょう。

食事管理

食後は呼吸が苦しくなることが多いので、少量ずつ、こまめに食事を与えましょう。消化の良いフードを選び、嘔吐や消化不良を起こさないように注意が必要です。

ストレス軽減

ストレスは呼吸器系の状態を悪化させる可能性があります。猫がリラックスできる環境を作るために、静かな場所を用意し、過度な刺激を与えないようにしましょう。

定期的な健康チェック

定期的に獣医師による健康診断を受け、早期に異変を発見することが重要です。呼吸状態、体重、食欲などを注意深く観察し、少しでも変化があればすぐに獣医師に相談しましょう。

専門家の意見

獣医専門家によると、「先天性横隔膜ヘルニアは、診断と治療が迅速に行われることが非常に重要です。早期発見によって手術の成功率を高め、猫の寿命を延ばすことができます。また、手術後も、呼吸器系の状態を注意深く観察し、必要に応じて適切な治療を行うことが大切です。」とのことです。

後悔しないための飼い主としての心構え

残念ながら、先天性横隔膜ヘルニアは、猫の寿命を縮める可能性のある病気です。しかし、適切なケアと獣医師との連携によって、猫とより長く、幸せな時間を過ごすことができます。

  • 早期発見・早期治療:少しでも異常を感じたら、すぐに獣医に相談しましょう。
  • 獣医との連携:定期的な検査と相談を通じて、猫の状態を把握し、適切な治療を受けましょう。
  • ストレス軽減:猫がリラックスできる環境を作ることを心がけましょう。
  • 食事管理:消化の良い食事を少量ずつ与えましょう。
  • 心の準備:病気の進行状況によっては、辛い決断を迫られる可能性もあります。心の準備をしておきましょう。

今回の経験から学んだことを活かし、将来同じ病気の猫と出会ったとしても、後悔しないように、最善を尽くしてあげましょう。

まとめ

先天性横隔膜ヘルニアは、予後が必ずしも良いとは限らない病気ですが、適切なケアと獣医師との連携によって、猫のQOLを向上させ、より長く一緒に過ごすことができます。大切なのは、早期発見、早期治療、そして、猫への愛情と深い理解です。

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