先住猫と新入り猫の多頭飼育:黒猫同士の仲良し作戦

先住猫8歳♀と新入り猫2歳くらい♀どちらも黒猫。今から約1年前、新入り猫が今にも倒れそうなくらい衰弱状態で家の前にやってきました。歩くのもままならないくらいです。すぐに病院へ連れて行きました。本来の半分以下の体重しかありませんでした。家で飼ったはいいものの、先住猫との相性がよくありません。新入り猫が先住猫を追い回してしまいます。知恵袋で同じような質問を探しましたが新入り猫が強いという質問が無かったので質問させていただきました。 ~今の状況~ ・新入り猫は2畳くらいの檻で生活しています。(先住は家の中を自由) ・朝は新入り猫を外に出して遊ばせます。 ・新入りの帰ってきたら先住を外で遊ばせます。 ・昼、夜は家族が帰ってきたら檻からだしてあげます。(先住もいるのでうまく部屋をわけながら) ・不注意で2匹とも家の中、あるいは外で自由になったら新入りが先住を見つけた瞬間に追い回します。 ・先住はとにかく新入りにビビッてます。 ・先住を檻越しの新入りに近づけるとシャーっと威嚇し、すぐに逃げ出します。 ・新入りは気が強いみたいで外でもよく喧嘩をしてきます。 ・家族の話によると新入りが喧嘩してた猫も最近は仲がいいみたいです。 どちらも家の中、外を自由にしたらそのうち仲良くなりますか? そのほかに、なにかアドバイスがありましたら教えてください。

猫同士の多頭飼育における注意点と解決策

猫同士の多頭飼育は、うまくいけば楽しい日々が待っていますが、適切な配慮なしに始めると、ストレスやトラブルに繋がる可能性があります。特に、今回のように、衰弱状態から保護した新入り猫と、先住猫との関係構築は慎重なアプローチが必要です。 新入り猫が先住猫を追い回す状況は、縄張り意識や、過去の辛い経験からくる不安定な行動が原因と考えられます。 いきなり自由にさせることは、先住猫にとって大きなストレスとなり、関係改善の妨げになります。

現状分析と課題

現在の状況を分析すると、以下の課題が見えてきます。

* **新入り猫の不安定な状態:** 衰弱状態からの回復途上であり、まだ環境に適応できていない可能性が高い。
* **先住猫の恐怖:** 新入り猫の攻撃的な行動により、先住猫は強い恐怖を感じている。
* **不十分な環境整備:** 2畳の檻は、猫にとって十分な活動空間とは言えず、ストレスの原因になっている可能性がある。
* **不適切な接触機会:** 時間差での外遊びや、檻越しでの接触は、猫同士の適切なコミュニケーションを阻害している。

具体的な解決策とアドバイス

猫同士の仲良くなるには、時間と根気が必要です。焦らず、段階的に関係を築いていくことが重要です。

1.フェロモン製品の活用

フェリウェイなどの猫用フェロモン製品は、猫の安心感を高める効果があります。 スプレータイプやディフューザータイプがあり、それぞれの猫の生活空間に使用することで、ストレス軽減に繋がります。特に、新入り猫の檻の中に設置することで、落ち着きを与え、攻撃性を抑制する効果が期待できます。

2.十分な環境整備

新入り猫の檻は、2畳では狭すぎます。可能であれば、もっと広いスペースを確保しましょう。 猫が自由に動き回れるスペース、隠れ家となる場所、爪とぎ、トイレなどを用意し、快適な環境を整えることが重要です。 また、先住猫にも、安全で落ち着ける場所(高い場所など)を用意しましょう。

3.ゆっくりとした時間差での接触

いきなり自由にさせるのではなく、徐々に接触時間を増やしていくことが大切です。

  • 段階1:匂いの共有:それぞれの猫のタオルやベッドを交換し、お互いの匂いに慣れさせる。
  • 段階2:視覚的な接触:檻越しに、お互いをゆっくりと見せる。最初は短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていく。
  • 段階3:間接的な接触:壁などで仕切りを設け、お互いの距離を徐々に縮めていく。
  • 段階4:短い時間での同室:監視しながら、短い時間だけ同じ部屋で過ごさせる。すぐに問題が発生したら、すぐに分離する。
  • 段階5:自由な同居:問題なく同室で過ごせるようになったら、自由に同居させる。

各段階で、猫の様子を注意深く観察し、ストレスサイン(耳を後ろに倒す、尻尾を膨らませる、ハァハァと呼吸をするなど)が見られたら、すぐに分離しましょう。

4.猫専門医への相談

猫の行動に不安がある場合は、猫専門医に相談することをお勧めします。専門医は、猫の行動を分析し、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。 特に、新入り猫の攻撃性が強い場合や、先住猫のストレスが深刻な場合は、専門家の助けが必要となるでしょう。

5.遊びの工夫

猫は遊びを通してストレス発散し、コミュニケーションを深めます。 それぞれに合ったおもちゃを用意し、十分な遊びの時間を与えましょう。 特に、新入り猫には、狩猟本能を満たすようなおもちゃを使うと効果的です。 また、先住猫と新入り猫が同時に遊べるような工夫もしてみましょう。例えば、それぞれの猫が安全に遊べるように、異なる場所に同じ種類のおもちゃを置くなどです。

6.食事と休息の確保

十分な食事と休息は、猫のストレス軽減に不可欠です。 それぞれの猫が、落ち着いて食事と休息ができる場所を確保しましょう。

インテリアとの関連性:猫が落ち着ける空間づくり

猫が落ち着いて過ごせる空間づくりは、多頭飼育において非常に重要です。 インテリアにおいては、以下の点を考慮しましょう。

* **隠れ家スペースの確保:** 猫は安全な隠れ家を求めます。キャットタワー、猫用ベッド、棚の上など、猫が自由に登ったり隠れたりするスペースを確保しましょう。
* **垂直空間の活用:** 猫は高い場所を好みます。キャットウォークやキャットツリーなどを設置し、垂直空間を活用することで、猫同士の接触機会を減らし、ストレスを軽減できます。
* **落ち着ける色の選択:** 落ち着いた色合いのインテリアは、猫のストレス軽減に役立ちます。例えば、ベージュやグレーなどのニュートラルカラーは、猫にとってリラックス効果があります。今回の黒猫同士のケースでは、黒を基調としたインテリアは避けた方が良いかもしれません。代わりに、ベージュやグレーなどの落ち着いた色をベースに、アクセントカラーとして少量の黒を取り入れるのが良いでしょう。
* **安全な素材の選択:** 猫が口にしても安全な素材を選びましょう。

まとめ

先住猫と新入り猫の仲良し作戦は、時間と忍耐が必要です。 焦らず、段階的に進めていくことが重要です。 専門家のアドバイスも活用しながら、猫にとって安全で快適な環境を整え、愛情をもって接することで、必ず仲良くなれるはずです。

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