先住猫と新入り子猫の多頭飼育:スムーズな共存のためのガイド

先住猫と新入り猫に関する質問です。 3日前に捨て猫を拾いました。 体重を確認して推測するに日齢にして12日ほどの子猫(♂)です。 先住猫も♂(去勢済み)で、こちらも元野良猫。カラスに襲われているのを保護したのが三年間ほど前。こちらも推測ですが、生後半年ほどだったと思います。 先住猫が新入り猫を最初見た時には怯えていたようで近づきもしませんでしたが、半日ほど経つと、近づいて来ては威嚇する、というのを繰り返していました。 因みに、新入りは一室に隔離し、先住猫は家内移動自由、という状態です。新入り猫は抱っこされたり体を仰向けにされるととても大きな声で鳴きます。その声を聞きつけて別の部屋にいた先住猫がやって来ては威嚇。終いには猫パンチで黙らせていました。 1日経つと、威嚇は無くなり、新入り猫の半径30cm程にいても体を寝転ばせるようになりました。その頃から、新入り猫のお尻を舐めたり、首に噛み付いたりするようになりました。 最初、お尻を舐め始めた時は新入り猫を受け入れてくれたのだ、と安心したのですが、お尻を舐める前後は噛んだり叩いたりして見ていてハラハラします。 見ている側としては、叩いているというより新入り猫を仰向けにさせたい感じなのかな?という感じがしなくもないし、噛み付いている箇所から血が出たりしているわけでもないし、新入り猫は鳴きもしません。 ただ、鳴かない事に関しては、少し心配があり、新入り猫は来た当初こそなにかがある度大鳴きでしたが、先住猫に叩かれて以降、あまり鳴かなくなり、鳴く時と言えばトイレをしたい時や不安定な体制で持ち上げられた時だけです。 又、つい先ほど、ご飯をあげた後ゲージに新入り猫を寝かせて放置していたら、先住猫が私がいる部屋(先住猫が良くいる部屋)に連れて来てしまいました。連れて来た後は、また舐めたり、自由に歩かせていたと思ったら噛み付いたり、というのを繰り返しています。 とりあえず見守っていますが、不安です。 今後どういう対応をしていったら良いのか? 先住猫は新入り猫を嫌っているのか? 先住猫が今後新入り猫を噛み殺したりする恐れは? 新入り猫は痛いのに鳴けていないのか? これらの質問にお答え頂けると助かります。 長文になり申し訳ありません、よろしくお願いいたします。

先住猫と新入り子猫の複雑な関係:理解と対応

3日前に保護した生後12日頃の子猫と、3歳になる先住猫の同居における不安、ご心配、大変よく分かります。猫同士のコミュニケーションは人間には理解しづらい部分が多く、特に子猫と成猫、元野良猫同士の同居は、慎重な対応が必要です。

先住猫の行動の解釈

先住猫の行動は、一見攻撃的ですが、必ずしも「嫌っている」とは限りません。 最初は警戒し、威嚇していましたが、1日後には半径30cm以内でも構わなくなり、お尻を舐めたり、噛み付いたりするようになったのは、子猫への関心の表れです。猫社会では、グルーミング(毛づくろい)は親密度を示す重要な行動です。 お尻を舐める、噛み付くといった行動は、子猫を「自分のもの」として認識し、支配下に置こうとする行動の可能性が高いです。 仰向けにする行動も、子猫を無力化し、自分の優位性を示す行動と考えられます。 これは、子猫がまだ幼く、自分では身を守れないことを先住猫が理解しているからこそ、過剰な攻撃にならない範囲で、支配関係を築こうとしている可能性があります。

新入り子猫の鳴かない理由

子猫が当初はよく鳴いていたのに、先住猫に「猫パンチ」された後は鳴かなくなったことについては、恐怖や服従を示す行動と考えられます。 子猫は、先住猫の威圧的な行動によって、鳴くこと自体が危険だと学習した可能性があります。 これは、子猫にとって非常に危険な状況です。 痛みを感じていても、鳴くことでさらに攻撃されることを恐れて、我慢している可能性が高いです。

先住猫が子猫を噛み殺す可能性は?

先住猫が子猫を噛み殺す可能性は、ゼロではありませんが、現状の行動からは、それほど高い確率とは言えません。 しかし、子猫が常に恐怖を感じている状態は、健康面にも悪影響を及ぼします。 先住猫の行動を完全に予測することは不可能なので、常に注意深く観察する必要があります。

具体的な対応策

多頭飼育を成功させるには、段階的な導入と、猫たちのストレスを軽減する工夫が不可欠です。

1. フェロモン製品の活用

フェリウェイなどの猫用フェロモン製品は、猫の安心感を高める効果があります。 スプレータイプやディフューザータイプがあり、それぞれの猫のいる場所に設置することで、環境を落ち着かせ、ストレスを軽減します。

2. 徐々に距離を縮める

完全に隔離した状態から、徐々に接触時間を増やしていくことが重要です。 最初は、匂いを嗅ぎ合わせる程度から始め、徐々に距離を縮めていきます。 例えば、子猫のゲージを先住猫のいる部屋の近くに置き、互いの存在を認識させます。 その後、ゲージを開けて、子猫が自由に動き回れるようにするなど、段階的に進めます。 この段階では、先住猫が子猫に攻撃的な行動をとったら、すぐに隔離し、落ち着いてから再度試みます。

3. 遊びの時間を作る

猫同士の遊びは、ストレス軽減と社会化に役立ちます。 子猫と先住猫が同時に遊べるようなおもちゃを用意し、一緒に遊ぶ時間を設けることで、良好な関係を築くことができます。 ただし、遊びの最中に喧嘩が始まったら、すぐに仲裁に入ります。

4. 隠れ家を用意する

子猫は、不安を感じると隠れ場所を求めます。 安全で落ち着ける隠れ家(猫用ベッド、ダンボールハウスなど)を用意することで、子猫の安心感を高めることができます。 先住猫にも、それぞれ落ち着ける隠れ家を用意してあげましょう。

5. 栄養バランスの良い食事

ストレスを感じている猫は、食欲不振になることがあります。 栄養バランスの良い食事を与え、健康状態を維持することが重要です。 子猫には子猫用のフード、先住猫には成猫用のフードを与えましょう。

6. 定期的な健康チェック

子猫と先住猫の健康状態を定期的にチェックし、異変があればすぐに獣医に相談しましょう。 特に、子猫は免疫力が弱いため、細心の注意が必要です。

7. 専門家への相談

どうしても不安な場合は、動物病院の獣医や、猫の行動に詳しい専門家(動物行動学者など)に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応ができます。

まとめ

多頭飼育は、猫同士の性格や相性によって、成功するケースとそうでないケースがあります。 今回のケースでは、先住猫は子猫を完全に拒絶しているわけではなく、むしろ関心を示しているように見えます。 しかし、子猫が恐怖を感じている可能性が高いので、段階的に距離を縮め、ストレスを軽減する工夫をしながら、猫たちの様子を注意深く観察することが大切です。 常に安全を確保し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることで、猫たちが幸せに暮らせる環境を作っていきましょう。

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