借家におけるシロアリ被害と大家の責任

借家の件で質問です。知人が約1年半前にとても安い家賃で1件屋を借りています。今年シロアリが発生したらしく大家さんに駆除などのお願いをしたら断られたそうです。理由は「安い家賃で貸している」「安い家賃で貸す理由は古い家だけど『今の状態で貸す』という事だった」なので「ウチは安く貸してるんだから!」と言う感じで言われたそうです。知人は「今の状態で貸す」という意味を、汲み取り式のトイレの改装はしない、とか畳の入れ替えはしないとか、部屋のリフォームはしないという意味だと思ってたと言ってました。しかしシロアリは家自体の問題だし大家の義務じゃないのかな?と私たちは話してたんですが。やはりこの場合は大家さんには駆除する義務はなく自分でするしかないのでしょうか?無知なものでよろしくお願いいたします。補足回答ありがとうございます。不動産の方には一応伝えて見に来られたそうですが「伝えておきます」で終わったそうです。知人は「不動産も昼間に見に来たから夕方の一斉に飛ぶ姿を見てない、深刻に考えてないんだろう」と言ってました。あと、回答にありました「建物賃貸借契約」というのは契約書自体は借主である知人が持ってるものでしょうか。もらったかな?探してみるね。とは言ってますが…もしなかったら不動産の方に聞けば見せてもらえますよね?

シロアリ被害と大家の責任:法律と現実

まず結論から言うと、シロアリ駆除は必ずしも大家の義務ではありません。ただし、状況によっては大家に責任がある場合もあります。 これは、賃貸借契約の内容や、シロアリ被害の程度、建物の状況などによって大きく変わってきます。

「現状渡し」の意味とシロアリ被害

大家が「現状渡し」と言っていた場合、その意味を正確に理解することが重要です。 「現状渡し」とは、建物の現状をそのまま受け渡すことを意味します。 しかし、これは「シロアリ被害がある状態」を黙認して良いという意味ではありません

重要なのは、契約締結時点で大家がシロアリ被害を知っていたかどうかです。もし大家がシロアリ被害を知っていて、それを隠蔽した上で賃貸契約を結んだ場合は、大家に瑕疵担保責任が発生する可能性があります。瑕疵担保責任とは、売買や賃貸借において、物件に隠れた欠陥があった場合、売主や貸主がその責任を負うというものです。

しかし、契約締結時点でシロアリ被害が分からなかった場合、大家に責任を問うのは困難です。知人の方のケースでは、「安い家賃」という点が問題視されていますが、家賃の安さだけで大家の責任が免除されるわけではありません。

賃貸借契約書を確認しよう

知人の方は、賃貸借契約書を必ず確認する必要があります。契約書には、修繕義務の範囲や、現状渡しに関する記述などが記載されているはずです。不動産会社に連絡して契約書のコピーを入手しましょう。契約書がない場合は、不動産会社に契約内容の確認を依頼しましょう。

契約書に特段の記載がない場合でも、民法第606条に基づき、大家には「修繕義務」があります。ただし、この修繕義務は、建物の「通常の使用及び収益を妨げる」程度の損傷に限られます。シロアリ被害が軽微なものであれば、大家の修繕義務は発生しない可能性があります。しかし、被害が深刻で、居住に支障をきたすレベルであれば、大家に修繕義務がある可能性が高まります。

具体的な対応策

知人の方は、以下の手順で対応することをお勧めします。

1. シロアリ被害の状況を明確にする

まずは、シロアリ被害の程度を正確に把握することが重要です。専門業者に調査を依頼し、被害状況を報告書として作成してもらいましょう。この報告書は、大家との交渉や、必要に応じて裁判を行う際に重要な証拠となります。

2. 大家との交渉

専門業者による調査報告書を元に、大家と改めて交渉を行いましょう。報告書にシロアリ被害の深刻さが示されれば、大家も対応を検討する可能性が高まります。交渉の際には、冷静かつ丁寧に、状況を説明することが重要です。

3. 不動産会社への連絡

不動産会社にも状況を伝え、大家との交渉をサポートしてもらいましょう。不動産会社は、大家と借主の仲介役として、問題解決に協力してくれるはずです。

4. 必要に応じて専門家へ相談

大家との交渉がうまくいかない場合、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを検討しましょう。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスをしてくれます。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談した際に得られるアドバイスとしては、以下の点が挙げられます。

* 契約書の解釈:契約書の内容を詳細に分析し、大家の修繕義務の有無を判断します。
* シロアリ被害の程度:専門家の調査結果に基づき、被害の程度を客観的に評価します。
* 交渉戦略:大家との交渉において、効果的な戦略を立案します。
* 裁判の可能性:交渉が失敗した場合、裁判による解決の可能性を検討します。

シロアリ駆除費用:自己負担の可能性

残念ながら、大家が駆除費用を負担しない場合、知人の方が自己負担する可能性があります。しかし、被害状況によっては、大家に一部負担を求めることも可能です。

駆除費用を抑えるための工夫

駆除費用を抑えるためには、以下の点に注意しましょう。

* 複数の業者から見積もりを取る
* 駆除方法を比較検討する
* 保険の活用を検討する(火災保険など)

まとめ

シロアリ被害は、借主にとって大きな負担となります。しかし、大家の責任を問うためには、契約内容や被害状況を正確に把握し、適切な対応を取る必要があります。まずは、賃貸借契約書を確認し、専門業者に調査を依頼し、大家と冷静に交渉することが重要です。それでも解決しない場合は、専門家への相談も検討しましょう。

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