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使っていない給湯器へのカバー掛けはOK?NG?
結論から言うと、ガスを閉栓し、使用していない給湯器にカバーを掛けることは、状況によっては問題ありません。 ただし、カバーの素材や取り付け方法によっては、かえって機器を傷める可能性や、安全上のリスクも存在します。 ご質問にあるように、マンションの高層階角部屋で雨風が強い環境であれば、適切な保護は必要です。 しかし、安易な方法ではなく、適切な方法を選ぶことが重要です。
給湯器を雨風から守るための適切な方法
使っていない給湯器を雨風から守るために、いくつかの方法があります。 ご質問にある「ポリプロピレンの薄いシートとマスキングテープ」は、おすすめできません。 理由は以下の通りです。
- 耐久性がない:強風で剥がれたり、破損したりする可能性が高いです。 台風などの強風時には、カバーが飛散し、周囲に被害を与える危険性もあります。
- 通気性が悪い:ポリプロピレンシートは通気性が悪く、内部に湿気がこもり、給湯器の腐食を促進する可能性があります。特に、塩害の心配がある沿岸部では注意が必要です。
- 見た目が悪い:マンションのベランダに不自然なカバーが目立つ可能性があります。
では、どのような方法が適切なのでしょうか?
1.市販の室外機カバーを利用する
ホームセンターやインターネット通販で、様々なタイプの室外機カバーが販売されています。 給湯器のサイズに合ったカバーを選びましょう。 防水性・耐久性が高い素材を選び、しっかり固定できるものを選ぶことが重要です。 風で飛ばされないよう、重りなどを置くのも有効です。
2.防水シートと結束バンドを使用する
ポリプロピレンシートではなく、防水性のある厚手のシート(例:ターポリンシート)を使用し、結束バンドでしっかり固定する方法です。 シートは通気性を考慮し、完全に密閉しないように工夫しましょう。 結束バンドは、給湯器を傷つけないように、緩衝材を挟んで固定すると良いでしょう。
3.専門業者に相談する
どうしても適切な方法がわからない場合、または高価な給湯器の場合には、ガス機器の専門業者に相談することをおすすめします。 専門業者は、適切な保護方法を提案し、場合によっては、一時的な保護カバーの設置なども行ってくれるでしょう。
カバーを選ぶ際のポイント
カバーを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- サイズ:給湯器のサイズに合ったものを選びましょう。小さすぎると保護が不十分で、大きすぎると風で飛ばされやすくなります。
- 素材:防水性・耐久性が高い素材を選びましょう。紫外線にも強い素材がおすすめです。 通気性も考慮しましょう。
- 固定方法:しっかり固定できるものを選びましょう。風で飛ばされないように、重りなどを置くことも検討しましょう。
- デザイン:マンションの外観に合わせたデザインを選ぶと、景観を損ないません。
長期的な対策
一時的な保護だけでなく、長期的な対策も検討しましょう。
- ベランダの改修:ベランダに雨風が吹き込みやすい場合は、ベランダの改修工事を行うことも検討しましょう。 例えば、風よけを設置したり、雨戸を取り付けたりすることで、給湯器だけでなく、ベランダ全体を保護することができます。
- 給湯器の撤去:今後使用予定がない場合は、給湯器を撤去することも検討しましょう。 撤去費用はかかりますが、長期的にはコスト削減につながる可能性があります。
専門家の意見
ガス機器の専門業者に話を聞くと、多くの場合、適切なカバーの使用を推奨しています。ただし、自己判断で改造したり、不適切なカバーを使用したりするのは危険です。 ガス漏れや火災につながる可能性もあります。 不安な場合は、必ず専門業者に相談しましょう。
まとめ
使っていない給湯器でも、雨風から保護する必要があります。 適切なカバーを選び、適切な方法で固定することで、給湯器を長持ちさせることができます。 安易な方法ではなく、安全性を考慮した方法を選び、必要に応じて専門家に相談しましょう。 マンションの景観にも配慮し、最適な方法を選択してください。