住宅リフォーム融資における写真提出依頼について

ある信用金庫からリフォームのための融資を頼んでいるのですが、現状の部屋の状況の写真を撮らせてくれとお願いされています。クロス張替がメインなのですが、どうも信用されていないのでしょうか、私としては何か釈然としません。一般的にそんなもんなんでしょうか?拒否するつもりもありませんが、誰か教えてください。

リフォーム融資と写真提出の必要性

リフォーム融資を申し込む際に、金融機関から現状の写真提出を求められることは、決して珍しいことではありません。特に、クロス張替などの比較的規模の小さいリフォームの場合、写真による現状把握は、融資審査において重要な役割を果たします。 これは、信用問題というよりも、融資の可否や融資額の決定に必要不可欠な手続きと捉えるべきでしょう。

写真提出が求められる理由

金融機関は、融資を実行する前に、以下の点を慎重に確認する必要があります。

  • リフォームの必要性と妥当性: 写真からリフォーム箇所の現状を把握することで、本当にリフォームが必要なのか、そして提示された見積もり金額が妥当なのかを判断します。例えば、写真からクロスが一部剥がれている程度であれば、全面張替ではなく部分張替で済む可能性もあります。
  • 物件の現状把握: 写真は、物件の築年数や状態、リフォーム後の見込みなどを判断する上で役立ちます。築年数が古く、劣化が著しい物件の場合、融資額が減額される、もしくは融資が却下される可能性があります。また、写真から、リフォームによって物件価値が向上する見込みがあるかどうかも判断材料となります。
  • 不正防止: 写真は、リフォーム工事の不正や架空請求を防ぐためにも役立ちます。写真と実際の工事内容が大きく異なる場合、融資の不正利用の可能性も考えられます。
  • 担保価値の確認: リフォームによって物件の価値が向上する見込みがあるかを確認することで、融資の担保価値を評価します。特に、古い物件や状態の悪い物件のリフォームの場合は、この確認が重要になります。

写真撮影への対応

写真提出を依頼された場合、素直に対応するのが賢明です。拒否することで、金融機関に不信感を与え、融資審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 撮影場所: リフォーム予定箇所を重点的に撮影しましょう。全体像だけでなく、傷んでいる部分なども細かく撮影することで、より正確な状況を伝えることができます。壁の汚れや剥がれ、床の傷など、細かい部分も撮影することをお勧めします。
  • 撮影角度: 複数角度から撮影することで、より詳細な状況を伝えられます。例えば、壁の汚れなどは、正面だけでなく斜めから撮影することで、より分かりやすく伝えることができます。
  • 照明: 自然光を最大限に利用し、明るく撮影しましょう。暗い写真では、状況が分かりにくく、審査に影響する可能性があります。
  • 写真枚数: 必要以上に多くの写真を提出する必要はありませんが、リフォーム箇所の状況が分かる程度には撮影しましょう。数枚の写真で済む場合もあれば、十数枚必要となる場合もあります。担当者と相談しながら枚数を決めましょう。
  • データ形式: JPEG形式などの一般的な画像形式で提出しましょう。高画質で撮影することで、より詳細な状況を伝えることができます。ただし、ファイルサイズが大きすぎると、送受信に時間がかかったり、エラーが発生する可能性があるので注意しましょう。

信用金庫の視点

信用金庫は、地域社会に密着した金融機関として、融資を行う際に、顧客との信頼関係を重視しています。しかし、融資はあくまでもビジネスであり、リスク管理の観点から、写真による現状把握は不可欠な手続きです。写真提出を依頼されたからといって、必ずしも信用されていないと考える必要はありません。むしろ、融資審査をスムーズに進めるための必要な手続きと捉えましょう。

専門家のアドバイス

住宅リフォームに詳しい建築士や不動産鑑定士に相談してみるのも良いでしょう。彼らは、リフォームにかかる費用や融資の可否について、専門的な知識に基づいたアドバイスをしてくれます。また、写真撮影の際にどのような点に注意すべきかについても、具体的なアドバイスを得られるでしょう。

まとめ

リフォーム融資において、現状の写真提出は、信用問題というよりも、融資審査における重要な手続きです。写真提出を依頼された場合、素直に対応し、正確な情報を提供することで、融資審査をスムーズに進めることができます。 不明な点があれば、信用金庫の担当者に積極的に質問し、疑問を解消しましょう。

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