会議室の遮音対策:スチールパーティションと天井からの騒音問題解決

スチールパーティションで会議室を間仕切ったのですがお互いの部屋の話し声が聞こえてきて不便との依頼を受けました。現在スチールパーティション内にグラスウール材を充填しているのですがそれでも遮音できていないようです。天井はシステム天井です。遮音性能を高める方法として天井裏にグラスウール材を敷き詰めるという提案をしました。が、グラスウールが現在全国的に品薄でかなり時間がかかるようです。目的は断熱ではなく遮音なのでこれにかわる材料などご存知ないでしょうか?ちなみに天井裏には天井裏チャンバーの関係でグラスウールであっても露出のものはNGでコーティングされているもの(繊維が飛散しないもの)でなければなりません。ご存知の方アドバイスいただけないでしょうか。また別の対処法などありましたらお教えいただけますでしょうか。よろしくおねがいいたします。

スチールパーティションと天井からの騒音問題:現状と課題

会議室をスチールパーティションで間仕切ったにも関わらず、話し声が聞こえるという遮音性の問題を抱えているとのことです。パーティション内部にグラスウールを充填しているものの効果が不十分であり、さらにグラスウールの入手困難という状況も加わっています。天井裏へのグラスウール敷き詰めも検討されていますが、天井裏チャンバーの制約から、露出しないコーティング済みのグラスウール材の使用が必須となります。

グラスウール以外の遮音材:代替案と選び方

グラスウールが品薄な状況を鑑み、遮音性を高めるための代替材料を検討する必要があります。グラスウールに代わる遮音材としては、以下のものが考えられます。

1. 遮音シート

グラスウールと比べて施工が容易で、天井裏チャンバーの制約にも対応しやすいです。様々な厚みと遮音性能の製品があり、状況に合わせて最適なものを選択できます。特に、制振効果の高い遮音シートを選ぶことが重要です。 制振シートは、振動そのものを抑える効果があり、騒音の伝搬を効果的に抑制します。

  • メリット:施工が容易、軽量、様々な厚みと性能から選択可能
  • デメリット:グラスウールと比較して遮音性能がやや劣る場合がある

2. 吸音材(不燃性・繊維飛散防止タイプ)

吸音材は、音を吸収することで反射音を減らし、間接的に遮音性を向上させます。グラスウールと同様に、天井裏チャンバーの制約から、不燃性で繊維が飛散しないタイプを選ぶことが重要です。ロックウールや、特殊なコーティングが施された吸音材などが候補となります。

  • メリット:グラスウールと同様の遮音効果が期待できる場合もある、不燃性で安全
  • デメリット:施工に専門知識が必要な場合がある、価格が高くなる可能性がある

3. 遮音パネル

天井裏に直接設置するのではなく、パーティション自体に遮音パネルを追加するという方法も考えられます。既存のパーティションに後付けできるタイプの遮音パネルも市販されています。 これは、パーティションの遮音性能を直接的に向上させる効果が期待できます。

  • メリット:パーティションの遮音性能を直接向上させる、施工が比較的容易
  • デメリット:費用が高くなる可能性がある、デザイン性の面で制約がある場合がある

遮音材選択における注意点

遮音材を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

* 遮音性能:数値で示される遮音性能(dB)を確認し、必要な性能を満たすものを選びましょう。
* 不燃性:天井裏は火災リスクが高い場所であるため、不燃性の材料を選びましょう。
* 施工性:DIYで施工できるか、専門業者に依頼する必要があるかを確認しましょう。
* 価格:予算に合わせて適切な材料を選びましょう。
* 耐久性:長期間にわたって効果を発揮する材料を選びましょう。

専門家への相談

上記以外にも、より効果的な遮音対策を検討するには、建築音響の専門家への相談がおすすめです。 専門家は、現場の状況を的確に判断し、最適な遮音材や施工方法を提案してくれます。

その他、遮音対策

材料選びに加え、以下の対策も効果的です。

* パーティションの隙間を埋める:パーティションと壁、天井の間の隙間をシーリング材などで完全に塞ぎましょう。小さな隙間からも音が漏れます。
* ドアの遮音性を高める:会議室のドアが遮音性に劣る場合は、遮音性の高いドアに交換するか、ドアに吸音材を追加するなどの対策を検討しましょう。
* 二重窓の設置:窓からの騒音も問題となる場合は、二重窓の設置を検討しましょう。

まとめ:効果的な遮音対策で快適な会議室を実現

会議室の遮音対策は、快適なワークスペースを実現するために非常に重要です。グラスウールの品薄という状況を踏まえ、代替材料の選定や、その他の遮音対策を検討することで、話し声が聞こえる問題を解決し、生産性の高い会議室を実現できるでしょう。専門家のアドバイスを得ながら、最適な解決策を見つけることをおすすめします。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)