会社の寮での窃盗犯濡れ衣事件と刑事告訴の可能性

2年前、15部屋ほどある会社の寮で生活をしていました。カギはかかりません。 物が無くなったり衣類が捨てられたりといった事件が相次ぎ、犯人探しが始まりました。 私自身も被害に遭ったのですが、あまりにも何人も被害に遭うため、誰が犯人か皆で追及したところ、全員が 私が犯人だと言っていました。盗む現場を見たとか、イラガラセをする現場を見たといった目撃談が寄せられ 全員から自白するよう強要されました。 私は警察を寮に呼び、窃盗被害に遭った人達に被害届を出すよう促しましたが、誰も被害届を出しませんでした。 私が犯人だというのなら、被害届をだせばいいじゃないか、と詰め寄りましたが皆、言葉を濁していました。 結局誰も被害届を出さなかったのですが、会社での私の評判は寮で窃盗をする人間との評価になり、会社に いずらくなった為、私は会社を辞めて寮を出ました。 全員が共謀して私を窃盗犯に仕立てるという行為は、どのような罪に問えるでしょうか? 2年前の事件なのですが、彼らを刑事告訴しようと思っています。 回答お願いします。

事件の概要と問題点

質問者は、会社の寮で発生した窃盗事件において、複数の寮仲間から犯人として濡れ衣を着せられ、結果として会社を辞職せざるを得なくなったと訴えています。 寮の鍵がかかっていないという状況、複数の被害者が出たにも関わらず誰も警察に被害届を出さなかった点、そして全員が質問者を犯人だと主張したにも関わらず具体的な証拠がない点が、この事件の大きな問題点です。 質問者は、寮仲間による共謀によって不当に扱われたとして、刑事告訴を検討しています。

考えられる罪名と法的根拠

寮仲間による質問者への濡れ衣行為は、複数の罪に問える可能性があります。

1. 誣告罪(ぶこくざい)

誣告罪とは、虚偽の告訴・告発をする罪です。寮仲間が質問者を窃盗犯だと警察などに虚偽の告訴・告発をした場合、この罪が適用される可能性があります。ただし、実際には警察に告訴が行われていないため、この罪が成立するかは微妙なところです。 被害届が出されていないという点が、誣告罪の成立を難しくしている要因です。

2. 名誉毀損罪(めいよきそんざい)

名誉毀損罪とは、事実でないことによって人の名誉を毀損する罪です。寮仲間が質問者を窃盗犯だと周囲に広め、その評判を著しく傷つけた場合、名誉毀損罪が成立する可能性があります。 この場合、寮仲間の行為が事実無根であること、そして質問者の名誉が毀損されたことなどを証明する必要があります。 会社を辞めざるを得なくなったという状況は、名誉毀損による損害の証拠となり得ます。

3. 脅迫罪(きょうはくざい)

全員から自白を強要されたという記述から、脅迫罪の成立も考えられます。 強要された状況の詳細、例えば脅迫の内容や程度、質問者がどれほど精神的に苦しめられたかなどが重要になります。 脅迫が成立するためには、具体的な脅迫行為があったことを証明する必要があります。

4. 偽証罪(ぎしょうざい)

もし、寮仲間が警察への事情聴取などで虚偽の証言をした場合、偽証罪が成立する可能性があります。しかし、これは警察への被害届が提出された場合にのみ成立する可能性が高いです。

刑事告訴に向けての準備

2年前の事件とはいえ、刑事告訴は可能です。時効が成立していないかを確認する必要があります。それぞれの罪の公訴時効は異なりますので、弁護士に相談することが重要です。

1. 証拠集め

刑事告訴に向けては、証拠集めが不可欠です。以下の証拠を収集しましょう。

  • 寮仲間による犯人扱いに関する具体的な証言内容の記録:証言した人物、日時、場所、証言内容などを詳細に記録します。録音データやメモ、証人などがあれば有効です。
  • 質問者自身の被害状況の記録:盗まれた物、捨てられた衣類など、具体的な被害内容を記録します。写真や動画があれば有効です。
  • 会社を辞職せざるを得なかった状況を証明する証拠:辞職届、当時の上司や同僚からの証言、給与明細など。
  • 寮の状況に関する証拠:鍵がかかっていない状況、防犯カメラの有無など。

2. 弁護士への相談

証拠集めが終わったら、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、事件の法的評価、告訴の可否、必要な証拠、手続きなどを的確にアドバイスしてくれます。 弁護士は、事件の成功率を高めるために非常に重要な役割を果たします。

専門家の意見

弁護士に相談する際には、以下の点を明確に伝えましょう。

* 事件の経緯と詳細
* 収集した証拠
* 告訴したい罪名(複数考えられる場合は全て)
* 期待する結果(例えば、謝罪、損害賠償など)

弁護士は、事件の状況を精査し、告訴が成功する可能性、成功した場合の期待できる結果、そして告訴に伴うリスクなどを丁寧に説明してくれます。

具体的なアドバイス

* 証拠は確実に保存しましょう。 証拠となる資料は、紛失したり破損したりしないよう、安全な場所に保管しましょう。
* 記憶を鮮明に保ちましょう。 事件の詳細を可能な限り記憶し、メモや記録に残しておきましょう。
* 冷静に、客観的に状況を説明しましょう。 感情的な発言は避け、事実を正確に伝えましょう。
* 複数の弁護士に相談してみるのも良いでしょう。 複数の弁護士の意見を聞くことで、より客観的な判断ができます。

まとめ

会社の寮での窃盗犯濡れ衣事件は、深刻な問題です。 質問者は、弁護士に相談し、適切な手続きを踏むことで、法的措置を講じることができます。 証拠集めを徹底し、冷静に、客観的に状況を説明することで、事件解決への道が開ける可能性があります。 早期に弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

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