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築20年鉄骨造マンション1階居住における地震リスクと引っ越し検討
東日本大震災を経験され、現在も余震が続く中で、仙台市にある築20年の鉄骨造3階建てマンション1階からの引っ越しを検討されているとのこと、大変お辛い状況かと存じます。まずは、ご心労をお察し申し上げます。
ご質問にある3点について、順に回答させていただきます。
1.震度6超の余震でマンションが潰れる可能性
築20年の鉄骨造マンションであっても、東日本大震災で外壁に亀裂が生じている状況では、震度6を超える余震による倒壊リスクを完全に否定することはできません。鉄骨造は比較的耐震性に優れていると言われていますが、築年数や過去の地震による損傷、地盤の状況など、様々な要因が建物の耐震性に影響を与えます。
特に、外壁の亀裂が少しずつ広がっているという点は非常に懸念材料です。これは、建物の構造体に何らかの損傷が蓄積している可能性を示唆しています。専門家による詳細な調査が不可欠です。市からの調査を待つ間も、余震の度に不安を感じながら生活されるのはご負担が大きすぎます。
専門家の意見を聞くことを強くお勧めします。建築士や耐震診断士に依頼し、建物の現状を詳しく検査してもらいましょう。検査結果に基づいて、今後の居住の可否や必要な補修工事について判断することが重要です。
2.2階建てアパート2階への引っ越しは安全か?
2階建てアパートの2階は、1階に比べて地震による被害のリスクは低減されます。しかし、絶対安全とは言えません。建物の構造、地盤、建築年数などによって安全性は大きく異なります。
アパートを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- 建築年数:築年数が新しい方が、耐震基準が強化されている可能性が高いです。
- 構造:鉄筋コンクリート造は、木造や軽量鉄骨造に比べて耐震性に優れています。
- 地盤:地盤がしっかりしている場所を選ぶことが重要です。地盤調査の結果を確認しましょう。
- 耐震改修:耐震改修工事が行われているかどうかを確認しましょう。
可能であれば、不動産会社に耐震性の情報を積極的に尋ね、納得できるまで確認しましょう。また、物件の周辺環境や日当たり、防犯面なども考慮して、総合的に判断することが大切です。
3.敷金礼金なし物件の探し方
資金に余裕がない状況で、敷金礼金なしの物件を探すのは難しいかもしれませんが、不可能ではありません。
- エリアを広げる:仙台市内だけでなく、近郊の市町村までエリアを広げて探してみましょう。交通手段が確保できれば、少し離れた場所でも選択肢が広がります。
- 条件を緩和する:築年数や広さ、設備など、条件を少し緩和することで、選択肢が増える可能性があります。
- 不動産会社に相談する:敷金礼金なしの物件を探していることを不動産会社に明確に伝えましょう。担当者は、あなたの希望に合う物件を探してくれるでしょう。
- インターネットを活用する:SUUMO、HOME’Sなどの不動産情報サイトで、条件を絞り込んで検索しましょう。敷金礼金なしの物件を絞り込む機能が備わっているサイトもあります。
- シェアハウスやルームシェア:初期費用を抑えるために、シェアハウスやルームシェアを検討するのも一つの方法です。
敷金礼金なし物件は、競争率が高い場合もあります。早めの行動が重要です。
専門家への相談と今後の行動
繰り返しますが、専門家への相談は不可欠です。建築士や耐震診断士に依頼して、マンションの現状を詳しく調べてもらいましょう。その上で、引っ越しを検討するかどうか、あるいは補修工事を行うかどうかを判断すべきです。
引っ越しを決めた場合は、上記のアドバイスを参考に、安全で安心して暮らせる物件を探してください。焦らず、じっくりと時間をかけて物件を選びましょう。
地震による不安は、日常生活に大きな影響を与えます。ご自身の安全と安心を最優先に、落ち着いて行動してください。