仕事帰り、マンションのドアで手を挟んで骨折…労災になる?

通勤労災になるかどうか教えてください。仕事帰りで自室のマンションのドアを開けたところ、強風が吹いて手を挟まれ骨折した。1入口のドアはそれぞれの部屋にある場合。共有の入口はなし。 2 オートロックの共有の入口があり、それから中の自室の入口のドアの場合。よろしくお願いいたします。

仕事帰り、マンションのドアで手を挟んで骨折…大変でしたね。労災認定の可否は、事故状況によって大きく変わってきます。今回は、ご質問いただいた2つのケースについて、それぞれ詳しく解説し、労災認定の可能性や、今後の対応についてご説明します。

ケース1:各部屋に独立した入口がある場合

自室のドアのみで、共有の入口がない場合、通勤災害として労災認定される可能性は低いと言えます。通勤災害とは、通勤経路上の事故を指しますが、このケースでは、事故発生場所が「自宅内」であり、通勤経路とは明確に区別されます。

労災保険は、業務上の事故や通勤途上の事故を対象としていますが、自宅内での事故は、原則として業務とは無関係とみなされます。強風が原因とはいえ、自宅のドアの開閉は個人の行為であり、業務と直接的な因果関係がないと判断される可能性が高いのです。

ただし、例外的なケースも存在します。例えば、特殊な業務に従事していて、自宅が業務に密接に関連している場合などです。例えば、自宅を事務所として使用している場合や、自宅で顧客対応を行っている場合などは、状況によっては労災認定の可能性が出てくるかもしれません。

ケース1における具体的な対応

  • 医師による診断書を取得する:骨折の程度や治療期間を明確にするために、必ず医師の診断書を受け取りましょう。
  • 状況を詳細に記録する:事故発生日時、場所、状況などを詳細に記録しておきましょう。写真や動画があれば、さらに効果的です。
  • 労働基準監督署に相談する:状況を説明し、労災認定の可能性について相談してみましょう。専門家の意見を聞くことで、今後の対応方針を立てることができます。

ケース2:オートロックの共有入口と自室入口がある場合

オートロックの共有入口があり、その奥に自室の入口がある場合、ケース1よりも労災認定の可能性はわずかに高まりますが、それでも難しいケースです。

共有部分であるオートロック入口までは通勤経路に含まれますが、自室のドアを開ける行為は、あくまで自宅内の行為です。強風による事故とはいえ、通勤経路と直接的な因果関係があるとは言い切れません。 労災認定の判断基準は、事故と業務との因果関係の有無です。このケースでは、因果関係が薄いと判断される可能性が高いです。

しかし、共有部分から自室までの距離が非常に短く、事実上、共有部分と自室が一体化しているような構造であれば、多少有利に働く可能性もあります。例えば、マンションの構造上、共有部分と自室の入口が非常に近接しており、強風が共有部分から直接自室に吹き込んでいるような状況であれば、多少なりとも有利に働く可能性があります。しかし、これはケースバイケースであり、労働基準監督署の判断に委ねられる部分が多いです。

ケース2における具体的な対応

  • ケース1と同様に、医師による診断書を取得する:治療内容や期間を明確にしましょう。
  • マンションの構造図や写真などを準備する:共有部分と自室の入口の距離や構造を証明する資料があると有効です。
  • 目撃者がいれば証言を得る:事故の状況を客観的に説明できる証言は、労災認定に大きく影響します。
  • 労働基準監督署に相談し、専門家の意見を仰ぐ:ケース1と同様に、専門家の助言を得ることが重要です。

インテリアと安全性の関係

今回の事故は、強風という外的要因が大きく影響していますが、インテリアの観点からも安全性を高める工夫は可能です。特に、マンションの高層階など、強風の影響を受けやすい場所では、以下の点に注意しましょう。

  • ドアストッパーの設置:ドアが急に閉まるのを防ぎ、挟み込み事故を防ぐ効果があります。特に、お子様がいる家庭では必須と言えるでしょう。
  • 風除室の設置(リフォームの場合):玄関に風除室を設置することで、強風の影響を軽減できます。リフォームを検討する際には、検討材料の一つとして考えてみましょう。
  • 防風対策の窓ガラス:強風による窓ガラスの破損を防ぐため、防風対策の窓ガラスへの交換も有効です。特に高層階にお住まいの方は検討しましょう。

インテリアを選ぶ際には、デザイン性だけでなく、安全性にも配慮することが重要です。今回の事故を教訓に、安全な住環境づくりを心がけましょう。

専門家の意見

弁護士や社会保険労務士などの専門家に相談することで、より正確な情報を得ることができます。労災認定の可否は、個々の状況によって判断が異なるため、専門家のアドバイスを受けることを強くお勧めします。

今回の事故は、非常に残念な出来事ですが、適切な対応をすることで、少しでも負担を軽減できる可能性があります。焦らず、一つずつ対応を進めていきましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)