介護老人保健施設における看取りと家族の対応:後悔しないための情報とアドバイス

ある介護老人保健施設での看取りについて、施設に対して不審な点がありました。友人の祖母の話ですが、介護老人保健施設に入っていました。最期食べなくなったときに、点滴してくれと頼んでも、「ここは病院と違うから」と、なかなかしてくれなかったり、家族が毎日毎日心配で仕方なくて、「まだもちますか?」と聞いても、看護師は「そうですねー」といったままでした。やっと看取り計画の話し合いを看護師がしてくれて話し合った次の日に友人の祖母は亡くなりました。施設の誰も、「もう危ない」と教えてくれませんでした。家族は毎日行っていましたが、良い方良い方に考えるので、まさか次の日に亡くなるとはおもっていませんでした。しかも「何かあったら夜中でも駆けつけるのですぐ電話してください」と頼んで帰ったのに、電話があったのは亡くなってからです。いそいで行くと部屋にはスタッフはいなくて、こちらがスタッフを探して「亡くなったと聞いて今来た」と言うと、「えー、知らなかったです」とびっくりしてやっときました。家族全員がすべてのことに対して後悔しています。施設に文句を言いに行ってもいいと思いますか?また施設の誰に文句を言ったらいいのでしょうか?うまく言いくるめられそうで、どのように言えば納得してくれるでしょうか?友人はこのままではおさまらないと言っています。詳しい方よろしくお願いします。

介護老人保健施設における看取りと家族の対応:疑問点と解決策

ご友人の祖母様の看取りに関するご相談、誠に申し訳ございませんでした。ご家族の深い悲しみと後悔、そして怒りのお気持ち、痛いほど理解できます。 このような状況は、看取りにおける情報共有の不足や、施設側の対応の遅れなどが原因として考えられます。 以下、ご質問にお答えし、今後の対応について具体的なアドバイスをさせていただきます。

施設への対応:文句を言うべきか、そしてどのように?

はい、施設に現状を伝え、ご意見を述べることは可能ですし、むしろすべきです。 ご家族の悲しみと怒りは正当なものです。 ただ、感情的に訴えるのではなく、事実を淡々と伝え、改善を求めることが重要です。 感情的な言葉は、かえって相手を反発させる可能性があります。

誰に文句を言うべきか?

まず、施設長に直接面会を申し込むことをお勧めします。 施設長は、施設全体の運営責任者であり、問題解決の責任者でもあります。 もし、施設長が対応に難色を示す、もしくは問題解決に積極的でない場合は、管轄の保健所や介護保険事業者にご相談ください。

どのように言えば納得してもらえるか?

以下の点を踏まえ、冷静に事実を説明しましょう。

  • 事実を箇条書きで明確に伝える: 「点滴依頼を拒否された」「看取りの兆候を知らされなかった」「死亡連絡が遅れた」など、具体的な事実を箇条書きで整理します。日付や時間、担当者の名前などを記録しておくと効果的です。
  • 感情を抑え、客観的な表現を用いる: 「非常に遺憾に思います」「大変失望しました」といった表現を用いることで、感情を伝えつつも、冷静さを保てます。
  • 改善を求める具体的な提案をする: 「看取りに関する情報共有の体制を強化してほしい」「家族への連絡体制を改善してほしい」など、具体的な改善策を提案することで、建設的な議論を進めることができます。
  • 記録を残す: 面会の記録、送付した文書のコピーなどを残しておきましょう。 今後の対応に必要となる可能性があります。
  • 必要であれば弁護士に相談する: 施設側との交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法的観点から適切なアドバイスを行い、必要であれば法的措置を取ることができます。

介護老人保健施設の役割と看取りについて

介護老人保健施設(老健)は、医療と介護の両面から、在宅復帰を目指したリハビリテーションを中心としたケアを提供する施設です。 しかし、老健は病院ではありません。 そのため、積極的な延命措置(例えば、終末期の積極的な点滴治療)は行わないことが一般的です。 ただし、苦痛の緩和や尊厳ある最期の迎え方を支援することは、老健の重要な役割です。

看取りにおける情報共有の重要性

ご友人のケースでは、看取りに関する情報共有が不十分だった可能性が高いです。 老健では、利用者の状態変化を家族にタイムリーに伝え、看取り計画を家族と共有することが重要です。 この点において、施設側の対応は不適切だったと言えるでしょう。

専門家の視点:緩和ケアの重要性

終末期医療に詳しい医師や看護師の視点から見ると、ご友人の祖母様のケースでは、適切な緩和ケアが提供されていなかった可能性があります。 緩和ケアとは、病気や治療による苦痛を和らげ、患者さんの尊厳を保ちながら、最期まで穏やかに過ごせるよう支援するケアです。 老健でも、緩和ケアの専門知識を持つスタッフが対応すべきです。

後悔しないための具体的な対策

今後のために、以下のような対策を検討してみてください。

  • 施設選びの際に、看取りへの対応について確認する: 老健を選ぶ際には、看取りへの対応について、施設に直接確認することが重要です。 看取り経験の有無、緩和ケア体制の有無などを確認しましょう。
  • 定期的な面会と情報収集: 利用者の状態を把握するために、定期的に施設を訪問し、担当者と積極的にコミュニケーションを取りましょう。 少しでも気になる点があれば、すぐに質問するようにしましょう。
  • 記録を残す: 面会記録、連絡事項などを記録に残しておきましょう。 問題が発生した場合に、証拠として役立ちます。
  • 信頼できる相談窓口を持つ: 介護に関する相談窓口(地域包括支援センターなど)を活用しましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応ができます。

まとめ

ご友人の祖母様の看取りに関するご相談、本当に辛い経験だったと思います。 施設に改善を求めることは、ご家族の悲しみを癒すためだけでなく、同様の事態を防ぐためにも重要です。 冷静に事実を伝え、具体的な改善策を提案することで、施設側との建設的な話し合いを進めてください。 そして、今後の介護においては、情報収集とコミュニケーションを徹底し、後悔のない選択をしてください。

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