介護施設の稼働率向上と黒字化戦略:ショートステイ施設の事例

介護士が赤字から黒字にする方法ってあるのでしょうか? ショートステイ勤務の介護士です。上から、毎月稼働率が9割(理想は9.5割らしいです)で黒字になるから稼働率を上げるように言われていますが、長いこと8割程度の稼働率です。定期的に利用して頂いているリピーターが多いですが、月に4,5人程度新規利用者様もいます。 ただ、ショートステイはあくまでも基本はご家族またはご本人様の希望があった場合に利用する施設であって、毎週利用する人もいれば月に1回2泊3日のみ、前回利用は数ヶ月前の場合や、施設入所や残念ながらお亡くなりになって利用終了など様々です。そのような状態で、営業に出ない状態の現場の介護士が稼働率を上げる方法は何があるのでしょうか?施設長に聞いても曖昧にはぐらかされるだけでした。 ちなみに長い日数空室になってしまう部屋というのは存在しません。長くても3日程度です(3日が長いという考えもあるかもしれません) キャンセル待ちも数だけで言えば月に20件近くありますが、2日空いてるけど利用したいのは4泊分など、相手の希望に沿えず空室という場合が多いです。予約は先着で、半年先まで受け付けているようです。緊急利用も、部屋さえあれば対応しています。 ケアマネからの紹介の時点でお断りすることもまずなく、暴力的だろうか帰宅願望が強かろうが、一度は受け入れています。ただ、こちらが頑張っても他の利用者様へ危害が行きそうになった場合は、早期退所ということはあります。 ただし看護師不在の曜日があるため、相手の希望日によっては胃ろうの方などはお断りしているようです。 リーダーが話していたのを聞いた限りでは悪い噂は立っておらず、ご家族の方からは一定の評価を頂いているようです。補足早々に捕捉をしてしまいますが、送迎はこちら側が行っています(家族送迎は数ヶ月に家族あるかないか程度) 入退所の時間も先方に合わせ、早ければ朝8時前に入所、遅いと夜8時前に退所もあります。 例え利用中体調が悪くなっても、家族側がそのまま様子を見てと言われたら早期退所はなく希望日までいることもあります。余程病院に行った方がいい場合は強く言っているようですが、家族の都合が悪いと退所しなかったり、代行として施設送迎で受診に行くこともあります。 一度利用拒否(10人以内だと思います)になった後、再度の検討などはしていないようです…。

現状分析と課題の明確化

現状の稼働率8割は決して低い数字ではありませんが、施設の目標である9割、理想の9.5割に到達するには改善が必要です。 問題点は、空室期間の短さにも関わらず、キャンセル待ちの希望と施設の空き状況が一致しない点にあります。これは、利用者のニーズと施設の提供できるサービスのミスマッチ、予約システムの柔軟性の不足が考えられます。また、看護師不在の曜日による利用制限も稼働率向上を阻害する要因の一つです。

稼働率向上のための具体的な戦略

1. 予約システムの改善と柔軟な対応

現状の「先着順、半年先まで予約可能」というシステムでは、利用者の希望する期間と施設の空き状況が一致しないケースが多く発生している可能性があります。以下のような改善策を検討しましょう。

  • 予約システムの見直し: 短期利用、長期利用、緊急利用など、利用形態別に予約枠を設けることで、より効率的な予約管理が可能になります。例えば、1週間単位、2週間単位、1ヶ月単位などの枠を設けることで、空き状況の把握と予約調整が容易になります。また、オンライン予約システムの導入も検討しましょう。これにより、24時間いつでも予約受付が可能となり、利用者の利便性向上に繋がります。
  • 柔軟な対応: キャンセル待ちの状況を常に把握し、希望日と空き状況の調整に努めましょう。例えば、キャンセルが出た場合、すぐにキャンセル待ちリスト上位者に連絡を取るシステムを構築します。また、利用者からの要望を柔軟に受け止め、可能な範囲で対応することで、満足度を高めることができます。例えば、希望する泊数に満たない場合でも、可能な限り対応することで、新規顧客獲得やリピーター増加に繋がります。
  • 待機リストの管理: キャンセル待ちの状況を詳細に記録し、利用者の希望日数や利用頻度などを把握することで、より的確な対応が可能になります。また、待機リストに登録された利用者に対して、定期的に連絡を取り、施設の空き状況などを伝えることで、顧客との関係性を強化することができます。

2. マーケティング戦略の強化

現状では営業活動を行っていないとのことですが、施設の認知度向上と新規顧客獲得のためには、積極的なマーケティング戦略が不可欠です。

  • 地域連携の強化: 近隣の医療機関や介護事業所との連携を強化し、紹介を増やすことを目指しましょう。定期的な情報交換や合同研修などを実施することで、信頼関係を構築し、紹介件数の増加に繋げられます。
  • ホームページ・SNSの活用: 施設のサービス内容や雰囲気などを分かりやすく紹介するホームページを作成し、SNSを活用して情報発信を行うことで、潜在顧客へのアプローチを強化しましょう。高画質の写真や動画を用いて、施設の魅力を効果的に伝えることが重要です。また、ブログなどで、施設の取り組みや利用者の声などを発信することで、信頼感の向上に繋がります。
  • 地域イベントへの参加: 地域のイベントに参加することで、施設の認知度向上と地域住民との交流を深めることができます。イベントを通じて、施設のサービス内容をアピールし、潜在顧客との接点を増やすことが重要です。

3. サービス内容の充実

利用者のニーズを捉え、サービス内容を充実させることで、リピーター増加と新規顧客獲得に繋がります。

  • 専門性の高いサービス提供: 胃ろう対応など、特定のニーズに対応できる体制を整えることで、より幅広い利用者層への対応が可能になります。看護師の配置時間の見直しや、外部委託なども検討しましょう。専門性の高いサービスを提供することで、競合施設との差別化を図ることができます。
  • 個別ケアの充実: 利用者一人ひとりの状況や要望を丁寧にヒアリングし、個別ケアプランを作成することで、より質の高いサービスを提供することができます。個別ケアの充実により、利用者の満足度向上に繋がり、リピーター増加に繋がります。
  • 送迎サービスの改善: 送迎サービスの質を高めることで、利用者の利便性を向上させることができます。送迎車両の快適性向上や、送迎スタッフの教育などを検討しましょう。また、送迎時間についても、利用者の希望を可能な限り考慮することで、満足度を高めることができます。

4. 費用対効果の分析とコスト削減

稼働率向上と同時に、費用対効果の分析を行い、コスト削減を図ることも重要です。

  • 人件費の見直し: 従業員の配置や勤務体制を見直し、人件費の最適化を図りましょう。業務効率化のためのシステム導入なども検討しましょう。
  • 消耗品費の見直し: 消耗品の購入方法を見直し、コスト削減を図りましょう。まとめて購入するなど、コスト削減策を検討しましょう。

専門家の視点

介護施設の経営コンサルタントに相談することで、施設の現状分析や課題解決のための具体的な戦略立案に役立ちます。専門家のアドバイスを受けることで、より効率的で効果的な改善策を導き出すことができます。

まとめ

稼働率向上のためには、予約システムの改善、マーケティング戦略の強化、サービス内容の充実、コスト削減の4つの戦略が重要です。これらの戦略を効果的に組み合わせることで、目標である稼働率9割、ひいては黒字化を実現できる可能性が高まります。 施設長との継続的なコミュニケーションを取り、課題を共有し、改善策を共に検討していくことが重要です。

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