交際相手との性行為後に下腹部痛を訴えられ、被害届を検討されているとのことで、大変な状況にあることと思います。性犯罪に関する不安を抱え、将来への不確定な状況に恐怖を感じていることでしょう。この記事では、ご質問いただいた内容について、弁護士の視点も交えながら詳しく解説し、具体的な対策についてもご提案します。
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1. まずは落ち着いて状況を整理しましょう
現在、ご自身は非常に強い精神的ストレスを受けていると思われます。まずは、落ち着いて状況を整理し、冷静に対処することが重要です。パニック状態では適切な判断が難しくなります。信頼できる友人や家族、専門機関(弁護士など)に相談することをお勧めします。
2. 彼女の主張とあなたの状況
彼女からの主張は「性行為によって下腹部(膣内)に痛みを感じた」とのことです。これは、性器の炎症や外傷など、様々な原因が考えられます。性行為が原因であるとは断定できません。また、性病検査の結果もまだ出ていない状況です。重要なのは、性行為に際して、あなたの行為に違法性があったかどうかです。暴力を用いたり、脅迫したり、同意のない性行為を行った場合、強姦罪などに問われる可能性があります。しかし、合意の上での性行為であれば、たとえ痛みがあったとしても、必ずしも犯罪とは限りません。
ご自身は、合意の上での性行為だったと主張しているとのこと。交際関係にあったこと、金銭的なやり取りや暴力はなかったこと、防犯カメラの映像がある可能性があることなどは、あなたの主張を裏付ける重要な証拠となり得ます。
3. 被害届が出された場合の対応
もし被害届が出された場合、警察から事情聴取を受けることになります。この際、弁護士を依頼することを強くお勧めします。弁護士は、あなたの権利を守り、適切な対応を支援します。警察の取り調べは、専門知識がないと不利な供述をしてしまう可能性があります。弁護士に同行してもらうことで、冷静に事実を伝え、誤解を防ぐことができます。
3-1. 警察への対応
- 弁護士に同行してもらう:これは最も重要な点です。弁護士は、あなたの権利を保護し、適切な供述をサポートします。
- 事実を正確に伝える:感情に左右されず、事実のみを冷静に伝えましょう。憶測や推測は避け、証拠に基づいた説明を心がけてください。
- 黙秘権を行使する権利があることを理解しましょう。弁護士と相談の上、適切な判断を下してください。
- 警察の質問に曖昧な回答をしないこと。明確に答えることが重要です。
3-2. 証拠の収集
防犯カメラの映像、交際を証明するメッセージや写真など、あなたの主張を裏付ける証拠を積極的に収集しましょう。弁護士に相談しながら、証拠の提出方法を検討してください。
4. 性犯罪に関する誤解
彼女の発言「痴漢冤罪と同じで女性が言えばどうとでもなる」は、誤解に基づいた発言です。性犯罪の捜査・裁判においては、被害者の証言だけでなく、客観的な証拠や状況証拠も重視されます。あなたの主張を裏付ける証拠があれば、無罪判決の可能性は十分にあります。
また、「障害者だから圧倒的に有利だ」という発言も、事実とは異なります。障害の有無は、事件の事実関係に影響を与えるものではありません。裁判では、事件の事実関係に基づいて判断が行われます。
5. 将来への不安
性犯罪の嫌疑がかかると、大きな精神的苦痛を伴います。しかし、嫌疑がかけられたからといって、必ずしも有罪になるわけではありません。 また、仮に有罪判決を受けたとしても、前科が一生消えることはありません。しかし、特定の犯罪を除き、犯罪歴の公開は行われません。アメリカのような性犯罪者登録制度は、日本では導入されていません。
6. 専門家への相談
弁護士への相談は必須です。弁護士は、法律の専門家として、あなたの権利を守り、適切な対応をサポートします。さらに、精神科医やカウンセラーへの相談も検討しましょう。精神的な負担を軽減し、冷静な判断を下すために、専門家のサポートを受けることは非常に重要です。相談窓口は多数存在しますので、インターネットなどで検索してみてください。
7. まとめ
現状は非常に困難な状況ですが、冷静に、そして専門家の協力を得ながら対応していくことが大切です。決して一人で抱え込まず、弁護士や信頼できる人に相談し、適切なサポートを受けてください。あなたの無実が証明されることを願っています。