二階からの「キュルキュル」音の正体とは?一戸建て住宅の床鳴り対策と防音対策

一戸建てで、暮らしています。二階には兄(20歳)の部屋があるのですが、足音が下の部屋どころか家中に響きます。兄が足音をたてるタイプ(?)なのは昔からわかっていますが、こちらもある程度は仕方ないと思って我慢していました。が、ここ何年か「ドンドン」というよりも「キュルキュル」と音がします。それもかなりの音で、しかも高い音なので、ものすごくストレスになっています。建築に詳しい方、この音の正体はなんでしょうか?バネみたいな音です。相当な大音量です。

原因究明:床鳴りの種類と可能性

ご質問にある「キュルキュル」という高い音と「ドンドン」という低音の両方、そして「バネみたいな音」という表現から、原因として考えられるのは主に以下の2点です。

1. 床材の摩擦音

「キュルキュル」という音は、床材と下地の摩擦によって発生する可能性が高いです。特に、無垢材の床や、経年劣化によって乾燥が進んだ床では、木材同士が擦れ合うことでこのような音が生じます。 兄さんの部屋の床材が何なのかを確認してみましょう。無垢材であれば、乾燥による収縮や、歩行による摩擦で音が発生している可能性があります。 また、床下に隙間があり、床材が動くことで下地の構造材と擦れる場合も考えられます。

2. 構造材の軋み音

「ドンドン」という低音と「バネみたいな音」は、家の構造材(梁や土台など)の軋み音の可能性があります。経年劣化によって木材が乾燥し、収縮することで、接合部分に隙間が生じ、歩行時の振動によって音が発生します。特に、2階部分の床構造が、直接1階の天井に接している場合、振動が直接伝わりやすく、音が大きく響きます。

原因特定のための調査方法

まずは、音の発生源を特定することが重要です。以下の手順で調査してみましょう。

1. 音の発生場所の特定

兄に協力してもらい、二階で様々な場所を歩いてもらい、音が最も大きく聞こえる場所を特定します。 その際、特定の場所を重点的に確認することで、音の発生源を絞り込むことができます。例えば、部屋の中央よりも、壁際や柱の近くで音が大きくなる場合は、その周辺の床や構造材に問題がある可能性が高いです。

2. 音の発生タイミングの特定

音が発生するタイミングを記録します。特定の動作(ジャンプ、早歩きなど)で音が大きくなるのか、常に発生しているのか、時間帯によって変化があるのかなどをメモしておきましょう。これにより、音の原因を特定する手がかりになります。

3. 床材や構造材の確認

音の発生源が特定できたら、その場所の床材や構造材の状態を確認します。 目に見える亀裂や隙間がないか、床材が浮いていないかなどをチェックします。 もし、床材に異常が見られる場合は、専門業者に相談することをお勧めします。

解決策:床鳴り対策と防音対策

原因が特定できたら、適切な対策を講じましょう。

1. 床鳴り対策

* **床下の点検と補修:** 床下に潜り、原因となっている床材や構造材の隙間を埋める、緩んでいる釘を打ち直すなどの補修を行います。専門業者に依頼する方が確実です。
* **防振材の設置:** 床と下地の間に防振材を敷設することで、振動を吸収し、音を軽減することができます。市販の防振材や制振材はホームセンターなどで購入可能です。
* **床材の張替え:** 床材自体が劣化している場合は、張替えを検討しましょう。無垢材の場合は、乾燥による収縮を防ぐための適切な湿度管理も重要です。

2. 防音対策

* **遮音材の設置:** 壁や天井に遮音材を貼ることで、音を遮断することができます。遮音シートや吸音パネルなど、様々な種類があります。
* **カーペットやラグの敷設:** カーペットやラグを敷くことで、足音による振動を吸収し、音を軽減することができます。厚手のものほど効果が高いです。
* **家具の配置:** 家具を配置することで、音を吸収し、反響を防ぐ効果があります。

専門家への相談

自分で解決できない場合は、建築業者や専門の防音業者に相談しましょう。 彼らは原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。 特に、構造的な問題がある場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

まとめ:快適な住環境を取り戻すために

「キュルキュル」という音は、住む人の精神的なストレスに繋がる可能性があります。 原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な住環境を取り戻せるはずです。 まずは、音の発生源を特定することから始め、必要に応じて専門家の力を借りましょう。 早めの対応が、ストレス軽減に繋がります。

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