中古物件の付帯設備瑕疵:リビングの照明がつかない場合の対処法

今月、3LDKの中古物件を買いました。そこで、部屋に一つづつ、リビングに2ヶ所電気を付ける所があります。付帯設備として、電球などは付いていないので、LEDのシーリングライトを5個買い、つけてみた所リビングの一ヶ所だけ付きません。おそらく、もとの部分が壊れていると思うのですが、これは瑕疵担保責任ということでは売主に言えないのでしょうか?もとから電気が付いていなかったので、購入時確認も出来なかったので、どなたか知恵を貸して下さい。

中古物件購入における瑕疵担保責任と照明設備の問題

中古物件を購入された際に、付帯設備である照明器具に問題が発生した場合、売主への瑕疵担保責任の請求を検討できる可能性があります。今回のケースでは、リビングの照明器具の設置箇所のうち1ヶ所が機能していないという問題です。 瑕疵担保責任とは、売買契約において、売買された物件に隠れた瑕疵(欠陥)があった場合、買主が売主に対して損害賠償を請求できる権利のことです。

しかし、瑕疵担保責任を主張するにはいくつかの要件を満たす必要があります。具体的には、以下の3点が重要になります。

  • 瑕疵の存在:物件に実際に欠陥が存在していること。今回のケースでは、リビングの照明設置箇所の故障が該当します。専門業者による診断書などを取得することで、より強い根拠となります。
  • 隠れた瑕疵:通常の注意をもって調査すれば発見できないような欠陥であること。今回のケースでは、購入時に照明器具が設置されておらず、点灯確認が困難であった点は、隠れた瑕疵に該当する可能性があります。ただし、売主が故意に隠していたかどうか、または告知義務違反があったかどうかが重要なポイントとなります。
  • 引渡し時点での瑕疵:瑕疵が物件の引渡し時点に既に存在していたこと。これは、購入後の経年劣化による故障ではないことを証明する必要があります。購入直後の故障であることを示す証拠(例えば、購入直後の写真や動画)があれば有利です。

売主への対応:具体的な手順と注意点

まず、売主に対して、問題を明確に伝え、状況を説明することが重要です。 リビングの照明器具が1ヶ所点灯しないこと、購入したLEDシーリングライトを取り付けたにも関わらず点灯しないことを具体的に説明しましょう。 可能であれば、故障箇所の状況を写真や動画で撮影し、証拠として残しておくことをお勧めします。

次に、専門業者に点検を依頼し、故障の原因と修理費用を査定してもらいましょう。 電気工事士などの専門業者に依頼することで、故障の原因が物件の欠陥によるものであることを客観的に証明できます。 この診断書は、売主への交渉、または裁判になった場合に重要な証拠となります。

修理費用については、売買契約書に具体的な記載がない場合でも、「通常の使用に耐えうる状態」にするための費用を請求することができます。 これは、単なる電球の交換ではなく、配線やコンセントなどの根本的な修理が必要な場合も含まれます。

売主との交渉が難航する場合、弁護士に相談することを検討しましょう。 弁護士は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、売主との交渉、あるいは裁判手続きをサポートしてくれます。

予防策:中古物件購入時のチェックポイント

今回のケースのようなトラブルを防ぐためには、中古物件購入時に以下の点に注意しましょう。

物件調査の徹底

  • 専門家同行:不動産会社に依頼するだけでなく、建築士や不動産鑑定士などの専門家に同行してもらい、物件の状態を丁寧にチェックしてもらう。
  • 時間を取ってじっくり確認:時間的な余裕を持って内覧を行い、各部屋の設備や機能を一つずつ確認する。特に電気系統は、全ての照明器具やコンセントの動作を確認する。
  • 契約前に疑問点を解消:契約前に、気になる点や不明な点を不動産会社に確認し、納得いくまで質問をする。特に、付帯設備の状況や修繕履歴について、詳細な情報を求める。

契約書の確認

  • 瑕疵担保責任の範囲:契約書に瑕疵担保責任の範囲が明確に記載されているか確認する。期間や対象となる設備などが具体的に記載されているかを確認する。
  • 重要事項説明書:重要事項説明書に記載されている事項を丁寧に確認し、不明な点があれば質問する。特に、物件の修繕履歴や過去のトラブルに関する情報を確認する。

写真や動画の記録

  • 内覧時の記録:内覧時に、物件の各部の状態を写真や動画で記録しておく。特に、照明器具やコンセントなどの設備は、動作確認の様子を記録しておくことが重要です。

まとめ:冷静な対応と証拠の確保が重要

中古物件の購入は、大きな買い物です。トラブルが発生した場合でも、冷静に対応し、証拠をしっかりと確保することが重要です。 今回のケースのように、照明器具の故障のような一見小さな問題でも、適切な対応を取ることによって、大きな損害を防ぐことができます。 専門家のアドバイスを積極的に活用し、安心して暮らせる住まいを実現しましょう。

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