築20年中古戸建て購入:リフォーム前に必ず確認すべきポイント
築20年の木造住宅を購入する際には、見た目だけでなく、建物の構造や設備の状態を丁寧に確認することが重要です。リフォーム会社との内覧では、以下の点を必ず確認してもらいましょう。
1. 構造体の確認:家の土台から屋根までチェック!
築20年ともなると、建物の構造材に経年劣化による腐朽やシロアリ被害が出ている可能性があります。特に、基礎部分、土台、柱、梁などの構造材は、専門家による詳細な検査が不可欠です。
- 基礎:ひび割れ、傾き、湿気、白蟻被害の有無を確認。地盤調査の結果も確認しましょう。
- 土台:腐朽、シロアリ被害、湿気による劣化の有無を確認。木材の硬さや状態を実際に確認しましょう。
- 柱・梁:腐朽、シロアリ被害、傾き、歪み、接合部の状態を確認。木材の強度を専門家が判断します。
- 屋根:瓦の破損、棟のズレ、雨漏りの痕跡、断熱材の状態を確認。屋根裏の状況も確認しましょう。
- 外壁:ひび割れ、剥がれ、劣化、雨漏りの痕跡を確認。外壁材の種類と劣化状況を把握しましょう。
これらの劣化状況によっては、リフォーム費用が大幅に増加する可能性があります。深刻な場合は、建物の解体・再建築も検討する必要があるかもしれません。
2. 設備の確認:水回りや電気設備の点検が重要!
水回り(キッチン、浴室、トイレ、洗面所)や電気設備、給排水管、ガス配管なども経年劣化による故障リスクがあります。
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- キッチン:シンク、ガスコンロ、換気扇などの動作確認。配管の老朽化もチェック。
- 浴室:浴槽、シャワー、排水口などの動作確認。カビや水垢の状況、配管の老朽化も確認。
- トイレ:便器、タンク、排水管などの動作確認。水漏れや詰まりの有無もチェック。
- 洗面所:洗面台、排水口などの動作確認。水漏れやカビの状況も確認。
- 給排水管:老朽化による漏水リスクの有無を確認。配管の材質や交換時期の目安を把握しましょう。
- 電気設備:ブレーカー、コンセント、照明器具などの動作確認。配線の老朽化もチェック。
これらの設備の交換はリフォーム費用に大きく影響するため、現状把握が重要です。
3. 内装の確認:壁紙だけでなく、床や建具もチェック!
質問にあるように、壁紙の張り替えは必須でしょう。しかし、それ以外にも、床材の傷み、建具の破損、窓の劣化なども確認が必要です。
- 床:傷み、汚れ、腐朽の有無を確認。床材の種類と交換費用を把握しましょう。
- 建具:ドア、窓、クローゼットなどの動作確認。破損や歪み、ガタツキの有無を確認。
- 窓:サッシの劣化、ガラスの破損、断熱性能の確認。窓の交換は費用がかかります。
- 内装:クロス、フローリング、建具などの状態を確認。リフォーム費用を算出する上で重要な要素です。
中古物件購入における注意点
築年数が古い物件を購入する際には、以下の点にも注意が必要です。
1. 隠れた瑕疵:事前に調査することが重要!
目に見える部分だけでなく、見えない部分(基礎の腐食、シロアリ被害など)に隠れた瑕疵がないか、専門家による調査を依頼することを強くお勧めします。
2. 契約前にしっかりと確認:重要事項説明書を熟読!
重要事項説明書を丁寧に読み、契約内容を完全に理解した上で契約を結びましょう。特に、瑕疵担保責任の範囲、修繕費用負担の割合などを明確にしておきましょう。
3. 近隣環境の確認:騒音や日当たりもチェック!
外観が良くても、近隣環境が悪ければ快適な生活は送れません。騒音、日当たり、ゴミ問題など、事前にしっかりと確認しましょう。
価格交渉のポイント
築20年でリフォームが必要な物件の場合、価格交渉の余地は十分にあります。
1. 見つかった問題点を明確に伝える:リフォーム費用を根拠に!
リフォーム会社による査定結果を根拠に、必要なリフォーム費用を売主側に提示し、価格交渉に臨みましょう。
2. 相場価格を調査:周辺物件との比較も重要!
周辺の同程度の物件の価格を調査し、妥当な価格を提示しましょう。
3. 交渉は冷静に:感情的にならないことが大切!
感情的にならず、冷静に交渉を進めることが重要です。
まとめ
築20年の中古戸建てを購入する際には、専門家による建物診断を依頼し、リフォーム費用を含めたトータルコストを正確に把握することが重要です。また、契約前に重要事項説明書を熟読し、近隣環境の確認もしっかり行いましょう。価格交渉は、冷静に、そしてリフォーム費用を根拠に行うことで、より良い条件で物件を購入できる可能性が高まります。