中古住宅のベランダ増設:南向きベランダを実現するためのガイド

ベランダ(バルコニー)の増設について教えて下さい。 中古住宅の購入を検討しています。 ダイワハウスの築6年程度の住宅です。 南下がりで隣に家があるのですが、こちらの家がやけに南寄りに建っていて境界まで1メートル程度しかありません。 2階のベランダは西側にしかないので、ベランダの増設が出来ないか検討しています。 南向きの部屋の南側窓のある位置にベランダを作りたいと考えていますが、一部壁を壊さないといけません。 軽量鉄骨の家ですが、可能なのでしょうか。 また、ベランダの種類にもよると思いますが、費用はどれくらい必要でしょうか。 アドバイスを宜しくお願い致します。

中古住宅におけるベランダ増設の可能性

中古住宅、特に築6年程度の比較的新しい住宅であれば、ベランダ増設の可能性は十分にあります。しかし、ご質問にあるように、隣家との距離が狭く、壁の一部を壊す必要がある点が重要なポイントです。ダイワハウスの軽量鉄骨住宅の場合、構造上の問題や隣地との境界問題、そして建築基準法の規制などを考慮する必要があります。

軽量鉄骨住宅での増設の可否

軽量鉄骨住宅は、木造住宅と比較して構造的に堅牢なため、ベランダ増設は可能であるケースが多いです。ただし、増設部分の重量や、既存構造への影響を綿密に検討する必要があります。構造計算を行い、専門家(建築士)に確認してもらうことが不可欠です。壁を壊す際には、耐力壁の有無や位置を正確に把握し、構造に影響を与えないよう慎重な作業が必要です。

隣地との境界問題と建築基準法

隣家との距離が1メートルしかないという状況は、ベランダ増設において大きな課題となります。建築基準法では、日影規制境界距離に関する規定があり、これらの規制に抵触しない範囲で増設を行う必要があります。隣家との合意を得ることが必須であり、事前に近隣住民への説明了解を得るための手続きが必要です。また、建築確認申請においても、これらの点をクリアする必要があります。

ベランダの種類と費用

ベランダの種類は、大きく分けて以下のものがあります。それぞれ、費用や施工方法、メンテナンス性などが異なります。

1. バルコニー(外付け)

既存の建物外側に新たにベランダを設ける方法です。ご質問のように壁を壊す必要があるケースでは、この方法が適している可能性があります。費用は、ベランダの大きさや使用する材料、施工難易度によって大きく変動しますが、50万円~200万円程度を見込んでおくべきでしょう。

2. テラス(内付け)

窓をバルコニーに改修する方法です。既存の窓枠を利用して、室内から直接出入りできるテラスを設ける方法です。外付けに比べて費用は抑えられますが、窓の大きさや構造によっては、増設が難しい場合もあります。費用は30万円~100万円程度と予想されます。

3. 既存ベランダの拡張

既存のベランダを拡張する方法です。構造上可能であれば、最も費用を抑えられる方法です。費用は、拡張部分の大きさによって異なりますが、10万円~50万円程度と比較的安価です。

具体的なアドバイス

1. **専門家への相談:** まず、建築士や構造設計士に相談し、ベランダ増設の可能性と費用、必要な手続きについて詳細な見積もりとアドバイスを得ることが重要です。ダイワハウスの住宅であることを伝え、適切な専門家を紹介してもらうことも可能です。
2. **近隣住民との協議:** 隣家との距離が近いことから、増設計画について事前に説明し、了解を得ることが不可欠です。トラブルを避けるためにも、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
3. **建築確認申請:** ベランダ増設には、建築確認申請が必要です。申請に必要な書類や手続きについては、建築士に相談しましょう。
4. **予算の確保:** ベランダ増設には、予想以上の費用がかかる可能性があります。余裕を持った予算計画を立て、資金計画を立てましょう。
5. **複数の業者に見積もり依頼:** 複数の業者に見積もりを依頼し、価格や施工内容を比較検討することで、最適な業者を選定できます。

事例紹介

実際に、隣家との距離が近い状況でベランダ増設を行った事例があります。この事例では、建築士と綿密な協議を行い、構造計算や近隣住民との調整を行い、無事ベランダ増設を実現しました。ただし、この事例はあくまで一例であり、ご自身の状況によって対応は異なります。

まとめ

中古住宅のベランダ増設は、構造、法規制、近隣関係など、様々な要素を考慮する必要がある複雑な作業です。専門家のアドバイスを十分に得ながら、慎重に進めることが重要です。費用についても、ベランダの種類や規模によって大きく変動するため、事前に綿密な計画を立て、余裕を持った予算を確保しましょう。

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