中古一戸建ての不同沈下? サッシの開閉不良と基礎のひび割れから考える

これは不同沈下なのでしょうか? 詳しい方にお伺いしますが客観的に見てどうでしょうか? ある中古一戸建ての物件を購入検討しています。 元々田んぼだった土地を改良して立てられた住宅街にある一戸建てで、築25年です。4LDK2階建てです。建物を上空から見て一階の右側(西側)にある部屋の南側のサッシが半分くらいまでしか開かず開閉が困難(ほぼ動かない)です。家主の証言だと築10年くらいで動きが悪くなり、その後15年くらいは動かさず放置状態とのこと。サッシ部分に東西方向へ水平器を当てたところ僅かに気泡が左側(東側)へずれます(幅30cmの水平器の2本線の外側の線に気泡の端がかかるくらい)。ですが、真上にある2階のフローリングの部屋の同じ場所へ水平器を当てるとほぼ気泡が真ん中で傾きはありませんでした(床補修等はしていないとのこと)。2階の南側サッシの動きはスムーズで問題ありません。念のため家にある全てのサッシやドアを開閉確認しましたが他は問題なく、一階の南側の一箇所のみが動きが悪いです。仲介の不動産屋からは特に地盤沈下や傾きがあることは告げられておらず、ただ単にサッシの動きが悪いというだけで枠工事すれば直るという返事でした。外を確認したところそのサッシの真下の基礎コンクリートに2本くらい縦にひび割れがあり、西側の壁にも1mくらいのひび割れが縦に2本あり補修した跡がありました。(いずれも幅広の大きな亀裂ではない)築25年の中古物件ですからある程度の傾きやダメージは覚悟していますが、地盤沈下があるとなると躊躇してしまいます。他の市内の同年代の物件と比べて内装はきれいで気に入っていますが、割安なので色々勘繰ってしまい悩んでいます。まだ居住中なので専門家に測定してもらうのも気が引けますし、家主が怒って「あんたには売らない!」なんてことになりかねないので・・・

中古住宅購入における不同沈下の可能性と確認方法

築25年の物件、特に元が田んぼだった土地に建てられた住宅において、サッシの開閉不良や基礎のひび割れは、不同沈下の可能性を示唆するサインとなり得ます。しかし、ご質問の状況だけでは断定はできません。水平器による僅かな傾斜は、測定方法や建物の経年劣化による僅かな歪みも考えられます。重要なのは、複数の証拠を総合的に判断することです。

不同沈下の可能性を示唆するサイン

* サッシの開閉不良: 一階の特定のサッシのみ開閉困難な点は、その部分の沈下を示唆する可能性があります。
* 基礎のひび割れ: 基礎に縦方向のひび割れがあることは、地盤の動きによる可能性があります。ただし、小さなひび割れは経年劣化によるものも多いため、注意が必要です。
* 壁のひび割れ: 西側の壁のひび割れも、地盤の動きと関連している可能性があります。
* 価格の割安さ: 相場より安い価格設定も、潜在的な問題があることを示唆している可能性があります。

不同沈下ではない可能性も考慮

* サッシの経年劣化: 築25年であれば、サッシのレールや部品の劣化により開閉が困難になることは十分考えられます。
* 施工不良: 建物の施工段階での不備が原因で、サッシの開閉不良が生じている可能性もあります。
* 局所的な沈下: 必ずしも全体的な不同沈下ではなく、局所的な沈下である可能性もあります。

専門家による調査の重要性

ご自身が不安に感じている以上、専門家による調査を依頼することが最善策です。不同沈下は、建物の構造に深刻な影響を与える可能性があるため、軽視できません。

専門家への依頼方法と注意点

* 建築士や不動産鑑定士への依頼: これらの専門家は、建物の状態を客観的に評価し、不同沈下の有無を判断できます。
* 事前に家主への相談: 専門家への調査依頼前に、家主へ相談し、了解を得ることが重要です。調査費用負担についても事前に確認しておきましょう。
* 複数業者への見積もり: 複数の業者に見積もりを依頼することで、適正な価格で調査を受けられます。
* 調査結果の確認: 調査結果を丁寧に確認し、疑問点があれば専門家に質問しましょう。

調査費用について

調査費用は業者によって異なりますが、数万円から数十万円程度かかる場合があります。しかし、高額な修繕費用を避けるためにも、初期段階での調査は非常に重要です。

購入検討における具体的なステップ

1. 不動産会社への再確認: 不動産会社にサッシの開閉不良や基礎のひび割れについて、より詳細な説明を求めましょう。地盤調査の結果や過去の修繕履歴などの情報提供を依頼してみましょう。
2. 専門家への相談: 建築士や不動産鑑定士に相談し、現状の状況と今後のリスクについて専門家の意見を聞きましょう。
3. 追加調査の検討: 専門家のアドバイスに基づき、地盤調査や建物調査などの追加調査を行うかどうかを検討しましょう。
4. 価格交渉: 調査結果を踏まえ、価格交渉を行うことも検討しましょう。不同沈下の可能性がある場合は、価格を下げてもらう交渉も可能です。
5. 購入判断: 全ての情報と専門家の意見を総合的に判断し、購入するか否かの最終判断を下しましょう。

まとめ

中古住宅の購入は、様々なリスクを伴います。特に、不同沈下の可能性がある場合は、慎重な検討が必要です。専門家による調査を依頼し、客観的なデータに基づいて判断することが重要です。割安な物件に魅力を感じるのは当然ですが、将来的な修繕費用や居住の安全性も考慮し、後悔のない選択をしてください。

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