Contents
一条工務店高気密高断熱住宅の寒さ問題:原因と解決策
9年経過した一条工務店築の高気密高断熱住宅で、春秋以外快適でなく、室温が低い、というご相談ですね。 高気密高断熱住宅であっても、経年劣化による気密性の低下や、断熱材の性能低下、設計上の問題、運用方法の問題など、様々な要因が室温に影響を与えます。 「室温24℃」というネット上の書き込みとの温度差に落胆されているお気持ち、よく分かります。
考えられる原因
* 気密性の低下: 高気密高断熱住宅は、気密性が高いことが前提です。しかし、経年劣化により窓枠のシーリング材の劣化、建材の収縮、小さな隙間からの空気漏れなどが発生し、気密性が低下することがあります。
* 断熱材の性能低下: 断熱材も経年劣化により性能が低下します。特に、湿気の影響を受けやすい断熱材は、性能低下が顕著になる場合があります。
* 換気システムの不具合: 適切な換気が行われないと、室内の湿気が高くなり、結露が発生しやすくなります。結露は断熱性能を低下させ、冷えの原因となります。24時間換気システムのフィルターの詰まりや、換気量の不足なども確認しましょう。
* 蓄暖の能力不足: 蓄暖1台では、広範囲を暖めるには能力不足の可能性があります。特に、和室のように普段使わない部屋は、熱が逃げやすく、室温が下がりやすいです。
* 窓からの熱損失: 窓は熱が逃げやすい部分です。窓の種類や性能、カーテンの有無なども室温に影響を与えます。高性能なLow-Eガラスへの交換も検討しましょう。
* 設計上の問題: 家の形状、窓の位置、断熱材の配置など、設計上の問題が原因で、特定の部屋が冷えやすい場合があります。
* 運用方法: 暖房のつけっぱなしや、適切な温度設定を行っていない場合も、室温が低くなる原因となります。
具体的な解決策
1. 気密診断の実施: 専門業者に依頼して、気密診断を行いましょう。気密性の低下箇所を特定し、適切な補修を行うことで、室温の向上に繋がります。
2. 断熱性能の確認: 断熱材の劣化状況を確認し、必要に応じて断熱材の追加や交換を検討しましょう。
3. 換気システムの点検: 換気システムのフィルターを清掃したり、換気量を調整したりすることで、室内の湿気対策を行いましょう。
4. 暖房機器の見直し: 蓄暖1台では能力不足の場合、追加の暖房機器(エアコン、床暖房など)の導入を検討しましょう。 リビングだけでなく、和室にも補助暖房を設置するのも効果的です。
5. 窓の断熱対策: 断熱カーテン、内窓の設置、窓ガラスの交換などを検討しましょう。
6. 生活習慣の見直し: 暖房を適切な温度設定で使用し、不要な熱の逃げ道をなくす工夫をしましょう。例えば、ドアや窓を閉め切る、隙間風を防ぐなどです。
7. 一条工務店への再相談: メーカーに再度相談し、専門家の意見を聞きましょう。 現状を詳しく説明し、改善策を提案してもらいましょう。 気密測定値が0.9~0.7というのは、現在の基準からするとやや高い数値です。当時の基準と現在の基準の違い、そして、断熱性能の測定値が提示されなかった点について、改めて確認する必要があります。
家中の音問題:原因と対策
家の中から「バキバキ」や「ビシ」という音がするとのこと。これは、木材の乾燥による収縮音の可能性が高いですが、その他の原因も考えられます。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
考えられる原因
* 木材の乾燥収縮: 木材は乾燥すると収縮し、その際に音が発生します。特に、高気密高断熱住宅では、室内の湿度が安定しているため、乾燥収縮がゆっくりと進行し、長期間にわたって音が発生することがあります。
* 建材の伸縮: 温度変化によって、建材が伸縮し、音が発生することがあります。
* 配管の音: 配管の接続部分や、配管の振動によって音が発生することがあります。
* 構造材の動き: 建物の構造材が動くことで、音が発生することがあります。
具体的な対策
1. 音の発生源の特定: 音がどこから発生しているのかを特定しましょう。 時間帯や天候、室温など、音の発生状況を記録することで、原因の特定に役立ちます。
2. 専門家への相談: 原因が特定できない場合は、建築業者や専門家に相談しましょう。 原因を特定し、適切な対策を講じる必要があります。
3. 緩衝材の設置: 配管の振動が原因の場合は、配管に緩衝材を巻き付けるなどの対策が有効です。
4. 防音材の追加: 必要に応じて、防音材を追加することで、音の伝播を防ぐことができます。
オール電化住宅の暖房費と暖房時間
オール電化住宅、特に蓄暖を使用されている方の暖房費や暖房時間は、住まいの広さ、断熱性能、生活スタイルなどによって大きく異なります。 具体的な数値を示すことはできませんが、以下のような点を考慮すると、暖房費を抑えることができます。
* 適切な温度設定: 室温を必要以上に高く設定しないようにしましょう。
* タイマーの使用: 不在時や就寝時は暖房をオフにするなど、タイマーを活用しましょう。
* 断熱対策: 窓やドアの断熱対策を行うことで、暖房効率を上げることができます。
* 蓄暖の活用: 蓄暖は夜間に電力を貯めて、日中に放熱する仕組みです。 夜間の電力料金が安い時間帯に蓄熱することで、暖房費を抑えることができます。