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一条工務店とエアコン選びのジレンマ:営業マンと家電量販店の意見の相違
一条工務店で新築を計画され、リビングダイニング(15畳+キッチン4.7畳)のエアコン選びで迷われているとのこと、よく分かります。一条工務店の営業マンは16畳用で十分、家電量販店のメーカー担当者は最大サイズのエアコンを推奨…両者の意見が対立し、非常に悩ましい状況ですね。これは、それぞれの立場と判断基準の違いが原因です。
一条工務店の営業マンの視点
一条工務店は高気密・高断熱住宅を売りにしています。優れた断熱性能により、室内の温度変化が少なく、少ない冷暖房能力でも快適に過ごせることを前提に、16畳用エアコンを推奨していると考えられます。 つまり、家の性能自体がエアコンの負担を軽減するという考え方です。
家電量販店メーカー担当者の視点
一方、家電量販店のメーカー担当者は、エアコンの能力を重視します。エアコンの能力は、広さだけでなく、窓の数、日当たり、天井高、断熱性能など様々な要素に影響を受けます。 彼らは、エアコン単体のパフォーマンスを最大限に発揮させることを重視し、より大きな能力のエアコンを推奨する傾向があります。
全館床暖房との組み合わせとエアコンの役割
ご自宅には全館床暖房が導入されているとのこと。これはエアコン選びに大きく影響します。全館床暖房は、床下から部屋全体を暖めるため、エアコンは室温を維持したり、局所的に温度調整したりする補助的な役割が大きくなります。そのため、必ずしも広い部屋に大きなエアコンが必要とは限りません。
最適なエアコンサイズを選ぶための3つのステップ
では、実際にどのようなエアコンを選べば良いのでしょうか? 以下の3つのステップで最適なサイズを選びましょう。
ステップ1:部屋の状況を正確に把握する
* 窓の数と大きさ:窓が多いほど、熱の出入りが激しくなります。
* 日当たり:南向きで日当たりが良い部屋は、より多くの熱が入ってきます。
* 天井高:天井が高いほど、冷暖房に必要なエネルギーが多くなります。
* 断熱性能:家の断熱性能が高いほど、エアコンの負担は少なくなります。一条工務店の場合、高い断熱性能が期待できます。
* 家具の配置:家具が多いと、空気の循環が悪くなり、冷暖房効率が低下します。
* 使用頻度:夏場や冬場の使用頻度が高い場合は、能力の高いエアコンが望ましいです。
ステップ2:専門家の意見を複数得る
一条工務店の営業マンと家電量販店のメーカー担当者以外にも、複数の専門家の意見を聞くことをお勧めします。例えば、エアコン設置業者や、建築士などに相談してみるのも良いでしょう。それぞれの専門家の意見を比較検討することで、より客観的な判断ができます。
ステップ3:試運転やレビューを参考に検討する
可能であれば、実際に同じ機種を試運転させてもらうことを検討しましょう。また、インターネット上のレビューサイトなどを参考に、同じ機種を使っている人の意見を参考にしてみるのも有効です。
具体的なアドバイス:16畳用と23畳用エアコンの比較
15畳+4.7畳のリビングダイニングに16畳用と23畳用エアコンを設置した場合のメリット・デメリットを比較してみましょう。
16畳用エアコン
* メリット:価格が安い、消費電力が少ない、静音性が高い場合が多い
* デメリット:能力不足で、部屋全体を十分に暖められない、または冷やせない可能性がある
23畳用エアコン
* メリット:部屋全体を効率的に暖め、冷やせる、温度ムラが少ない
* デメリット:価格が高い、消費電力が大きい、大きくて設置場所によっては邪魔になる可能性がある
結論:全館床暖房を考慮した上で16畳用から試してみる
全館床暖房があることを考慮すると、まずは16畳用エアコンから試してみることをお勧めします。一条工務店の高断熱性能を信じて、16畳用エアコンで十分な暖冷房効果が得られる可能性が高いです。もし、16畳用エアコンで不十分だと感じた場合は、追加でエアコンを設置したり、能力の高い機種に交換したりすることもできます。
専門家の視点:建築士からのアドバイス
建築士の視点から見ると、一条工務店の高気密・高断熱住宅であれば、16畳用エアコンで十分な場合が多いです。ただし、実際の状況を正確に把握し、必要に応じて専門家に相談することが重要です。
まとめ
エアコン選びは、家の性能、生活スタイル、予算などを総合的に考慮する必要があります。複数の専門家の意見を聞き、ご自身の状況に最適なエアコンを選んでください。