一人暮らしを始める前に知っておきたい!精神障害者と賃貸契約のポイント

近々、一人暮らしを予定している者です。そこで一つ心配があります。自分には精神障害があり、統合失調症歴3年弱で、現在26歳男です。障害基礎年金、手帳は共に2級、日雇いのアルバイトの給料と合わせると、月に手取り16万ほど頂いております。半年前から休日は昼食を家族分作ったり、積極的に家事をお手伝いし、自立する為の準備を進めておりました。母親からも父親からも「あんたは兄弟の中で一番しっかりしているから大丈夫。」と許可を頂き、精神科の主治医の先生からも許可を頂きました。しかし、入居について調べていくうちに、入居審査というのがあることを知りました。具体的にどんな事を調べられ、大家さんに障害について話すべきか、話すとしたらどう説明するか、で悩んでおります。解決方法を是非ご教授ください。また、僕と同じように心に障がいをお持ちの方で入居する際の実体験や、一人暮らしを始めた際の生活面での苦労などもご教授いただけると幸いです。

賃貸契約における入居審査とは?

一人暮らしを始めるにあたって、賃貸物件への入居審査は必ずクリアしなければならない重要なステップです。審査では、主に以下の項目がチェックされます。

  • 収入:安定した収入があるか、家賃を滞納する可能性がないかを確認されます。あなたの場合は、障害基礎年金とアルバイト収入で月16万円と安定した収入があるため、この点は有利に働くでしょう。
  • 信用情報:過去にクレジットカードやローンの支払いを滞納した記録がないか、延滞がないかなどを確認します。信用情報機関(例:JICC、CICなど)の情報が参照されます。過去に問題がなければ心配ありません。
  • 職業:安定した職業に就いているか、アルバイトであっても継続性があるかを確認します。日雇いアルバイトであっても、継続して収入を得ていることを証明できれば問題ありません。
  • 保証人:連帯保証人が必要かどうかは物件によって異なります。保証人がいない場合、保証会社への加入が必要になるケースが多いです。保証会社への加入費用は自己負担となりますが、審査通過の可能性を高める有効な手段です。
  • 過去の賃貸履歴:過去に賃貸物件を借りていた場合、家賃の滞納やトラブルなどの履歴がないかを確認されます。初めての賃貸であれば、この点は問題になりません。

精神障害について大家さんに話す必要性と伝え方

精神障害の有無について、大家さんに話すかどうかは非常に悩ましい問題です。法律上、告知義務はありません。しかし、告知することで、理解のある大家さんに出会える可能性も高まります。

話すメリットとデメリット

  • メリット:理解のある大家さんであれば、安心して暮らせる環境を提供してくれる可能性があります。緊急時にも相談しやすくなります。場合によっては、配慮が必要な設備の設置など、柔軟な対応をしてくれるかもしれません。
  • デメリット:告知によって入居を断られる可能性があります。偏見や差別的な扱いを受ける可能性も否定できません。

大家さんへの伝え方

もし告知する場合は、以下の点を意識しましょう。

  • 具体的な症状ではなく、生活への影響について説明する:具体的な症状を詳細に説明する必要はありません。「症状によって生活に支障をきたすことはほとんどなく、家賃の支払いや近隣の方とのトラブルを起こす心配はありません。」といったように、事実を簡潔に伝えましょう。
  • 主治医の意見を参考にする:主治医に相談し、大家さんへの説明についてアドバイスを求めるのも良い方法です。主治医からの手紙や診断書を用意しておくと、説得力が増すでしょう。
  • 誠実な態度で対応する:不安や心配事を正直に伝え、誠実な対応を心がけることが重要です。大家さんの不安を取り除く努力をしましょう。
  • 事前に物件の情報をしっかり確認する:高齢者向けや、比較的静かな環境の物件を選ぶなど、自分の状態に合った物件を選ぶことが重要です。騒音問題などを起こしにくい物件を選ぶことで、大家さんの不安を軽減できます。

一人暮らしを始める上での生活面での工夫

一人暮らしを始めるにあたって、生活面での工夫も大切です。

生活リズムの確立

  • 規則正しい生活リズムを作る:睡眠時間を確保し、食事もきちんと摂ることで、精神的な安定を保ちやすくなります。早寝早起きを心がけ、生活リズムを整えましょう。
  • 日中の活動:日中は外出したり、趣味に没頭したりすることで、気分転換を図りましょう。社会との繋がりを維持することも大切です。

家事の効率化

  • 簡単な料理から始める:最初は簡単な料理から始め、徐々にレパートリーを増やしていくと良いでしょう。冷凍食品やレトルト食品も活用しましょう。
  • 掃除の頻度と範囲を決める:毎日行う掃除と、週に一度行う掃除など、掃除の頻度と範囲を決めておくと、負担を軽減できます。掃除が苦手であれば、定期的に清掃業者に依頼するのも良いでしょう。

緊急時の対応

  • 緊急連絡先リストの作成:主治医、家族、信頼できる友人などの緊急連絡先をリスト化しておきましょう。緊急時にすぐに連絡できるように、リストを目立つ場所に置いておきましょう。
  • 近隣住民とのコミュニケーション:近隣住民と良好な関係を築くことで、何かあった際に助けを求めやすくなります。挨拶を欠かさず、困ったことがあれば相談できる関係を築きましょう。

同じような経験を持つ方からのアドバイス

実際に精神障害を抱えながら一人暮らしをしている方から、以下のようなアドバイスが寄せられています。

「最初は不安でしたが、周りの人に相談しながら、少しずつ生活リズムを整えていきました。自分のペースで生活することで、精神的な負担を軽減することができました。」

「家事や掃除は完璧にこなす必要はありません。できる範囲で少しずつやっていくことが大切です。無理をしないことが一番です。」

「同じような境遇の人と繋がりを持つことで、孤独感を解消し、支え合うことができました。地域活動に参加したり、オンラインコミュニティに参加したりするのも良いかもしれません。」

まとめ

一人暮らしは大きな一歩ですが、準備をしっかり行い、周りの人に相談しながら進めていくことで、必ず成功します。不安なことがあれば、いつでも専門機関や信頼できる人に相談しましょう。あなたの自立を心から応援しています。

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