ロフト付き8畳部屋の照明計画:最適な配置と選び方

8畳の部屋に3畳のロフトを付けます。ロフト部分は部屋の中です。(廊下やクローゼットの上ではなくて)1間×1.5間の大きさで、部屋の中央までくるので、部屋の照明をどこにつけようか困っています。工務店の担当さんは現場で合わせよう、と言っていますが、こちらも少し予備知識を得ておこうと思います。床からロフトの床までは240cmです。ロフトの下に付けると低すぎるでしょうか?

ロフト付き部屋の照明計画:3つのポイント

8畳の部屋に3畳のロフトを設ける場合、照明計画は非常に重要です。ロフトの存在によって、空間の広がりや高さ、そして光の当たり方が大きく変化するため、適切な照明計画を立てなければ、部屋全体が暗くなったり、逆に眩しく感じたりする可能性があります。快適な空間を実現するために、以下の3つのポイントに注目しましょう。

1. 空間をゾーニングする

ロフトのある部屋は、自然と「ロフト空間」と「ロフト下空間」の2つのゾーンに分かれます。それぞれのゾーンの用途や雰囲気に合わせて、照明器具の種類や配置を検討することが大切です。例えば、ロフト下はリビングとして使うなら、明るく開放的な雰囲気に、ロフト空間は寝室や書斎として使うなら、落ち着いた雰囲気にしたいですよね。それぞれのゾーンに合った照明を選ぶことで、より快適な空間を演出できます。

2. 照明器具の種類を選ぶ

ロフト付きの部屋では、様々なタイプの照明器具を組み合わせることで、より効果的な照明計画を実現できます。主な照明器具の種類と、それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

  • シーリングライト:天井に取り付ける一般的な照明器具。部屋全体を明るく照らすのに適していますが、ロフトの高さによっては圧迫感を感じることがあります。ロフト下空間に設置する場合は、高さやデザインに注意が必要です。デザイン性の高いシーリングファンライトもおすすめです。
  • ペンダントライト:天井から吊り下げるタイプの照明器具。デザイン性の高いものが多く、空間のアクセントになります。ロフト下空間に設置する場合は、ロフトの高さとのバランスを考慮しましょう。複数のペンダントライトを組み合わせることで、より洗練された空間を演出できます。
  • スポットライト:特定の場所を照らす照明器具。ロフト空間や、ロフト下の特定のエリアを照らしたい場合に有効です。ダウンライトタイプは天井に埋め込むため、すっきりとした印象になります。レール式スポットライトは、自由に位置を調整できるため、柔軟な照明計画が可能です。
  • 間接照明:壁や天井に光を当てることで、柔らかな雰囲気を演出する照明器具。ロフトの壁や床に間接照明を取り付けることで、空間全体に奥行きと広がりを与え、リラックスできる空間を作ることができます。間接照明にはLEDテープライトや間接照明器具が用いられます。

3. 光の明るさと色温度を調整する

照明の明るさ(照度)と色温度は、空間の雰囲気を大きく左右します。ロフト下空間は明るく、ロフト空間は落ち着いた雰囲気にしたい場合、それぞれのゾーンで明るさや色温度を調整する必要があります。

  • 明るさ(照度):リビングや書斎など作業を行う空間は、明るめに設定する必要があります。一方、寝室などリラックスしたい空間は、やや暗めに設定するのがおすすめです。それぞれのゾーンの用途に合わせて、適切な照度を確保しましょう。
  • 色温度:色温度はケルビン(K)で表され、数値が低いほど暖色系、数値が高いほど寒色系になります。暖色系はリラックス効果が高く、寝室などにおすすめです。寒色系は集中力を高める効果があり、書斎などにおすすめです。それぞれのゾーンの用途に合わせて、適切な色温度を選びましょう。

具体的な照明計画例

8畳の部屋に3畳のロフトがある場合の、具体的な照明計画例をいくつかご紹介します。

例1:リビングと寝室を兼ねた空間

ロフト下をリビング、ロフトを寝室として使用する場合は、以下の様な照明計画が考えられます。

* ロフト下:高さを抑えたシーリングライトで全体を明るく照らし、ソファの横にスタンドライトやフロアライトを配置して、読書灯として使用します。
* ロフト:間接照明と小さなペンダントライトを組み合わせ、落ち着いた雰囲気を演出します。ロフトへの昇降口付近には、小さな壁付けライトを設置して、夜間の安全性を確保します。

例2:リビングと書斎を兼ねた空間

ロフト下をリビング、ロフトを書斎として使用する場合は、以下の様な照明計画が考えられます。

* ロフト下:明るいシーリングライトと、ダイニングテーブルの上にはペンダントライトを設置します。
* ロフト:デスクの上にデスクライトを配置し、作業に集中できる環境を作ります。また、間接照明で落ち着いた雰囲気を演出します。

例3:開放的な空間

ロフトの存在感を活かし、開放的な空間を演出したい場合は、以下の様な照明計画が考えられます。

* ロフト下:天井が高いため、大型のペンダントライトやシーリングファンライトを使用し、開放感を演出します。
* ロフト:ロフトの床に埋め込み式のダウンライトを設置し、ロフト空間を優しく照らします。

専門家の意見

照明計画は、専門家に相談することも有効です。インテリアコーディネーターや照明デザイナーは、空間の特性やライフスタイルを考慮した上で、最適な照明計画を提案してくれます。特にロフト付きの部屋は、空間の複雑さから、専門家のアドバイスが非常に役立ちます。

まとめ

ロフト付きの部屋の照明計画は、空間のゾーニング、照明器具の種類、明るさや色温度の調整を考慮する必要があります。それぞれのゾーンの用途や雰囲気に合わせて、適切な照明器具を選び、配置することで、快適で魅力的な空間を演出できます。工務店との打ち合わせ前に、この記事を参考に、自分自身の理想の空間をイメージし、具体的な要望を伝えられるように準備しておきましょう。

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