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レッドビーシュリンプ繁殖成功のための60cm水槽立ち上げガイド
30cm水槽での繁殖失敗経験を踏まえ、60cm水槽でのレッドビーシュリンプ飼育と繁殖成功を目指しましょう。60cm水槽はレッドビーシュリンプの繁殖に適したサイズです。より安定した水質管理と、稚エビの隠れ家となる空間を確保できます。
1. ろ過方法:外部フィルターがおすすめ
- 底面フィルター:底砂に埋め込まれたパイプを通してろ過を行う方法。底砂の掃除が難しく、エビの隠れ家としては適していますが、ろ過能力は外部フィルターに劣ります。稚エビが吸い込まれるリスクも考慮が必要です。
- 外部フィルター:水槽の外に設置し、水を循環させる方法。ろ過能力が高く、安定した水質を保ちやすいのがメリットです。60cm水槽には2213などの外部フィルターが適しています。稚エビの吸い込み防止対策として、フィルターの吸込口にスポンジなどを装着しましょう。
- 底面フィルターと外部フィルターの併用:底面フィルターで生物ろ過を強化し、外部フィルターで機械ろ過と化学ろ過を担うことで、より安定した環境を作れます。ただし、設置やメンテナンスの手間が増えます。
結論:60cm水槽では、外部フィルター(2213など)をメインに、必要に応じて底面フィルターを併用するのがおすすめです。 稚エビの保護を最優先し、吸込口への対策は必須です。
2. ソイルと濾材:栄養系と吸着系の組み合わせが重要
- 栄養系ソイル:バクテリアの繁殖を促進し、エビの餌となる微生物の増殖を助けます。レッドビーシュリンプの飼育には必須です。ADAアマゾニアなど、エビ飼育に適したソイルを選びましょう。
- 吸着系濾材:水質を安定させるために、アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質を吸着する濾材が必要です。活性炭やゼオライトなどが一般的です。定期的な交換が重要です。
具体的な使用方法:栄養系ソイルを底床に敷き詰め、外部フィルターには吸着系濾材とバクテリア付き濾材を組み合わせて使用します。
3. 水質測定器具:pHメーターは必須ではありませんが、あると安心
pHメーターは、水質を正確に把握するために役立ちます。レッドビーシュリンプは弱酸性の水質を好みますが、頻繁に測定する必要はありません。最初はテストキットで十分です。水質の変化に気づきやすくなるため、飼育経験が浅いうちは、pHメーターがあると安心です。
4. その他必要なアクセサリー類
- バクテリア添加剤:水槽立ち上げ初期にバクテリアを添加することで、硝化サイクルの確立を早めます。安定した水質を維持する上で非常に有効です。
- エアレーション:ディフューザーによるエアレーションは酸素供給に役立ちます。特に稚エビにとって重要です。
- ヒーター:レッドビーシュリンプは20~25℃の水温を好みます。水温を安定させるためにヒーターが必要です。
- 隠れ家:流木や石、水草などを配置して、エビの隠れ家を作りましょう。特に稚エビにとって安全な場所を提供することが重要です。
- 底床掃除用具:底床の掃除は、水質維持に不可欠です。底床掃除用のシフォンや砂利掃除用のチューブなどを用意しましょう。
5. 購入予定のセットについて
Char○さんのEJ-60+2213フィルターセットは、60cm水槽のレッドビーシュリンプ飼育には適しています。2213はろ過能力が高く、安定した水質を保つのに役立ちます。ただし、フィルターの吸込口にスポンジなどを装着して、稚エビの吸い込みを防止する対策は必ず行ってください。
繁殖成功のためのポイント
- こまめな水換え:水質の悪化を防ぐために、定期的に水換えを行いましょう。1週間に1回、水槽の水の1/3程度を交換するのが目安です。
- 餌やり:エビ用の餌を少量ずつ、毎日与えましょう。食べ残しはすぐに取り除くことが重要です。過剰な餌やりは水質悪化につながります。
- 隠れ家の確保:稚エビは隠れ家がないと生存率が低くなります。流木や水草などを十分に配置しましょう。
- 水質管理:pH、GH、KHなどの水質パラメーターを定期的にチェックし、安定した状態を保ちましょう。
- 観察:毎日水槽を観察し、エビの状態や水質の変化に注意しましょう。異常を発見したら、すぐに原因を究明し、適切な対策を講じることが重要です。
専門家のアドバイス
アクアリストの経験豊富な専門家によると、「レッドビーシュリンプの繁殖成功には、安定した水質と十分な隠れ家の確保が最も重要です。また、こまめな観察と適切なメンテナンスも欠かせません。」とのことです。