Contents
底面式フィルターとは? レッドビーシュリンプ水槽への適合性
底面式フィルターは、水槽の底面に設置されたプレート状のフィルターを通して水を循環させる濾過装置です。水槽内にソイルを敷設し、その下にフィルターを配置することで、ソイル層自体を生物濾過の場として活用できます。レッドビーシュリンプ飼育においては、水質の安定が非常に重要です。底面式フィルターは、その安定性に貢献する優れた濾過システムと言えるでしょう。しかし、掃除の頻度や方法を誤ると、かえって水質悪化を招く可能性も秘めているため、適切なメンテナンスが不可欠です。
ソイル水槽での底面式フィルター掃除:具体的な手順と注意点
レッドビーシュリンプ水槽で底面式フィルターを使用する場合、掃除は「部分掃除」をこまめに行うことが重要です。水槽全体を一度に掃除してしまうと、バクテリアバランスを崩し、アンモニアなどの有害物質が急増してしまい、レッドビーシュリンプに深刻なダメージを与える可能性があります。
1. 掃除頻度の目安
週に1回、水槽の水の1/3程度を交換し、その際にフィルターの目詰まり状況を確認します。目に見える汚れや、水流が弱まっていると感じたら、部分的な掃除が必要です。
2. 部分掃除の手順
* 準備:水槽の水を1/3程度抜きます。バケツや別の水槽を用意し、レッドビーシュリンプを一時的に避難させます。
* 吸い出し:底面式フィルターの吸込口付近のソイルを、ホースなどで優しく吸い出します。強く吸い込むとソイルが舞い上がり、水質悪化につながるため注意が必要です。
* 汚れの確認:吸い出したソイルを観察し、汚れの程度を確認します。大量の汚れが出てくるようであれば、掃除頻度を上げる必要があります。
* 水質調整:新しい水を入れる際は、水道水ではなく、カルキ抜き剤を使用し、水槽の水温と同じ温度に調整した水を使用しましょう。急激な水温変化はレッドビーシュリンプにストレスを与えます。
* レッドビーシュリンプの戻し:水質が安定したことを確認してから、レッドビーシュリンプを水槽に戻します。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
3. 大掃除(年に1~2回)
部分掃除だけでは対応できないほどの汚れが蓄積された場合、年に1~2回程度の大掃除が必要になります。この際も、水槽の水を全て抜くのではなく、1/3ずつ分けて作業を進めましょう。
* フィルターの分解:底面式フィルターを分解し、プレートを取り出します。
* 洗浄:プレートに付着した汚れを、古い歯ブラシなどを使って優しく洗い流します。洗剤の使用は厳禁です。
* 乾燥:プレートを完全に乾燥させ、バクテリアを完全に死滅させないように注意します。完全に乾燥させるのではなく、軽く水気を拭き取る程度にしましょう。
* 再設置:乾燥させたプレートを水槽に戻し、ソイルを敷き詰めます。
専門家からのアドバイス:レッドビーシュリンプ飼育のポイント
レッドビーシュリンプの飼育に詳しいアクアリスト、山田さんにアドバイスをいただきました。
「底面式フィルターは、ソイルと共存することで優れた濾過能力を発揮しますが、掃除の際には細心の注意が必要です。頻繁な大掃除は避けて、こまめな部分掃除を心がけましょう。また、水質の悪化を防ぐためには、定期的な水換えと、適切な餌やりが重要です。レッドビーシュリンプはデリケートな生き物なので、環境の変化に敏感です。急激な変化を与えないよう、常に注意深く観察することが大切です。」
まとめ:底面式フィルターとレッドビーシュリンプ飼育の成功のために
底面式フィルターは、レッドビーシュリンプ飼育において水質安定に大きく貢献する濾過システムです。しかし、適切な掃除方法を理解し、実践することが、飼育の成功に繋がります。こまめな部分掃除と、年に1~2回の大掃除を適切に行い、水質の変化に常に気を配ることで、健康で美しいレッドビーシュリンプを飼育することが可能になります。 レッドビーシュリンプの飼育は、観察力と丁寧なケアが求められます。この記事を参考に、美しいレッドビーシュリンプ水槽を維持管理してください。