ルームシェア解消時の敷金精算と原状回復義務:掃除放置とゴミ問題への対応

ルームシェアで一方だけが出て行く場合の敷金について質問です。友人とルームシェアをしていましたが、友人が急に部屋を出ることになりました。最初に折半で敷金を払ったので、私が退去時、戻ってきた敷金を半分渡せばいいと思っていましたが、引越し時に自分の使っていた部屋をまったく掃除していかず、窓のサンや引き上げた荷物の置いてあった場所はホコリやカビだらけでした。私はそのまま住み続けるので仕方なく掃除しましたが、腑に落ちません。ちなみに資源ごみもしっかりと置いて行き、私が出しました。契約書には、退去時は清掃をし現状に戻して明け渡すように、ごみは早めに指定の日に出し、置いて行かないようにとあります。それは完全に明け渡す時の話であることは承知していますが、まったく掃除等をしていかない以上、敷金返金放棄と考えていいですね?と相手に伝えられるものでしょうか?個人的な問題といえばそれまでなのですが、あまりに非常識であることをきちんと理屈で相手にわからせたくて… ご回答お願いします。

ルームシェア解消と敷金精算:原状回復義務の確認

ルームシェアを解消し、一方の居住者が退去する場合の敷金精算は、契約内容と原状回復義務の履行状況を正確に把握することが重要です。 ご質問の場合、友人の退去に伴い、部屋の清掃が不十分であったこと、資源ゴミの放置があったことが問題となっています。 契約書に「退去時は清掃をし現状に戻して明け渡す」と明記されているにもかかわらず、友人がその義務を果たしていない点が争点です。 単に「半分渡せばいい」という考え方は、原状回復義務を無視したものであり、不適切です。

原状回復義務と敷金返還の関係性

敷金は、家賃の滞納や部屋の破損などを補償するための担保です。 契約書に記載されている原状回復義務とは、退去時に部屋を借りた当初の状態、もしくは通常の使用による損耗を除いた状態に戻す義務を指します。 ご友人の行為は、明らかにこの義務を怠ったと言えるでしょう。 窓のサッシの汚れやカビ、資源ゴミの放置などは、通常の使用による損耗とは認められず、清掃費用が発生する損害にあたります。

敷金返還請求における具体的な対応策

友人に敷金の半分を返還する前に、以下の点を明確に伝えましょう。

1. 損害状況の明確化と写真・動画証拠の提示

まず、友人が使用していた部屋の汚れやカビ、ゴミの放置状況を写真や動画で記録しましょう。 これらの証拠は、後々の交渉において非常に重要になります。 特に、カビの発生状況など、客観的に損害の程度を判断できる証拠を揃えることが重要です。

2. 清掃費用等の見積もり提示

清掃業者に見積もりを依頼し、具体的な清掃費用を算出します。 見積もり書は、損害額を客観的に示す証拠となります。 カビ除去などの専門的な清掃が必要な場合は、その費用も含まれるようにしましょう。 また、資源ゴミの処理費用も加算できます。

3. 友人への請求内容の明確化

上記の証拠を基に、友人に清掃費用と資源ゴミ処理費用を請求します。 請求書を作成し、具体的な金額と根拠を明確に記載しましょう。 メールや書面で送付し、証拠となるように控えを取っておくことをお勧めします。 その上で、敷金からこれらの費用を差し引いた残額を返還してもらうように交渉しましょう。

4. 弁護士への相談

交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士は、法的観点から適切なアドバイスを行い、必要であれば訴訟手続きを進めることができます。

専門家の視点:不動産会社や弁護士の意見

不動産会社や弁護士は、原状回復義務に関する専門知識を持っています。 彼らに相談することで、より正確な情報を得ることができ、適切な対応策を立てることができます。 特に、複雑なケースや高額な損害が発生している場合は、専門家の助言を仰ぐことが重要です。

具体的な事例:類似ケースの解決方法

過去には、同様のケースで、退去者の清掃不足により、敷金から清掃費用を差し引いた上で、残額が返還された事例があります。 裁判例も存在し、原状回復義務を怠った場合、敷金から損害額を差し引かれることが一般的です。

まとめ:冷静かつ明確な対応で解決を図る

ルームシェア解消時の敷金精算は、感情的な対応ではなく、冷静かつ明確な対応が重要です。 契約書の内容、原状回復義務、損害状況を客観的に示す証拠を揃え、友人に丁寧に説明することで、円滑な解決を図ることができます。 必要に応じて、専門家の力を借りることも検討しましょう。 ご友人の対応は不適切ですが、感情に任せるのではなく、法的根拠に基づいた対応をすることで、より良い解決に繋がるでしょう。

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