ルームシェアの敷金・礼金と保証人について|親が保証人になる際の注意点

娘が友達とルームシェアをして都内にマンションを借りる予定ですが、二人だと敷金、礼金が倍額になると聞いてきました。一人になって家賃を払うのが困難になった場合のためとか。親は保証人なりますがダメですか?

ルームシェアにおける敷金・礼金の仕組み

ルームシェアの場合、敷金・礼金は契約者一人当たりにかかるのではなく、物件全体に対して設定されます。そのため、二人で契約する場合は、一人暮らしの場合の2倍になるのが一般的です。これは、賃借人が複数いることで、家賃滞納のリスクが分散されるという不動産会社側の考え方によるものです。しかし、必ずしも倍額になるわけではなく、物件や不動産会社によって異なりますので、事前に確認することが重要です。

敷金と礼金の役割

敷金は、退去時の原状回復費用として預けられるお金で、礼金は、部屋を借りるための「お礼」として支払うお金です。敷金は、通常、退去時に部屋の状態を確認し、問題なければ全額返還されます。一方、礼金は、原則として返還されません。

敷金・礼金の相場

敷金・礼金の相場は、地域や物件の種類によって異なりますが、一般的には、敷金は家賃の1~2ヶ月分、礼金は家賃の1ヶ月分程度です。都心部では、これよりも高額になるケースもあります。ルームシェアの場合、これらの金額が二人分になるわけではありません。物件全体の金額が設定されるため、一人当たりの負担額は、家賃と同様に二人で分担することになります。

親が保証人になることについて

親が保証人になることは、問題ありません。むしろ、若い方が初めて賃貸契約を結ぶ際には、保証人がいる方が契約が通りやすいため、非常に有効な手段です。しかし、保証人になるということは、賃借人が家賃を滞納した場合、親が代わりに支払う責任を負うことを意味します。そのため、保証人になる前に、以下の点をよく確認し、理解しておくことが重要です。

保証人の責任と範囲

保証人の責任は、契約書に明記されています。家賃滞納だけでなく、修繕費用や違約金など、賃借人が支払うべきあらゆる費用を支払う義務を負う可能性があります。保証人の責任範囲は、契約内容によって異なるため、契約書を必ずよく読んで、内容を理解することが大切です。

保証人契約の種類

保証人契約には、連帯保証人と保証人の2種類があります。

  • 連帯保証人: 賃借人と連帯して責任を負うため、賃借人が支払いを怠った場合、保証人に直接請求が来ます。最も責任が重い保証人契約です。
  • 保証人: 賃借人に督促しても支払いが行われない場合に、保証人に請求が行われます。連帯保証人に比べて責任は軽くなります。

多くの場合、不動産会社は連帯保証人を求めます。契約前に、どのような保証人契約なのかを確認しましょう。

保証人になる際の注意点

* 契約内容をよく理解する: 契約書の内容を十分に理解し、不明な点は不動産会社に確認しましょう。
* 経済的な余裕があるか確認する: 保証人になるということは、経済的なリスクを負うことを意味します。娘さんの家賃滞納に備え、経済的な余裕があるかを確認しましょう。
* 保証人代行サービスの利用も検討する: 親が保証人になることに抵抗がある場合、保証人代行サービスを利用するという選択肢もあります。費用はかかりますが、親の経済的な負担を軽減できます。

ルームシェアにおけるトラブル防止策

ルームシェアは、楽しい反面、トラブルが発生する可能性もあります。トラブルを未然に防ぐために、以下の点を事前に話し合っておくことが重要です。

家賃や光熱費の支払い方法

家賃や光熱費の支払い方法を明確にしておきましょう。誰がいつどのように支払うのかを具体的に決めておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

共有スペースのルール

共有スペースの掃除や片付け、来客の対応など、共有スペースに関するルールを明確にしておきましょう。それぞれの役割分担を決めておくことで、スムーズなルームシェア生活を送ることができます。

プライバシーの尊重

お互いのプライバシーを尊重することも重要です。共有スペース以外では、お互いの部屋に無断で入らないようにしましょう。

トラブル発生時の対応

トラブルが発生した場合の対応についても、事前に話し合っておきましょう。話し合いで解決できない場合は、仲裁役を立てるなど、適切な対応をとることが重要です。

専門家のアドバイス

不動産会社や弁護士などの専門家に相談することで、より具体的なアドバイスを得ることができます。特に、保証人契約に関する疑問点や、契約書の内容が理解できない場合は、専門家に相談することをお勧めします。

まとめ

ルームシェアは、経済的なメリットがある反面、リスクも伴います。敷金・礼金、保証人契約、ルームシェアにおけるルールなど、事前にしっかりと確認し、準備しておくことが重要です。親が保証人になることは問題ありませんが、経済的なリスクを理解した上で、契約を結ぶようにしましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)