中古マンションを購入し、リフォーム済み物件だったにも関わらず、様々な問題が発生しているとのこと、大変お困りだと思います。ご指摘の問題は、軽微なものから重大なものまで様々で、不動産会社からの対応も不十分なようです。一つずつ丁寧に見ていきましょう。
Contents
問題点の整理と深刻度
まず、ご指摘の問題点を整理し、深刻度を判断する必要があります。
深刻な問題点
* トイレの換気扇が排気しない:これは健康面にも関わる重大な問題です。排気管が接続されていない、あるいは塞がれている状態は、カビや結露の原因となり、健康被害を招く可能性があります。早急な対応が必要です。
* エアコン設置不可:事前に設置可能と説明されていたにも関わらず、実際には設置できないのは、重要な瑕疵と言えるでしょう。契約内容との相違点も確認する必要があります。
* 洋室の床の沈み込み:床の構造的な問題の可能性があり、放置すると、さらに悪化し、危険な状態になる可能性があります。これも早急な対応が必要です。
比較的軽微な問題点(ただし、不快感を与えるもの)
* 建具の未完成状態:壁紙が貼られていないなど、仕上げが不完全な状態です。居住性には直接影響しませんが、美観上問題があり、不快感を与えます。
* 天井壁紙の古さ:リフォーム済み物件であれば、天井壁紙も交換されるのが一般的です。古い壁紙が残っているのは、リフォームの不備と言えるでしょう。
* ガスコンロ接続不良:これはガス会社が対応すべき事項ですが、リフォーム業者にも責任の一端がある可能性があります。
* ゴミや工具の放置:リフォーム業者の不手際です。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
対応策
不動産会社からの対応が不十分なため、他の機関に相談する必要があります。
1. 写真・動画の証拠を確保
問題点全てについて、写真や動画で証拠をしっかりと残しましょう。特に、床の沈み込みや換気扇の状況などは、客観的な証拠として非常に重要です。
2. 専門家への相談
* 建築士または住宅検査会社:問題点の深刻度を客観的に判断してもらうために、建築士や住宅検査会社に相談することをお勧めします。彼らは専門的な知識と経験に基づいて、問題点の分析を行い、適切な対応策を提案してくれます。費用はかかりますが、将来的なトラブルを防ぐためにも、専門家の意見を聞くことは非常に重要です。
* 弁護士:不動産会社との交渉が難航する場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。弁護士は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、必要であれば法的措置も取ってくれます。
3. 関係各所への連絡
* リフォーム業者:まずはリフォーム業者に連絡し、問題点について説明し、改善を求めましょう。書面で連絡を取り、内容を記録しておくことが重要です。
* 不動産会社:不動産会社には、専門家からもらった報告書などを提示し、改めて対応を求めましょう。
* 消費者センター:不動産会社との交渉がうまくいかない場合は、消費者センターに相談してみましょう。消費者センターは、消費者の権利を守るための機関であり、適切なアドバイスや助言をしてくれます。
* 国土交通省:重大な瑕疵や施工不良の場合は、国土交通省に相談することもできます。
4. 具体的な交渉方法
* 書面でのやり取り:口頭でのやり取りは証拠として残りにくいので、できるだけ書面でやり取りを行いましょう。メールや手紙で、問題点と要望を明確に伝えましょう。
* 記録の保持:全ての連絡履歴、写真、動画、専門家の意見書などを大切に保管しましょう。
* 冷静な対応:感情的に対応せず、冷静に事実を伝え、具体的な解決策を提示しましょう。
事例:類似事例からの学び
類似事例として、床の沈み込みや換気扇の不具合は、裁判で瑕疵担保責任が認められたケースが数多くあります。特に、隠れた瑕疵(購入時に発見できなかった欠陥)については、売主側に責任がある可能性が高いです。
専門家の視点:建築士の見解
建築士の視点から見ると、トイレの換気扇の排気管接続不良、エアコン設置不可、床の沈み込みは、いずれも重大な瑕疵と判断される可能性が高いです。これらの問題は、居住の安全性や快適性に大きく影響するため、早急な対応が必要です。
まとめ
今回のケースは、リフォーム済み中古マンションの瑕疵問題として、非常に複雑で深刻な状況です。不動産会社との交渉が難航している場合は、専門家(建築士、住宅検査会社、弁護士)に相談し、適切な対応策を検討することが重要です。証拠をしっかりと確保し、冷静に、かつ毅然とした態度で交渉を進めていきましょう。