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リフォーム後のドアの隙間…本当に耐震対策?
リフォームで新しいドアに交換したのに、ドアの上下に隙間があり、明かりが漏れている…確かに不安になりますよね。業者さんの説明「耐震、地震に備えて隙間が開けてある」は、必ずしも嘘ではありませんが、状況によっては問題となる可能性もあります。この記事では、ドアの隙間と耐震性、そして明かり漏れ対策について詳しく解説します。
ドアの隙間と耐震性:専門家の意見
確かに、最近のドア、特に高気密・高断熱ドアでない一般的なドアには、わずかな隙間が設けられている場合があります。これは完全に「耐震対策」のためというよりは、「建物の構造上の動きへの配慮」が主な理由です。
建物の構造材は、温度や湿度変化、地震などによってわずかに伸縮します。ドアが完全に密閉されていると、この動きにドアが追従できず、ドア枠に負担がかかり、ドアが歪んだり、枠が破損したりする可能性があります。わずかな隙間を作ることで、この構造材の動きを吸収し、ドアや枠への負担を軽減する効果があるのです。
しかし、0.3~0.6mmの隙間は、一般的なドアの隙間としてはやや大きめです。耐震性を考慮した隙間であっても、その大きさが適切かどうかは、ドアの種類、設置状況、建物の構造によって異なります。
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明かり漏れ問題:解決策を探る
隙間から明かりが漏れるのは、プライバシーの侵害や、寝室などでは睡眠の妨げになるなど、快適性に影響します。 では、この明かり漏れ問題をどのように解決すれば良いのでしょうか?
具体的な解決策:DIYから専門業者への依頼まで
明かり漏れ対策には、いくつかの方法があります。DIYで手軽にできるものから、専門業者に依頼するものまで、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
1. パッキン・シール材によるDIY対策
最も手軽な方法は、ドアの隙間を埋めるパッキンやシール材を使用することです。ホームセンターなどで様々な種類が販売されています。
* スポンジパッキン:手軽で安価。圧着タイプと粘着テープタイプがあります。隙間が小さい場合は有効です。
* EPDMゴムパッキン:耐久性が高く、気密性も高いです。多少の隙間調整にも対応できます。
* テープ状のシール材:隙間が小さい場合に有効。粘着力が高いものがおすすめです。
- DIYで挑戦する際の注意点
- パッキンの厚さを調整し、ドアの開閉に支障がないか確認しましょう。
- パッキンを貼り付ける前に、ドア枠とドアの汚れをきれいに拭き取ってください。
- パッキンの種類によっては、ドアの塗装を剥がす可能性があります。事前に目立たない場所でテストしましょう。
2. ドア調整による専門業者への依頼
DIYで解決できない場合、またはより確実な対策を求める場合は、専門業者にドアの調整を依頼しましょう。専門業者は、ドアとドア枠の調整を行い、隙間を最小限に抑えることができます。
- 専門業者への依頼メリット
- 確実な調整で、隙間を最小限に抑えることができる。
- ドアの開閉性能を維持しながら、隙間を調整できる。
- 必要に応じて、ドアの交換や修理も提案してくれる。
3. ドア下部の隙間対策:下がり戸の活用
ドアの下部に隙間がある場合は、下がり戸(ドラフトストッパー)を取り付けるのも有効です。これは、ドアの下部に設置する小さな板状のもので、隙間を塞ぎ、冷気や暖気の流入を防ぎます。また、防音効果も期待できます。
業者への再確認と交渉
業者に「耐震対策」と説明されたとしても、隙間が大きすぎる場合は、改めて業者に連絡し、状況を説明しましょう。
* 現状の写真や動画を提示することで、客観的な状況を伝えやすくなります。
* 施工内容と契約内容を確認し、不備があれば是正を請求しましょう。
* 専門家の意見を提示することも有効です。建築士や住宅診断士などに相談し、適切なアドバイスを得ましょう。
まとめ:安心できる住まいづくりを
ドアの隙間は、必ずしも手抜き工事とは限りませんが、大きすぎる隙間は問題となる可能性があります。明かり漏れだけでなく、防音性や断熱性にも影響するため、適切な対策が必要です。DIYで解決できる場合もありますが、専門業者に相談することも検討しましょう。 快適で安心できる住まいづくりを心がけてください。