リフォーム後すぐに部屋で寝ても大丈夫?内装材と健康への影響

リフォーム後すぐ、その部屋で寝るのはどうでしょうか?来週、マンションの洋間六畳の壁・天井・敷き込みカーペット・クッションフロアの張り替えをします。工期は一日の予定です。特に健康への配慮がある的な内装材は選びませんでした。できればその夜から子供はそこで寝たいらしく、私は内装材の影響が残っていたりするのではと思うのですが… たしか新築で入居したとき、少し目や肌が荒れたのを思い出して質問しました。

リフォーム後の室内環境と健康への影響

リフォーム後すぐに部屋で寝ることに関して、ご心配されている気持ち、よく分かります。新築時の経験から、内装材の揮発性有機化合物(VOC)などが原因で、目や肌のトラブルが発生する可能性があることを懸念されているのですね。

結論から言うと、リフォーム直後に部屋で寝ることは、必ずしも安全とは言えません。特に、健康に配慮した内装材を選んでいない場合は、注意が必要です。

VOC(揮発性有機化合物)とは?

VOCとは、常温で気化する有機化合物の総称です。塗料、接着剤、建材など様々な内装材に含まれており、リフォーム後しばらくの間は空気中に放散されます。代表的なVOCには、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどがあり、これらは目や喉の刺激、頭痛、吐き気、アレルギー症状などを引き起こす可能性があります。特に、小さなお子さんや、喘息などの呼吸器系の疾患をお持ちの方は、VOCの影響を受けやすい傾向があります。

リフォーム直後のVOC濃度

リフォーム工事後、室内にはVOCが比較的高い濃度で存在します。これは、使用された塗料や接着剤、建材の種類、施工方法、換気状況などによって大きく異なります。一日で工事が完了するとはいえ、完全にVOCが放散しなくなるまでには、数日~数週間かかる場合もあります

リフォーム後の安全な過ごし方

では、どのようにすればリフォーム後の室内環境を安全に保ち、健康への影響を最小限に抑えることができるのでしょうか?具体的な対策をいくつかご紹介します。

1. 十分な換気を行う

リフォーム後、最も重要なのは徹底した換気です。窓を開け放ち、風通しを良くすることで、VOCを効率的に排出することができます。可能であれば、換気扇も併用すると効果的です。特に、工事直後から数日間は、一日中窓を開けておくことをお勧めします。

2. 室内空気清浄機を使用する

空気清浄機を使用することで、空気中のVOCやホコリ、花粉などを除去することができます。HEPAフィルター付きの空気清浄機を選ぶと、より効果的にVOCを除去できます。特に、活性炭フィルターが付いているものはVOCの吸着に優れています。

3. VOC低減効果のある内装材を選ぶ

今回のリフォームでは、健康に配慮した内装材を選ばなかったとのことですが、今後リフォームを検討する際に、F☆☆☆☆(フォースター)規格の建材を選ぶことをお勧めします。これは、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ないことを示す等級です。また、天然素材を使用したり、VOCの少ない塗料を使用するのも有効です。

4. 植物を置く

観葉植物の中には、空気中のVOCを吸収する効果があるものがあります。例えば、アロエベラ、サンセベリア、ポトスなどは、VOCの吸収効果が高いとされています。ただし、植物だけでVOCを完全に除去することは難しいので、あくまで補助的な対策として考えてください。

5. 子供の反応を観察する

お子さんがリフォーム後の部屋で寝たいとのことですが、まずは様子を見ながら様子を見ることが大切です。寝ている間に咳が出たり、肌が荒れたりするなどの症状が現れた場合は、すぐに部屋から移動させ、医師に相談しましょう。

6. 専門家への相談

不安な場合は、建築士やインテリアコーディネーター、または専門の検査機関に相談することをお勧めします。室内空気の質を測定するサービスを提供している業者もありますので、必要であれば利用してみましょう。

事例:新築マンションでのVOC問題

筆者の知人の話ですが、新築マンションに入居した際に、強い頭痛や目のかゆみ、鼻詰まりなどに悩まされたそうです。原因を調べたところ、建材から放散されるVOCが原因であることが判明しました。数週間、窓を開け放ち、空気清浄機を使用することで症状は改善しましたが、初期の不快感は相当なものだったようです。この事例からも、リフォーム直後の室内環境には注意が必要であることが分かります。

まとめ

リフォーム後すぐに部屋で寝ることは、VOCの影響を考慮すると、必ずしも安全とは言えません。十分な換気、空気清浄機の活用、VOC低減効果のある内装材の選択など、対策を講じることでリスクを軽減することができます。お子さんの健康を第一に考え、慎重に判断してください。何か気になる症状が出た場合は、すぐに専門家への相談を検討しましょう。

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