リビング兼家事室の間取り：快適な暮らしを実現する設計と工夫

リビング兼家事室の間取りの方いらっしゃいますか？リビング兼家事室の間取りの方いらっしゃいますか？一年中冷暖房が丁度良く効いていて、テレビもあって誰か家族がいておしゃべりできたりするリビングで洗濯ものを干したり畳んだりといった作業をしたいです。干場がリビングというわけではなく、あくまで洗濯物を干す作業をするだけで考えています。洗濯ピンチ等に吊るした洗濯物を別の場所に干すとかでいいかなと思います。できれば身支度もリビングでしたいです。壁面収納タイプのドレッサーに化粧品等をしまっておいて、使うときだけ開ける、みたいな。ドライヤーを使うような身支度はさすがに洗面所でしますが、身支度や家事は可能な限りリビングで済ませたいです。リビングに・家事室・ドレッサー・家族の部屋着、バッグ等をしまえるクローゼットを完備している間取りの方はいらっしゃいますか？使い勝手はいかがですか？もしくは建築士やインテリア関係のお仕事をなさっている方、こんな間取りはいかがですか？メリット、デメリットを教えて下さい。こういう質問をすると、「そんなの人それぞれ」「正解は無い」等、回答になっていないコメントをする人がごく稀にいますが、そういうのは求めていません。ごめんなさい。実際にこういう間取りにお住まいの方か、家についてを生業としている方のご意見を伺いたいです。よろしくお願いいたします。

Contents

1 リビング兼家事室を実現する間取りと、そのメリット・デメリット

リビング兼家事室を実現する間取りと、そのメリット・デメリット

ご質問ありがとうございます。リビングと家事室を一体化させた間取りは、家事効率の向上と家族とのコミュニケーションを促進する上で非常に魅力的です。しかし、設計段階では注意すべき点もいくつかあります。実際にこの間取りで生活されている方、建築士の視点から、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。

快適なリビング兼家事室を実現するポイント

理想のリビング兼家事室を実現するには、以下の点を考慮することが重要です。

適切な空間配置：洗濯動線、収納スペース、家族の集まるスペースなど、各エリアの配置を綿密に計画します。洗濯機から干す場所、畳む場所、収納場所までの距離を短くすることで、家事効率が大幅に向上します。また、家族が集まるリビングスペースとのバランスも重要です。例えば、家事スペースをリビングの一角に設ける場合は、視覚的に仕切る工夫が必要です。
収納の充実：家事用品、衣類、化粧品など、多くの物を収納する必要があります。壁面収納、可動棚、引き出しなど、収納方法を工夫することで、見た目も美しく、使い勝手の良い空間を作ることができます。特に、ドレッサーは壁面収納タイプを選ぶことで、省スペースで機能的な空間を実現できます。
適切な換気と採光：洗濯物を干す場所には、十分な換気と採光が必要です。窓の位置や大きさ、換気扇の設置などを検討し、常に清潔で快適な空間を保ちましょう。また、湿気対策も重要です。
冷暖房効率：リビングと家事室を一体化することで、冷暖房効率が向上する可能性がありますが、空間の広さや断熱性能によっては、効率が悪くなる可能性もあります。適切な断熱材の使用や、冷暖房機器の選定が重要です。
デザイン性：リビングと家事室が一体化していることが、生活感を感じさせないよう、デザインにも配慮が必要です。例えば、家事スペースを目隠しできるカーテンやパーテーションを設置する、収納家具のデザインを統一するなど、工夫することで、リビング全体の美しさを保つことができます。

リビング兼家事室のメリット

家事効率の向上：洗濯、身支度、家事用品の整理など、家事を一カ所で済ませられるため、家事にかかる時間を大幅に短縮できます。移動時間が減り、家事の負担軽減に繋がります。
家族とのコミュニケーション増加：家族がリビングに集まる機会が増え、自然と会話が増えることで、家族間のコミュニケーションが深まります。家事をしながらでも、家族の様子を見守ることができます。
省スペース化：家事室を別に設ける必要がないため、スペースを有効活用できます。特に、マンションなどの限られた空間では大きなメリットとなります。
生活動線の効率化：家事と生活がスムーズに繋がるため、動線がシンプルになり、生活全体が効率的になります。

リビング兼家事室のデメリット

生活感が出やすい：洗濯物や家事用品が常に目に入るため、生活感が強く出てしまう可能性があります。収納や目隠しなど、工夫が必要です。
プライバシーの確保が難しい：家族以外の人に見られてしまう可能性があります。カーテンやパーテーションなどで工夫が必要です。
掃除の手間が増える：広範囲を掃除する必要があり、掃除の手間が増える可能性があります。こまめな掃除を心がけましょう。
冷暖房の効率が低下する可能性：空間が大きくなるため、冷暖房効率が低下する可能性があります。断熱性能を高めるなどの対策が必要です。

建築士の視点：理想の間取り設計

建築士の立場から見ると、リビング兼家事室は、空間設計の工夫次第で非常に快適な住空間を実現できます。重要なのは、ゾーニングです。リビング空間と家事空間を明確に仕切ることで、生活感を抑えつつ、機能性を確保できます。例えば、可動式のパーテーションや、高さのある収納家具などを活用することで、空間を視覚的に区切ることができます。また、素材選びも重要です。床材や壁材、家具の色や素材を統一することで、空間全体の調和を図り、落ち着いた雰囲気を作ることができます。ベージュ系の壁や床材は、リラックス効果があり、清潔感も与えてくれます。

事例紹介：快適なリビング兼家事室を実現した実例

実際にリビング兼家事室を実現した事例として、以下のようなものが考えられます。 * 事例1：オープンタイプの家事室：リビングと家事室の間に壁を設けず、一体化させることで、広々とした空間を実現。視覚的な仕切りとして、異なる素材の床材を使用したり、高さのある収納家具を配置したりすることで、空間を自然と区切ることができます。 * 事例2：半オープンタイプの家事室：リビングと家事室の間に、腰壁やカウンターを設置することで、程よく仕切り、生活感を抑えつつ、家族とのコミュニケーションも取れる空間を実現。カウンターは、家事作業台や、ちょっとした食事スペースとしても活用できます。 * 事例3：クローズドタイプの家事室：リビングとは完全に仕切られた家事室を設けることで、生活感を完全に隠すことができます。ただし、この場合は、家事動線の効率化に配慮する必要があります。