リノベーション中古マンションの耐震性と安心安全な選び方

リノベーションされた中古マンションは耐震強度が下がってますか? そんな物件は入居しないほうがいい? この読売の記事に出てる人は3LDKの物件を勝手に改修し、1LDKに変更しました。中古の仲介・改修窓口一つまとめてローンも中古住宅の物件紹介からリフォーム工事まで、一つの窓口で依頼できるサービスが広がっている。従来は、住宅取得は不動産の仲介業者、リフォームは工務店などに別々に頼むことが多かったが、業者同士が連携することなどで「ワンストップ」の利用が可能になった。住宅購入とリフォーム費用を、ひとまとめにしてローンを組むこともできるなど好評だ。東京都の男性(37)は今年7月、室内のリノベーション(大規模改修)を施した中古マンションに親子3人で入入居した。「物件探しから改修の設計や施工業者の選定など、必要な手続きを進める窓口が一本化されていて便利でした」と話す。男性が利用したのは、リノベーション会社リビタ(東京)の「フルサポートサービス」だ。仲介してもらった3LDKの物件を改修し、希望だった広いリビングのある1LDKに変更した。物件の購入代と合わせた費用は約3500万円。ローンを組む手配もしてもらった。一般に、住宅の購入とリフォームを別々にした場合は、ローンもそれぞれで組まなければならない。リフォーム分のローンは住宅ローンより金利が高く、返済期間も短い傾向にある。だがこの男性の場合、改修にかかった費用も住宅取得費用に含めてローンを組んでもらったため、住宅ローンと同じ金利になったという。こうした「フルサポート」のコンサルタント料として40万円かかったが、「中古住宅でも抵抗感なく選べた」と満足そうだ。中古住宅の購入から改修までを一体的に提供するサービスの広がりには、新築中心だった従来の住宅政策の見直しが背景にある。国土交通省は今春まとめた「中古住宅・リフォームトータルプラン」で、2020年までに中古住宅の流通・リフォーム市場の規模を現在の2倍の20兆円にする目標の実現策を示した。消費者の費用負担を減らし、中古住宅を安心して便利に購入できるよう、不動産業者とリフォーム業者らの連携などを促している。これを受け、住宅設備大手のリクシル(東京)は、提携する工務店などを窓口に、中古住宅の取得、リフォーム、ローン、購入後の補償手続きなどを一括してまかなうサービスを7月から始めた。不動産仲介フランチャイズを展開するセンチュリー21・ジャパン(同)も、パナソニックの住宅関連部門と提携し9月から同様のサービスを開始した。(2012年10月8日 読売新聞)補足住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供する長期固定金利の住宅ローン「フラット35」には、中古住宅購入後にリフォームすることを前提とした「リフォームパック」が7月から登場している。「こうしたサービスの広がりは非常に良いこと」と話すのは、NPO法人「消費者住宅フォーラム」理事長の矢野方雄(まさお)さんだ。http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/sumu/20121005-OYT8T00645.htm

リノベーションと耐震強度:減る?変わらない?増える?

中古マンションのリノベーションは、魅力的な空間を手に入れる一方で、耐震強度への影響が気になる方も多いでしょう。結論から言うと、リノベーションによって耐震強度が必ずしも下がるわけではありません。むしろ、適切な工事を行うことで、耐震性能が向上することもあります

しかし、耐震強度が下がる可能性もゼロではありません。例えば、既存の構造体を大幅に変更したり、不適切な材料を使用したりした場合には、耐震性能が低下するリスクがあります。そのため、リノベーションを検討する際には、耐震診断を必ず行い、専門家の意見を聞くことが重要です。

耐震診断の重要性

耐震診断では、建物の構造や劣化状況を詳しく調べ、耐震性能を評価します。専門家による診断を受けることで、リノベーションによって耐震強度がどのように変化するかを予測し、適切な対策を講じることができます。

耐震診断は、安心安全な住まいづくりに欠かせないステップです。費用はかかりますが、将来のリスクを軽減する上で非常に有効な投資と言えます。

リノベーションにおける耐震補強

耐震診断の結果、耐震性能の不足が判明した場合には、耐震補強工事を行う必要があります。耐震補強工事には、様々な方法があり、建物の構造や劣化状況、予算に合わせて最適な工法を選択することが重要です。

代表的な耐震補強工事としては、以下のものがあります。

  • 壁の補強:既存の壁を補強したり、新たな壁を設置したりすることで、建物の剛性を高めます。
  • 柱・梁の補強:鉄筋コンクリート造の場合、鉄筋を増設したり、外部から補強材を取り付けることで、柱や梁の強度を高めます。
  • 基礎の補強:基礎の補強を行うことで、地震時の地盤からの力を適切に建物に伝えるようにします。
  • 制震ダンパーの設置:地震の揺れを吸収するダンパーを設置することで、建物の損傷を軽減します。

記事の事例:3LDK→1LDKへの変更と耐震性

記事で紹介されている3LDKを1LDKに変更した事例では、間取り変更に伴う耐震性への影響が気になります。記事からは、耐震診断や補強工事の有無については明記されていません。しかし、大規模な間取り変更を行う場合は、耐震診断と必要に応じた補強工事が不可欠です。

仮に、壁を撤去することで耐震性に影響が出た場合、適切な補強工事を行う必要があります。専門業者に依頼し、安全性を確認することが重要です。

専門家の視点:安心安全な中古マンション選び

中古マンションを購入する際には、耐震性以外にも様々な点に注意が必要です。

専門家への相談

不動産会社や建築士などの専門家に相談することで、物件選びからリノベーション計画、ローン手続きまで、安心して進めることができます。

チェックポイント

中古マンションを選ぶ際には、以下の点をチェックしましょう。

  • 築年数:築年数が古いほど、耐震基準が低い可能性があります。
  • 建物の構造:鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造など、構造によって耐震性能が異なります。
  • 過去の修繕履歴:過去の修繕履歴を確認することで、建物の状態を把握することができます。
  • 管理状態:管理状態が良いマンションは、建物の維持管理がしっかり行われているため、安心です。
  • 周辺環境:周辺環境を確認することで、生活の利便性や安全性などを確認できます。

これらの点を総合的に判断し、自分に合った物件を選ぶことが重要です。

安心安全なリノベーションのためのアドバイス

中古マンションのリノベーションを成功させるためには、以下の点を心がけましょう。

  • 信頼できる業者を選ぶ:経験豊富で実績のある業者を選びましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
  • 綿密な計画を立てる:リノベーションの内容を具体的に計画し、予算やスケジュールをしっかりと立てましょう。
  • 専門家と連携する:建築士や不動産会社などの専門家と連携することで、スムーズにリノベーションを進めることができます。
  • 定期的な点検を行う:リノベーション後も、定期的な点検を行うことで、建物の状態を把握し、問題が発生した場合に早期に対処できます。

まとめ

リノベーションされた中古マンションの耐震性は、必ずしも低下するとは限りません。しかし、適切な調査と対策が不可欠です。耐震診断を行い、専門家のアドバイスを受けながら、安心安全な住まいづくりを進めましょう。

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