ラッカースプレー仕上げの仕上げ方とコーティング剤選び|家具の塗り替えで失敗しないための対策

ラッカースプレーの仕上げについて質問です。先日家の中で使用しているベンチに油性のシリコンラッカースプレーをしました。色を変えることが目的で、赤からシルバーに変えました。色の着き具合は満足なのですが、指でこすると若干手に着きます。部屋での使用になるので、肌や服に着くのは困ります。そこで何かいい仕上げ方やコーティング剤等がありましたら、教えて頂きたいです。一応3日程は乾燥させました。

ラッカースプレー仕上げ後のベタつき、その原因と解決策

油性シリコンラッカースプレーでベンチをシルバーに塗り替え、色の仕上がりには満足されているとのこと、素晴らしいですね!しかし、指でこすった際に色がつくとのこと、これは塗装が完全に硬化していない、もしくは塗膜が弱いことが原因として考えられます。3日間の乾燥では、油性塗料の場合、完全硬化には至らないことが多いのです。特に、厚塗りや低温下での塗装は乾燥に時間がかかります。

また、ラッカースプレーは、乾燥が速い反面、塗膜が薄く、耐久性や耐擦傷性に劣る場合があります。そのため、指でこすった際に色がつくという現象が起こりやすいのです。

ベタつきを防ぐための仕上げ方法とコーティング剤

では、どのようにすればベタつきを防ぎ、より耐久性のある仕上げにできるのでしょうか?いくつか方法があります。

1. 十分な乾燥時間を確保する

まず、最も重要なのは完全乾燥です。3日間の乾燥では不十分な可能性が高いので、少なくとも1週間以上、できれば2週間は乾燥させてください。気温や湿度、塗布量によっても乾燥時間は大きく変わるため、十分な時間を確保することが大切です。 乾燥が不十分なまま使用すると、塗膜が傷つきやすく、ベタつきや色移りの原因となります。

2. 上塗りコーティング剤を使用する

乾燥後もベタつきが解消されない場合は、トップコートと呼ばれる上塗りコーティング剤を使用しましょう。トップコートは、塗膜を保護し、耐久性を高める効果があります。

おすすめのコーティング剤

* ウレタンクリアスプレー:耐擦傷性、耐水性に優れ、家具の保護に最適です。ツヤあり、ツヤ消しなど種類も豊富です。
* アクリルラッカースプレー:乾燥が早く、手軽に塗布できます。ウレタンクリアスプレーに比べると耐久性は劣りますが、手軽さを求める方におすすめです。
* 水性ウレタンニス:環境に優しく、臭いが少ないのが特徴です。ただし、乾燥時間はウレタンクリアスプレーよりも長くなります。

選び方のポイントは、使用する場所(室内か屋外か)、求めるツヤ感、耐久性などを考慮することです。 例えば、室内で使用するベンチであれば、ツヤ消しのウレタンクリアスプレーがおすすめです。 屋外で使用する場合や、より高い耐久性を求める場合は、ツヤありのウレタンクリアスプレーが適しています。

3. 研磨を行う(上級者向け)

乾燥後、もし表面に凹凸やざらつきがある場合は、耐水ペーパー(#400~#1000番)で軽く研磨することで、より滑らかな表面に仕上げることができます。研磨後は、必ず乾いた布で丁寧に拭き取り、その後トップコートを塗布しましょう。研磨は、塗装の経験がある方におすすめします。不適切な研磨は、塗装を剥がしてしまう可能性があるため、注意が必要です。

4. 専門業者に依頼する

自分で仕上げるのが不安な場合は、家具の塗装を専門とする業者に依頼することも検討しましょう。専門家は適切な材料を選び、綺麗に仕上げてくれるため、より安心です。費用はかかりますが、仕上がりの品質を重視するなら有効な手段です。

具体的な作業手順

1. ベンチの清掃:塗装前に、ベンチの表面をきれいに清掃します。汚れやホコリを取り除くことで、塗料の密着性を高めます。
2. 十分な乾燥:ラッカースプレーを塗布後、少なくとも1週間以上乾燥させます。
3. トップコートの選択:用途や好みに合わせて、適切なトップコートを選びます。
4. トップコートの塗布:薄く数回に分けて、均一に塗布します。一度に厚く塗ると、タレやムラが発生する可能性があります。
5. 乾燥:トップコートを塗布後も、十分な乾燥時間を確保します。

まとめ:安全で美しいシルバーのベンチを手に入れよう

ラッカースプレーで塗り替えたベンチのベタつきは、乾燥不足や塗膜の弱さが原因です。十分な乾燥と適切なトップコートの使用で、安全で美しいシルバーのベンチを手に入れましょう。 もし不安な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。 DIYに挑戦する際は、換気を十分に行い、マスクや手袋を着用するなど、安全対策を万全にして作業に取り組んでください。

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