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ユニットバスからの「バキッ」「バン」という音の原因
入浴後しばらくしてユニットバスから「バキッ」や「バン」という音が聞こえる、そして熱湯を流した際にも似たような音がするとのこと。中古マンション購入後、ユニットバスを交換したという状況を考慮すると、いくつかの可能性が考えられます。
1. 配管の熱膨張と収縮
最も可能性が高いのは、配管の熱膨張と収縮による音です。ユニットバスでは、給湯管や排水管が使用されています。入浴によって高温になった配管は、時間が経つと徐々に冷えていきます。この熱膨張と収縮の際に、配管が壁や床に接触することで「バキッ」や「バン」といった音が発生することがあります。特に、熱湯を頻繁に使用するキッチンと同様の音という点からも、この可能性は高いです。
対策:
* 配管の固定を確認する:配管が緩んでいたり、固定されていない部分があると、熱膨張・収縮による振動が大きくなり、音が発生しやすくなります。配管の固定状況を確認し、必要に応じて補強しましょう。専門業者に依頼するのも良いでしょう。
* 配管の断熱材の追加:配管に断熱材を巻くことで、温度変化による膨張・収縮を抑制し、音を軽減することができます。ホームセンターなどで手軽に購入できます。
* 配管材の交換:配管自体が劣化している場合、熱膨張・収縮による音だけでなく、破損の危険性も高まります。専門業者に相談し、必要に応じて交換を検討しましょう。
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2. 部材の熱による変形
ユニットバスの壁や床、浴槽自体も、温度変化の影響を受けます。特に、高温のお湯を長時間使用した場合、これらの部材が熱によってわずかに変形し、冷える際に「バキッ」という音が発生する可能性があります。
対策:
* 換気をしっかり行う:入浴後は、浴室の換気を十分に行い、温度と湿度を下げることで、部材の熱による変形を抑制します。
* 急激な温度変化を避ける:お湯の温度を急激に上げ下げしないように注意しましょう。
3. 建物の構造上の問題
中古マンションの場合、建物の経年劣化による構造上の問題が原因である可能性も否定できません。例えば、建物の基礎の沈下や、壁や床の亀裂などが原因で、配管の振動が建物全体に伝わり、音が大きくなっている可能性があります。
対策:
* 専門業者に点検を依頼する:建物の構造上の問題が原因である場合は、専門業者に点検・調査を依頼することが重要です。早めの対応が、より大きな問題を防ぐことに繋がります。
そのままにして大丈夫?
「バキッ」や「バン」という音は、必ずしも深刻な問題を示しているわけではありませんが、放置すると状況が悪化する可能性もあります。特に、配管の破損や建物の構造上の問題が原因である場合は、早めの対処が必要です。
具体的な判断基準:
* 音の頻度と大きさ:音が頻繁に発生するようになったり、音が大きくなってきた場合は、注意が必要です。
* その他の異常:水漏れや、壁や床の亀裂などの異常がないか確認しましょう。
* 音以外の異変:異臭や、配管からの水漏れなど、他の異常がないか確認しましょう。
これらの点に異常が見られる場合、または音が気になる場合は、専門業者への相談を検討しましょう。
専門家の視点:建築士からのアドバイス
建築士の視点から見ると、中古マンションのユニットバス交換後、このような音が発生するケースは珍しくありません。既存の配管との接続部分や、ユニットバスの設置状況によっては、熱膨張・収縮による振動が大きくなりやすいのです。
特に、配管の固定方法や断熱材の有無は、音の発生に大きく影響します。そのため、ユニットバス交換時には、これらの点に注意して施工することが重要です。
もし、音が気になる場合は、一度建築士や設備業者に相談し、原因を特定してもらうことをお勧めします。
まとめ:安心安全な住まいを守るために
ユニットバスからの「バキッ」や「バン」という音は、様々な原因が考えられます。まずは、配管の固定状況や断熱材の有無を確認し、必要に応じて対策を講じましょう。それでも音が気になる場合、または他の異常が見られる場合は、専門業者に相談し、原因を特定してもらうことが重要です。
早めの対処によって、より大きな問題を防ぎ、安心安全な住まいを維持することができます。