ミドリガメ(子ガメ)の飼育に関するQ&A:温度管理、餌、日光浴

ミドリガメ(子亀)の飼い方のアドバイスをお願いできますでしょうか。 知人が急遽、2ヶ月、帰省することになり、11月に購入した、という、ミドリガメを預かりました。 まだ小さなカメさんです。 20cmほどの小さなプラケースに入っています。 ケースの底には石、足場になるような大きな貝、乗れるように平らな石が入っていて、底から4.5cmくらいまで水が入っています。 知人からは、お水を1週間に1度くらい取り替えることと、今、エサを沢山食べないので、3~5日に1度、小粒エサを3粒ほど与えてくれ、と言われました。 部屋において置くだけでいいから、と、話しを聞く限り、飼育は簡単な様子だったので、子供が喜ぶ、と気楽に預かってしまったのですが、カメさんの飼育について検索すると、子ガメは温度管理が大変なことが分かり、生きて返せるのか不安になり、とても焦っています。 我が家に来て、まだ2日目です。 当日→預かる。日中20度、深夜12度ほどの部屋に置いておく。昼間は泳いだりしているが、寝ていることが多い。 次の日→水の中、石の上に乗って寝ていることが多い。泳ぎ始めたとき、エサを与えたが、全く食べない。 本日→カメについて検索すると、「子ガメは冬眠させない、水温26度が必要だ」と知り、飼っている小鳥のヒーター近くにケースを置いてみる。水温を計ると20度。現在、石の上で、寝ている。エサを与えたが、全く食べない。 カメさんの様子は、このような感じです。 心配なのは、エサを食べないことです。ヒーターを購入して、水を温めると元気になるのでしょうか。 カメさん用のヒーターがありますが(カメ元気、50Wレプトヒーターとか)、 これを、20cmほどの小さなプラケースに入れても温度が上がりすぎることはないのでしょうか。 また、突然、水を温めて、カメさんに負担がかかることはないのでしょうか。 エサは、よく見ると、ダイソーのエサです。 ダイソーのエサは、私としては、どうかな、と思いますが、飼い主がこれをずっと利用していたので、同じものを与えた方が良いだろうとも思うのですが、やはり、エサは他のものを買った方がいいですか? エビ類などのオヤツ的なエサを、よく食べる、と書いている方がいましたが、与えた方がいいですか? 泳いでいる姿は、元気があるのですが、寝ていることが多く、弱ってしまったのか、心配です。 また、日光浴が必要なようです。9時から12時くらいまで、日の当たる出窓があるのですが、天気の良い日は、ケースをここに置いたほうがいいですか? ガラス越しの日光ですが、直射日光は、逆に弱らせてしまいますか? 預かっているカメさんなので、容器を替えることまで出来ないのですが、ヒーターをつけることやエサを替えるくらいは問題ありません。 どうか、アドバイスをお願いします。

ミドリガメの適切な飼育環境の確保

ミドリガメの飼育は、思っている以上に繊細な管理が必要です。特に、子ガメは温度管理が非常に重要です。現状の環境では、水温が低すぎる可能性が高いです。

水温管理の重要性

子ガメは、水温が26℃前後を保つことが理想的です。水温が低いと、消化不良や免疫力の低下につながり、最悪の場合、死に至ることもあります。現在、水温が20℃と低いため、まずは水温を上げる必要があります。

適切なヒーターの使用

50Wのレプトヒーターは、20cmのプラケースにはやや強力すぎる可能性があります。温度が上がりすぎると、カメに熱傷を負わせる危険性があります。小型のヒーター(例えば、25W程度のレプトヒーターや、サーモスタット付きの小型ヒーター)を使用するか、あるいは、ケースの大きさに合わせた適切なサイズのヒーターを選ぶことをお勧めします。必ずサーモスタットと併用し、水温を26℃前後で安定させるようにしましょう。 いきなり水温を上げるのではなく、徐々に温度を上げていくことが大切です。1日に1~2℃ずつ上げるように調整しましょう。

急激な温度変化への対策

急激な温度変化はカメにストレスを与え、体調を崩す原因となります。ヒーターを使用する際は、水温を徐々に上げていくことが重要です。また、ヒーターの近くにカメが直接触れないように、工夫が必要です。例えば、ヒーターをケースの側面に設置し、カメが直接触れないようにするなど、安全対策を講じましょう。

餌と給餌方法

現在与えているダイソーの餌は、栄養バランスが偏っている可能性があります。子ガメの成長には、高タンパク質で栄養価の高い餌が必要です。

餌の種類と給餌頻度

専門店で販売されているカメ用の餌に切り替えることをお勧めします。高品質な餌は、カメの成長を促進し、健康を維持する上で非常に重要です。餌の種類は、カメの年齢や種類によって異なりますので、販売員に相談しながら適切な餌を選びましょう。給餌頻度は、カメの食欲や成長に合わせて調整する必要があります。最初は1日1回、少量ずつ与え、食べ残しがないように注意しましょう。

嗜好性の高い餌

エビやミミズなどの生き餌は、カメの食欲を刺激する効果があります。しかし、与えすぎると栄養バランスが崩れる可能性があるため、主食としては使用せず、あくまで嗜好性の高いおやつとして、週に1~2回程度、少量を与えるようにしましょう。

日光浴と紫外線

日光浴は、カメの健康維持に不可欠です。紫外線はカルシウムの吸収を促進し、甲羅の形成に重要な役割を果たします。

適切な日光浴の方法

9時~12時頃の、直射日光が当たる場所での日光浴は、効果的です。ただし、ガラス越しでは紫外線が大幅にカットされるため、ガラス越しではなく、直接日光を当てるようにしましょう。 日光浴の時間は、最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくことが大切です。 夏場は、直射日光に長時間当てると、熱中症の危険性がありますので、注意が必要です。

紫外線ランプの使用

日光浴が難しい場合は、紫外線ランプを使用するのも有効です。爬虫類用の紫外線ランプは、ペットショップで購入できます。ランプの種類や設置方法については、専門家に相談することをお勧めします。

まとめ:ミドリガメの健康的な飼育のために

ミドリガメの飼育は、適切な温度管理、栄養バランスの良い餌、そして日光浴が不可欠です。今回のケースでは、水温が低すぎること、餌の栄養バランスが心配な点が挙げられます。

  • 水温を26℃前後に保つ
  • カメ用の高品質な餌に切り替える
  • 適切な日光浴(または紫外線ランプ)を確保する
  • カメの様子を注意深く観察し、異変があればすぐに獣医に相談する

これらの点を改善することで、ミドリガメの健康状態は改善されるでしょう。預かり期間中は、これらの点に注意して飼育することで、健康な状態で飼い主へ返すことができるはずです。 もし、カメの様子に不安を感じたら、すぐに獣医に相談しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)