ミドリガメの冬場の飼育環境について:水温35度と冬眠の疑問を解決!

甲長15cm程のミドリガメ(2歳)を飼育しております。冬場になり、寒かろうと思って、水温を35度くらいにしています。しかし、カメの飼育方法を調べたところ、35度以上になると煮えて死んでしまう恐れがあるとあり、今の水温は大丈夫なのかと心配になりました。飼育環境は室内(室温20度前後)で、大きめのたらい?のような容器に水を張り、小さいすのこの坂を付けて部屋とたらい内を出入り自由にしています。カメの様子的には、温泉に浸かっているみたいに頭をたらいのふちに預けてだらだらしてるんですが、熱がっている様子がなければこのままでも大丈夫ですか?冬眠は、2歳だとまだ危ないと聞いたので、させないつもりです。

ミドリガメの適正水温と35度の危険性

ミドリガメの飼育において、水温35度は非常に危険です。確かに、ミドリガメは変温動物なので、周囲の温度によって体温が変化します。しかし、35度という高温は、ミドリガメにとって致死的な温度帯に近いため、すぐに水温を下げる必要があります。 「煮えてしまう」という表現は誇張かもしれませんが、高温によりタンパク質が変性し、臓器に深刻なダメージを与える可能性があります。 カメが「温泉に浸かっているみたい」に見えるのは、脱力している状態であり、高温によるストレスやダメージのサインの可能性が高いです。

適切な水温とは?

ミドリガメの最適な水温は、25~28度と言われています。季節やカメの年齢、健康状態によっても多少の調整は必要ですが、35度という高温は絶対に避けるべきです。 室温が20度前後であれば、ヒーターを使用せずとも、適切な水温を維持できる可能性は低いでしょう。

ミドリガメの飼育環境:改善点と具体的なアドバイス

現在の飼育環境にはいくつか改善点があります。

1. 飼育容器の変更

大きめのタライは、一時的な飼育には良いかもしれませんが、長期飼育には不向きです。適切な大きさの水槽を用意しましょう。水槽を選ぶ際は、カメのサイズだけでなく、将来的な成長も考慮し、十分な広さのあるものを選びましょう。 底面フィルターなどのろ過システムも導入することで、水質の悪化を防ぎ、カメの健康を守ります。

2. 水槽のレイアウト

陸地と水場を確保しましょう。陸地には、カメが甲羅干しできる場所が必要です。バスキングスポット(日光浴場所)として、シェルターや石などを配置し、カメが自由に移動できるようにしましょう。 すのこ状の坂は、脱出防止の観点から、より安全な形状のものに交換することをおすすめします。

3. 水温管理

適切な水温を維持するために、水温計を導入し、常に水温をチェックしましょう。必要に応じて、水温調整用のヒーターを使用します。 ヒーターを使用する際は、サーモスタットと併用し、水温を一定に保つことが重要です。 サーモスタットは、設定温度を超えるとヒーターを自動的にオフにする安全装置です。

4. 水質管理

定期的な水換えを行い、常に清潔な状態を保ちましょう。水換えの頻度は、飼育環境やカメの数によって異なりますが、少なくとも週に一度は行うことをおすすめします。 水質を検査する試験紙を使用すると、水質の状態を把握しやすくなります。

5. 隠れ家

カメは隠れ家が好きです。シェルターなどを設置することで、カメが落ち着いて過ごすことができます。

6. 照明

紫外線灯(UVB)は、カメの健康維持に不可欠です。UVBはカルシウムの吸収を助けるため、甲羅の形成や健康に大きく影響します。

2歳ミドリガメの冬眠について

2歳のミドリガメは、まだ冬眠させるには早すぎます。冬眠には、ある程度の体格と体力が必要で、無理に冬眠させると、かえって危険です。冬眠は、3歳以上、甲長10cm以上とされることが多いです。 冬眠させない場合は、上記で述べたように、適切な水温と環境を維持することで、健康に冬を乗り越えることができます。

専門家の意見:獣医師のアドバイス

カメの飼育に関する疑問や心配事がある場合は、爬虫類に詳しい獣医師に相談することをおすすめします。獣医師は、カメの健康状態を適切に判断し、具体的なアドバイスをしてくれます。

まとめ:安全で快適なミドリガメの飼育環境を

ミドリガメを健康に飼育するためには、適切な水温管理、安全な飼育環境、そして定期的な健康チェックが不可欠です。 今回ご紹介したアドバイスを参考に、あなたのミドリガメが快適に過ごせる環境を整えてあげてください。

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