ミシシッピアカミミガメの飼育と適切な餌選び:リクガメフードは大丈夫?

リクガメ・フードを、ミシシッピアカミミガメに与えていいですか? 友人のダンナさんがカナダで単身赴任中に倒れて、その看病にカナダへ旅立ちました。昨日、連絡があり、手術と看病で2.3か月は帰れない、とのことで、預かっていたカギで部屋に入り、もしも帰ることができなかったら、と頼まれていたカメを連れてきました。20cmくらいの大きなミシシッピアカミミガメでした。飼い方はこれから考えますが、問題はエサです。なぜか、リクガメ・フードがエサ箱に入れてありました。赤や黄色などカラフルな、正露丸くらいの大きさのエサなんですが、友人が与えていたエサなんだから、このままあげてもいいような気もしますし、かといって、友人がいない間にもしものことがあったら困るし・・・。ミシシッピアカミミガメに、リクガメ・フードを上げてもいいのでしょうか? 補足エサ箱には他に、乾燥イトミミズしか入っていませんでした。カメのエサのことはもちろん知っていますが、10年以上飼っている、ということだったので、私の知らないそういう飼い方があるのかなー? と、思ったんです。※飼い方を考える、と書いたのは水槽などの置き場のことで、友人が飼っていたセットをそのまま持ってきたので、たぶん問題はないか、と・・・。

ミシシッピアカミミガメの適切な餌とは?

ミシシッピアカミミガメは雑食性ですが、幼体期は動物性タンパク質を多く必要とし、成長するにつれて植物性飼料の割合を増やす必要があります。 リクガメフードは、植物性の食物繊維を多く含むため、ミシシッピアカミミガメの成長段階や栄養バランスによっては、主食としては不適切です。 乾燥イトミミズだけでは栄養が偏ってしまいます。

リクガメフードが与えられていた理由としては、飼い主さんが誤った情報に基づいて与えていた可能性や、たまたま入手しやすい餌だった可能性などが考えられます。長期的にリクガメフードのみを与え続けると、栄養失調や健康問題を引き起こす可能性があります。

ミシシッピアカミミガメの理想的な食事バランス

ミシシッピアカミミガメの健康を維持するためには、バランスの良い食事が不可欠です。年齢やサイズによって適切な餌の割合は異なりますが、一般的には以下の通りです。

幼体(甲羅の長さ10cm以下)

* 動物性タンパク質:70~80% (小魚、エビ、赤虫、ミミズなど)
* 植物性飼料:20~30% (レタス、小松菜、カボチャなど)

成体(甲羅の長さ10cm以上)

* 動物性タンパク質:30~40% (小魚、エビ、ミミズなど、頻度を減らす)
* 植物性飼料:60~70% (レタス、小松菜、カボチャ、水草など)

  • 動物性タンパク質の供給源: 市販のカメ用飼料(高タンパク質タイプ)、小魚(金魚、メダカなど)、エビ、赤虫、ミミズなど。 生きた餌を与えることで、カメの狩猟本能を満たし、食欲増進にも繋がります。
  • 植物性飼料の供給源: レタス、小松菜、キャベツ、カボチャ、ニンジン、キュウリなどの野菜類。 水草(アナカリス、ウォータースプライトなど)。 ただし、野菜は消化に良いものを選び、与えすぎると消化不良を起こす可能性があるので注意が必要です。
  • カルシウムとビタミンD3の補給: 甲羅の形成や健康維持に不可欠です。 市販のカメ用サプリメントや、煮干しなどを少量与えることが効果的です。 日光浴も重要ですが、紫外線ランプの使用も検討しましょう。

リクガメフードの代替策と注意点

リクガメフードは、ミシシッピアカミミガメの主食としては不適切ですが、少量のおやつとして与えることは問題ありません。 ただし、主食となる動物性タンパク質や、他の植物性飼料を十分に与えることを心がけてください。

専門家のアドバイス:獣医師への相談

カメの健康状態に不安がある場合は、専門の獣医師に相談することが最も重要です。 獣医師はカメの年齢、サイズ、健康状態を考慮した上で、適切な餌の種類や量をアドバイスしてくれます。 特に、長期的にリクガメフードのみを与えていた場合、栄養バランスの偏りによる健康問題がないかチェックしてもらうことをお勧めします。

まとめ:バランスの取れた食事で健康なカメライフを

ミシシッピアカミミガメの健康を維持するためには、年齢やサイズに合わせたバランスの良い食事が不可欠です。 リクガメフードは、主食としてではなく、あくまで補助的な役割として少量与えるにとどめましょう。 動物性タンパク質と植物性飼料を適切な割合で与え、カルシウムやビタミンD3の補給も忘れずに行いましょう。 何か心配な点があれば、迷わず獣医師に相談することをお勧めします。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)