マンション3階建て、外壁からの漏水問題:原因と対処法

3階建ての鉄筋マンションに住んでいます。外壁の下部(プロパンガスメーターの下)から水が流れ出ているのですが、よその家より量が多い気がして気になっています。(画像の通り、隣の部屋は少ない)この水は何が原因なのでしょうか?ガス屋さんが管理会社に連絡した方がいいものですか?

マンション外壁からの漏水:原因を徹底解剖

マンションの外壁から水が漏れる原因は様々です。ご質問にあるように、隣家との比較で水量が多いということは、個別の要因が考えられます。まずは、考えられる原因をいくつか見ていきましょう。

1. 配管からの漏水

最も可能性が高いのは、給排水管やガス管からの漏水です。特に、プロパンガスメーター付近であれば、ガス管の接続部分や給水管の継ぎ目からの漏水、あるいは老朽化による配管からの滲出などが考えられます。鉄筋マンションの場合、配管は外壁内に埋め込まれていることが多く、目視で確認しづらいのが難点です。隣家との水量の違いは、配管の経年劣化の程度や、個々の配管の施工状況に差があるためだと考えられます。

2. 外壁の亀裂や劣化

外壁自体に亀裂が入っていたり、シーリング材が劣化していたりする場合も、雨水が浸入し、外壁を伝って水が流れ出てきます。特に、地震や経年劣化によって外壁に微細な亀裂が生じている可能性があります。この場合、雨漏りの量は降雨量や風の影響を受けやすく、隣家との差も生じやすいでしょう。

3. 排水溝の詰まり

ベランダや屋上からの排水溝が詰まっていると、水が外壁に沿って流れ落ちる可能性があります。マンション全体の問題である可能性もありますが、ご自身のベランダやその周辺の排水溝に問題がないか確認する必要があります。

4. その他

上記以外にも、以下の原因が考えられます。

  • 周辺植栽からの影響:植栽からの散水や、根による外壁への影響。
  • 上階からの漏水:上階からの漏水が、外壁を伝って流れ出ている可能性。
  • 施工不良:建築時の施工不良により、外壁の防水層に問題がある可能性。

専門家への相談と具体的な対処法

原因を特定するには、専門家の診断が必要不可欠です。まずは、管理会社に連絡することを強くお勧めします。管理会社は、建物の維持管理責任者であり、漏水問題の対応が義務付けられています。

管理会社への連絡方法

電話やメールで状況を説明し、写真や動画などを添付して状況を伝えましょう。特に、隣家との比較写真があると、問題の深刻さを理解してもらいやすくなります。

管理会社が取るべき対応

管理会社は、漏水調査を実施し、原因を特定する必要があります。調査には、専門業者(防水工事会社など)に依頼することが一般的です。調査の結果に基づいて、適切な修繕工事が行われます。

ガス屋さんの役割

ガス屋さんは、ガス管の漏水に責任を負いますが、他の配管や外壁の漏水には直接関与しません。ガス管の漏水であれば、ガス屋さんが管理会社に連絡するのは適切な対応です。しかし、今回のケースでは、まず管理会社に連絡し、管理会社を通してガス会社に連絡してもらう方がスムーズです。

漏水被害を最小限にするための予防策

漏水は、放置すると建物の劣化や、居住者の生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。日頃から、以下の予防策を行うことで、漏水被害を最小限に抑えることができます。

  • 定期的な点検:管理会社による定期点検に協力し、早期発見に努める。
  • 異常の早期発見:普段から外壁の状態をよく観察し、異常を発見したらすぐに管理会社に連絡する。
  • 排水溝の清掃:ベランダや屋上の排水溝を定期的に清掃する。
  • 植栽管理:植栽の根が外壁に影響を与えないように注意する。

まとめ:迅速な対応が重要

マンションの外壁からの漏水は、放置すると深刻な事態を招く可能性があります。隣家との比較で水量が多い場合は、個別の問題である可能性が高いので、速やかに管理会社に連絡し、専門家の診断を受けることが重要です。早期発見・早期対応が、被害を最小限に抑える鍵となります。

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