マンション騒音問題と離婚:解決策を探る

離婚したい理由が、夫がマンションの売却を考えてくれない、というのは正当な理由にはならないでしょうか? 約5年前に新築でマンションを購入しましたが、異常に他の家や共用部から音が響いて安眠できなく、精神的に参っているのですが、夫はほとんど家にいないうえに音に対して全く気にならないタイプなので、私の気持ちがわからないそうで、売却を含めた引っ越しは全く考えていないそうです。 まず、元々私が使っていた洋室の隣にお隣の浴室があり、その入浴を伴う音が異常に響く。 桶を使う音、水をかけ流す音、お風呂の蓋をつけ外しする音、耳を澄まさなくともきこえます。(これに関しては管理会社の方にも音を確認してもらい済で、とても響きますねと) しかも皆入浴する時間帯がバラバラで、18時頃から入るもの、深夜2時近くに入るものがいて困っています。 特に深夜帯に関して隣に色々相談してみましたが、時間も頻度もかえられないそうで、先日夫と部屋を交換しました。 これで風呂の音から解放されたと思いきや、こちらの部屋は、うちは1階なんですが、この部屋はエントランスに近く、日中はさほど気にならないですが、深夜(0時から4時)も結構ヒールを履いた方が何人もカツカツと音をたてて歩く音が部屋の中まで響いてきて何度も目が覚めます。 びっくりしたのはエレベーターのスイッチをピっと押す音まできこえるんです。 もちろんエレベーターの稼働する音も響いてきて一日中ウイーンウイーンなってます。 よって、こちらの部屋を使う事も非常につらく、(耳栓しても音が通ってくる時もあるので耳栓もあまりあてにならないです)夫にこのマンションに住む自信がない、早めに売却しようと相談しているんですが、自分は音がきにならないし、目がさめたこともない、リビングで寝れば?といいます。 もう一部屋リビングの横に部屋がありますが、こちらは犬部屋なので、ここでねるのはちょっと厳しいかな?という感じです。 リビングも、深夜は静かですが最近上の子供が走り回ったりおもちゃをなげたりドシンドシン音が響くのでリビングにいるのも憂鬱になることもあります。 今朝もこの音のことでけんかになり、自分は気にならないので私が出て行けば?といわれました。 もう何年も何年も音のことで悩まされ、管理会社とも相談を重ね、マンションの売り主にも実際音をきいてもらい、音が響く事も実際音をきいてもらっているので知っているのですが、近隣の人に協力してもらって下さい、とだけで話は進みません。 建築士に調査依頼してもらおうかとも思ったのですが、かなりの費用がかかること、異常が合った場合裁判を起こしても長期化したり、費用もかかったりとあまりいい事はなさそうなので、さっさと売却するのがいいと思うのですが、夫が絶対にしないといいます。 実はこのマンションを買う時、私は反対していたんです。 もともと戸建て希望で、しかもこのマンションは予約購入でモデルハウスしかみれず、実物をみて購入できなかったんです。案の定結果がこれですから、、 だから余計に、だから嫌だといったのに!となるんです。 今まで何度も寝ないで仕事にいったこともありますし、不快な音をきくのももう限界です。 音になれろといってもなかなかそうもいかず、ここに住んでいたくありません。 夫が引っ越しを考えてくれないのなら、離婚して別のところに住みたいと思います。 こういう意見の違いで離婚の申請はできるんでしょうか?

マンション騒音問題と離婚:正当な理由となるか?

ご質問にあるような、マンションからの騒音問題を理由とした離婚は、必ずしも簡単に認められるとは限りません。しかし、状況によっては正当な理由として認められる可能性があります。 離婚は、夫婦間の合意に基づく協議離婚と、裁判所での調停離婚・審判離婚があります。 ご夫婦の状況によっては、協議離婚が難しい場合、裁判所に訴える必要が出てくるかもしれません。

離婚成立の要件と騒音問題

日本の民法では、離婚の理由として「その他婚姻を継続し難い重大な事由」が挙げられています。 騒音問題が、この「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するかどうかは、具体的な状況によって判断されます。 単なる些細な騒音ではなく、ご質問のように長期間にわたる深刻な騒音で、精神的な健康に深刻な影響を与えている点が重要になります。

ご質問のケースにおける検討ポイント

ご質問のケースでは、以下の点が離婚成立の可否を判断する上で重要な要素となります。

  • 騒音の程度と継続期間: 具体的な騒音レベル、発生頻度、継続期間を明確に示す必要があります。管理会社への相談記録、近隣住民への相談記録、医師の診断書などが証拠として有効です。騒音計による測定データがあればなお良いです。
  • 夫の対応: 夫が騒音問題に対して全く無関心で、解決に向けて何らかの努力をしていない点が問題となります。 「リビングで寝れば?」といった発言は、妻の苦痛を理解していないことを示唆しており、裁判において不利に働く可能性があります。
  • 健康への影響: 騒音によって睡眠不足や精神的なストレスを抱え、健康に悪影響が出ていることを示す必要があります。医師の診断書や治療記録は、重要な証拠となります。
  • 解決への努力: 管理会社への相談、近隣住民への交渉など、騒音問題の解決に向けて努力した経緯を示すことが重要です。 建築士への調査依頼を検討したことも、問題解決への積極的な姿勢を示す証拠となります。
  • マンション購入時の経緯: ご自身がマンション購入に反対していたこと、モデルハウスしか見れなかったことなどは、ご自身の苦痛を訴える上で、状況説明として役立ちます。

専門家への相談が重要

以上の点を踏まえ、弁護士や専門家への相談が強く推奨されます。 弁護士は、ご質問のケースを詳細に検討し、離婚成立の可能性や、必要な証拠、手続きなどをアドバイスしてくれます。 また、裁判になった場合の代理人としても活動してくれます。

騒音問題解決に向けた具体的なステップ

離婚という選択肢の前に、まずは騒音問題の解決に向けてできる限りの努力をすることが重要です。 離婚裁判においても、問題解決への努力の有無は重要な判断材料となります。

1. 騒音レベルの測定と記録

騒音計を購入して、騒音レベルを測定し、記録しましょう。 時間帯、騒音の種類、発生頻度などを詳細に記録することで、客観的な証拠となります。 スマートフォンアプリでも騒音測定ができるものがあるので活用してみましょう。

2. 管理会社への再交渉

管理会社に再度、騒音問題について相談し、具体的な対策を求めましょう。 これまでの相談記録を提示し、問題の深刻さを改めて訴えることが重要です。 管理会社が適切な対応をしてくれない場合は、書面で内容証明郵便を送付することを検討しましょう。

3. 弁護士への相談

管理会社との交渉がうまくいかない場合、または、騒音問題が解決しない場合は、弁護士に相談しましょう。 弁護士は、騒音問題の専門家であり、適切な解決策をアドバイスしてくれます。 弁護士費用はかかりますが、将来的な費用を考えると、早めの相談が重要です。

4. 証拠集め

騒音問題の証拠となるものを集めましょう。 管理会社とのやり取りの記録、近隣住民との会話の記録、医師の診断書、騒音レベルの測定データなど、あらゆる証拠を集めることが重要です。

5. 他の解決策の検討

離婚以外の解決策も検討しましょう。 例えば、マンションの売却別の部屋への転居騒音対策工事などです。 夫との話し合いを通して、これらの解決策について検討してみましょう。 話し合いがうまくいかない場合は、夫婦カウンセリングも有効な手段です。

まとめ

マンションの騒音問題は、深刻な精神的ストレスを引き起こし、夫婦関係に悪影響を及ぼす可能性があります。 離婚を検討する前に、騒音問題の解決に向けてできる限りの努力を行い、専門家のアドバイスを受けることが重要です。 ご自身の状況を正確に把握し、適切な対応をとることで、より良い解決策を見つけることができるでしょう。 離婚を選択するにしても、弁護士などの専門家のサポートを受けることで、より円滑な手続きを進めることができます。

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