マンション購入における専有面積と共有面積の考え方

東京ツインパークスの土地面積は15000m²で、1000戸、建築延べ面積は14000m²です。100m²の部屋を買ったら何m²分が自分の取り分になるのでしょうか?

マンションの面積:専有面積と共有面積

マンションを購入する際、面積に関する理解は非常に重要です。マンションの面積は大きく分けて「専有面積」と「共有面積」の2つに分けられます。質問にある「100m²の部屋」とは、この専有面積を指します。

専有面積とは、あなた自身が自由に使えるお部屋の面積です。リビング、キッチン、寝室、浴室など、個人が利用できる空間の面積がこれに該当します。一方、共有面積とは、マンションの居住者全員で共有する部分の面積です。具体的には、エントランス、廊下、エレベーター、駐車場、屋上、ゴミ置き場などが含まれます。

質問にある東京ツインパークスの例では、100m²の部屋を購入した場合、その100m²があなたの専有面積となります。これは、あなたの所有物であり、自由にリフォームしたり、家具を配置したりすることができます。

共有面積の算出と理解

では、共有面積はどのように算出され、あなたの「取り分」はどの程度になるのでしょうか? これは、マンション全体の共有面積を戸数で割ることで、おおよその割合を計算できます。

しかし、単純に14000m²(建築延べ面積) – 1000戸 × 100m²(専有面積) = 4000m² として、4000m²/1000戸 = 4m²と計算するのは誤りです。建築延べ面積には専有面積が含まれているため、単純に差し引くことはできません。 共有面積は、設計図や管理規約に記載されている正確な数値を参照する必要があります。

重要なのは、共有面積はあなたの所有物ではないということです。あなたは、その共有部分を使用する権利を持つだけで、所有権はマンション全体を所有する区分所有者全員に共有されます。

管理費と修繕積立金への影響

共有面積の割合は、管理費や修繕積立金の負担額に影響します。共有部分の維持管理には費用がかかります。その費用は、各戸の専有面積だけでなく、共有面積の割合に応じて負担することになります。 専有面積が大きい戸は、管理費や修繕積立金も高くなる傾向がありますが、共有面積の割合も考慮されるため、単純な比例関係ではありません。

専門家への相談

マンション購入は高額な買い物です。面積に関する疑問や不安がある場合は、不動産会社やマンション管理会社、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。彼らは、建物の設計図や管理規約を基に、正確な共有面積の割合や、管理費・修繕積立金の算出方法などを説明してくれます。

具体的なアドバイス:マンション購入前のチェックポイント

マンション購入を検討する際には、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 専有面積と共有面積の明確な表示:パンフレットや契約書に、専有面積と共有面積が明確に記載されているかを確認しましょう。
  • 管理規約の確認:管理規約には、共有部分の使用に関するルールや、管理費・修繕積立金の算出方法などが記載されています。必ず熟読し、理解しましょう。
  • 設計図の確認:設計図を確認することで、共有部分の広さや位置関係を把握できます。必要であれば、不動産会社に説明を求めましょう。
  • 専門家への相談:不動産会社だけでなく、弁護士や税理士などの専門家に相談することで、より正確な情報を得ることができます。
  • 周辺環境の調査:マンション周辺の環境(交通アクセス、生活利便性、騒音など)も確認しましょう。快適な生活を送るために重要な要素です。

事例:異なるマンションでの面積比較

AマンションとBマンションを比較してみましょう。どちらも100m²の専有面積を持つマンションと仮定します。

Aマンション:総戸数500戸、共有面積2000m²
Bマンション:総戸数1000戸、共有面積4000m²

この場合、Aマンションの1戸あたりの共有面積は4m² (2000m²/500戸)、Bマンションは4m² (4000m²/1000戸) となります。数値上は同じですが、共有部分の維持管理費用は、マンション全体の規模や設備によって大きく異なってきます。

まとめ

マンション購入において、専有面積だけでなく、共有面積についても正確に理解することが重要です。 不明な点があれば、専門家に相談し、納得した上で購入を進めましょう。 快適なマンションライフを送るためには、事前の情報収集と確認が不可欠です。

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