マンション経営と管理費:二重取り?それとも別物?義母の収益用マンションの管理費用について解説

マンション経営に詳しい方、お願いします。義母が収益用マンションを2部屋持っています。銀行ローンの支払いとは別に管理会社に管理費用として¥7500、¥15000を毎月支払っています。しかし一般にマンション入居者は家賃とは別に共益費(管理費)を支払っています。この場合、管理会社は2重取りをしている様に思います、それとも次元の違うものなんでしょうか。

マンション管理費の仕組みと種類:入居者負担とオーナー負担の違い

ご質問ありがとうございます。義母様のマンションの管理費用について、ご心配されている「二重取り」の疑いについて、詳しく解説いたします。結論から言うと、入居者から徴収される共益費(管理費)と、オーナーが支払う管理費用は、全く異なるものです。混同されがちですが、それぞれ役割と費用内容が異なります。

入居者負担:共益費(管理費)

マンションに住む入居者は、家賃とは別に共益費(管理費)を支払います。これは、マンションの共用部分の維持管理に充てられる費用です。具体的には、以下の項目が含まれます。

  • 共用部分の清掃・維持管理:廊下、階段、エレベーター、ゴミ置き場などの清掃、修繕、点検費用
  • 共用設備の維持管理:給排水設備、電気設備、防災設備などの維持管理費用
  • 管理員の給与:マンションの管理員がいる場合の給与
  • 管理事務費用:管理会社への管理事務手数料
  • 修繕積立金:建物の老朽化に伴う大規模修繕のための積立金(一部の場合)

これらの費用は、入居者全員で負担し、マンション全体の快適な居住環境を維持するために不可欠です。金額は、マンションの規模、設備、サービス内容によって異なります。

オーナー負担:管理費用

一方、オーナーが支払う管理費用は、マンション全体の管理運営を委託する管理会社への手数料です。これは、入居者から徴収される共益費とは別物です。オーナーは、管理会社にマンションの管理を委託することで、以下の業務を代行してもらいます。

  • 家賃の徴収:入居者からの家賃の徴収と滞納管理
  • 修繕対応:建物や設備の修繕に関する手配と管理
  • 入居者対応:入居者からの問い合わせや苦情への対応
  • 空室対策:空室発生時の募集活動
  • 会計処理:マンションの会計処理と報告

管理費用は、マンションの規模、管理内容、管理会社のサービス内容によって大きく異なります。そのため、義母様のマンションで、一部屋あたり7500円と15000円の管理費用が発生しているのは、管理会社との契約内容によるものと考えられます。

管理費用の内訳を確認する重要性

義母様のマンションの管理費用が、7500円と15000円と異なるのは、部屋の広さや設備、あるいは契約内容の違いが考えられます。例えば、広さや設備が異なる、あるいは特別なサービスが含まれている場合、管理費用に差が生じるのは自然です。

管理会社に、管理費用の内訳を詳細に開示してもらうことが重要です。明細書を確認し、それぞれの費用が妥当かどうかを検討しましょう。不明な点があれば、管理会社に直接問い合わせ、納得いくまで説明を求めるべきです。

管理会社選びと費用交渉:より良いマンション経営のために

もし、管理費用が高すぎる、または内容に納得できない場合は、管理会社との交渉も検討しましょう。複数の管理会社から見積もりを取り、比較検討することで、よりコストパフォーマンスの高い管理会社を選ぶことができます。

また、管理会社のサービス内容を見直し、不要なサービスを削減することで、管理費用を抑えることも可能です。例えば、空室対策に力を入れている管理会社であれば、空室期間が短縮され、結果的に収益が増える可能性があります。しかし、一方で費用も高くなる可能性があります。費用と効果のバランスを考慮して、最適なサービスを選択する必要があります。

専門家への相談:税理士や不動産コンサルタント

管理費用に関する疑問や不安が解消しない場合は、税理士や不動産コンサルタントなどの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、マンション経営に関する豊富な知識と経験を持っており、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

まとめ:透明性を確保し、最適な管理体制を構築する

義母様のマンションの管理費用について、入居者負担の共益費とオーナー負担の管理費用は別物であることをご理解いただけたでしょうか。管理費用の内訳をきちんと確認し、管理会社との良好な関係を築くことが、収益性の高いマンション経営に繋がります。必要に応じて専門家の力を借り、透明性の高い管理体制を構築することで、安心してマンション経営を続けられるでしょう。

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