マンション建設現場監督の負担と現実:2人体制の過酷な実態と改善策

現場監督について質問です。私の旦那の会社はマンションの施工を行っています。俗にいう中堅のゼネコンです。しかし11階立てのマンションを所長と私の旦那の2人でしています。大手ゼネコンに勤めている友人は7階立てマンションを6人体制でしているそうです。前の現場も15階立てマンションを所長と旦那の2人体制でした。なので休みは全くなく、朝は5時すぎには家を出て、夜も終電か帰れないかでほとんど家にいません。残業代もつけて提出すれば返って来て書き直しをさせられます。現場監督が忙しく安月給なのは承知の上なのですが、こんな高いマンションを2人(所長はほぼ仕事しません…)でするのは普通なのでしょうか?旦那の会社がおかしいのでしょうか?

マンション建設現場監督の過酷な労働環境:実態と問題点

ご質問ありがとうございます。ご主人のご苦労、そしてご心配、よく分かります。11階建てマンションを現場監督2名体制で進めるというのは、確かに異常な状況と言えるでしょう。大手ゼネコンと中堅ゼネコンの体制の違い、そして残業代の扱いなど、いくつかの問題点が考えられます。

人材不足と非効率な体制

まず、人材不足が大きな問題です。大手ゼネコンでは、工程管理、品質管理、安全管理など、専門性の高い担当者が複数配置され、役割分担が明確に行われています。7階建てマンションに6人体制というのは、決して過剰ではありません。一方、ご主人の会社では、11階建て、15階建てのマンションを2名体制でこなすという、極端な人員不足が問題です。これは、工程遅延事故リスクの増加、そして現場監督の過労に直結します。

所長の役割と責任

「所長はほぼ仕事しません…」とのことですが、これは非常に深刻な問題です。所長は現場全体の責任者であり、工程管理、安全管理、品質管理、予算管理など、多岐にわたる業務を統括する必要があります。所長が適切に役割を果たしていない場合、現場監督の負担はさらに増大し、現場全体の管理体制が崩壊する危険性があります。

残業代の不当な扱い

残業代の請求が却下され、書き直しをさせられるという状況も、重大な問題です。これは労働基準法違反の可能性があります。残業代は、法定労働時間超過分の対価として支払われるべきものであり、会社は正当な理由なくこれを拒否することはできません。

改善策:具体的な行動と相談窓口

このような状況を改善するためには、いくつかの具体的な行動が必要です。

1. 労働時間と残業代の記録を徹底する

まず、すべての労働時間を正確に記録しましょう。始業時間、終業時間、休憩時間、業務内容などを詳細に記録し、証拠として残しておくことが重要です。残業代請求についても、証拠となる書類をすべて保管しておきましょう。

2. 会社への申し入れと交渉

記録に基づいて、会社に対して労働時間削減残業代の適切な支払を申し入れましょう。具体的な改善策を提案し、交渉を行うことが重要です。例えば、追加人員の配置、業務の効率化、休日の確保などを求めることができます。

3. 労働基準監督署への相談

会社との交渉がうまくいかない場合、労働基準監督署に相談することをお勧めします。労働基準監督署は、労働者の権利保護を目的とした機関であり、労働時間、残業代、安全衛生などに関する相談を受け付けています。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応を取ることができます。

4. 弁護士への相談

労働基準監督署への相談でも解決しない場合、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、労働法に関する専門知識を持っており、会社との交渉や訴訟手続きを支援することができます。

5. 転職の検討

ご主人の健康と安全を第一に考え、状況が改善しない場合は、転職も選択肢の一つです。過酷な労働環境は、心身に深刻な影響を与えます。より働きやすい環境を求めることは、決して悪いことではありません。

専門家の視点:建設業界の現状と課題

建設業界は、慢性的な人材不足、長時間労働、低賃金といった問題を抱えています。特に現場監督は、責任が大きく、労働環境が厳しい職種です。このような状況を改善するためには、業界全体の意識改革と、政府による支援が必要不可欠です。

まとめ:グレーな現実と明るい未来に向けて

11階建てマンションを2人体制で建設するのは、明らかに異常な状況です。ご主人の健康と安全を守るため、会社との交渉、労働基準監督署や弁護士への相談、そして必要であれば転職を検討することをお勧めします。建設業界の改善には時間がかかりますが、一人ひとりが声を上げ、行動することで、より働きやすい環境を実現できるはずです。

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