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冬の低温で点灯しない照明器具のトラブルシューティング
20年以上使用しているインバーター式の照明器具が、冬の低温時に点灯しにくいというご相談ですね。様々な可能性が考えられますので、順を追って原因を特定し、解決策を探っていきましょう。
1. 照明器具自体の劣化
まず疑うべきは、照明器具自体の劣化です。20年以上使用しているということは、内部部品の経年劣化が考えられます。特にインバーター式照明器具は、内部にコンデンサや電子部品が多く使用されており、これらの劣化によって点灯不良が発生することがあります。低温環境では、これらの部品の性能が低下しやすいため、点灯しにくくなる、もしくは点灯しないといった症状が現れる可能性が高いです。
具体的な劣化箇所としては、以下の点が挙げられます。
- インバーター回路の劣化:電圧変換を行うインバーター回路の劣化が最も考えられます。回路基板のハンダクラックや、コンデンサの容量低下などが原因として考えられます。
- スターターの劣化:蛍光灯の場合、スターターが劣化している可能性があります。スターターは、蛍光灯の点灯を補助する部品で、経年劣化により点灯しにくくなることがあります。
- 電極の劣化:蛍光灯管の電極が劣化し、放電しにくくなっている可能性もあります。これは蛍光灯管の交換で解決する場合があります。
解決策: 照明器具の修理または交換が最善です。専門業者に点検・修理を依頼するか、新しいLED照明器具への交換を検討しましょう。LED照明は消費電力も少なく、長寿命で、低温環境にも強い傾向があります。
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2. 天井配線の問題
配線自体に問題がある可能性も否定できません。経年劣化による断線や接触不良、接続部の緩みなどが考えられます。特に、古いマンションの場合、配線の老朽化が原因で、低温時に抵抗値が増加し、電流が流れにくくなる可能性があります。
解決策: 電気工事の専門業者に点検を依頼しましょう。配線の状態を確認し、必要であれば修理または交換を行います。素人判断で配線作業を行うと感電などの危険性があるため、必ず専門業者に依頼することが重要です。
3. 照明器具ソケットの問題
照明器具を取り付けるソケット(口金)の劣化も考えられます。接点不良や緩みによって、十分な電流が流れず、点灯しにくくなる可能性があります。
解決策: ソケットを交換してみましょう。ソケットはホームセンターなどで比較的安価に購入できます。交換作業は比較的簡単ですが、感電の危険性があるため、ブレーカーを落としてから作業を行いましょう。それでも改善しない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
4. 他の要因
上記以外にも、以下の要因が考えられます。
- スイッチの不良:スイッチ自体の接触不良が原因の可能性もあります。スイッチの交換も検討しましょう。
- 電圧の低下:マンション全体の電圧が低下している可能性も考えられます。管理会社に相談してみましょう。
LED照明への交換:メリットと注意点
LED照明への交換は、省エネ効果や長寿命、低温環境への強さなど、多くのメリットがあります。しかし、交換にあたっては、以下の点に注意が必要です。
- 器具の適合性:既存のソケットに適合するLED照明器具を選ぶ必要があります。ソケットの種類(E26、E17など)を確認しましょう。
- 明るさ:LED照明はワット数が同じでも、従来の照明器具と明るさが異なる場合があります。明るさを確認し、適切なワット数のLED照明を選びましょう。
- 調光機能:既存の照明器具が調光機能付きの場合、LED照明も調光機能に対応している必要があります。調光機能非対応のLED照明を使用すると、故障の原因となる可能性があります。
LED照明の選び方については、当サイトの「LED照明選びのポイント」の記事もご参照ください。(※架空の記事です)
専門家への相談
もし、上記の方法を試しても改善しない場合は、電気工事の専門業者に相談することをお勧めします。専門家は、原因を的確に特定し、適切な解決策を提案してくれます。